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一升星 |
古来から星は、規則正しく季節や時刻を教えてくれることからも貴重な存在であった。ことに昴(すばる・すまる)はその高さでそば蒔きや麦蒔きの時期を知るための重要な目印とされてきた。「すばるまんどき 粉一升」(長野・山梨)や「すまるまんろく粉八合 頭巾落しの粉一升」(岡山)は、「すばる」が南中したときが「まんどき」で、夜明け方に南中したときにそばを蒔くともっともよく実り、一升の実から一升の粉が取れるという俚諺である。すばるのことを一升星ともいう地域もある。 |
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