第10回 話し合い (H16.8.20)
10-8 これが湿度コントロールの根拠と言えるの?
【参加者】 サービス本部 フィールドサービス課長
空調生産本部 品質管理部の技術の方
お客様相談窓口 グループリーダー
奥野
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. | . | で、(2)です。 湿度コントロールはエアコンの仕事と表紙に書けるだけの技術的な根拠は何かという事ですが、まず、湿度コントロールの再熱除湿から話しますが、先ほどの再熱交換器の面積のUP、室外機のファンのコントロールをする事によって、室内機の再熱熱交換器の温度のコントロールをする事が出来ます。 室外機ファンの回転数を上げると、室内機の再熱熱交換器の温度が下がり、回転数を下げると再熱熱交換器の温度が上がります。それを制御しています。 それと、室内湿度を検知しまして、湿度が高ければ周波数を上げ、湿度を取る能力を上げて湿度を取ろうとします。 そういうふうに、室外機ファンと圧縮機の周波数をコントロールする事によって、設定した温度もしくは設定した湿度に持っていくようにコントロールいたします。それが再熱除湿です。 |
はい。それが再熱除湿(さらら除湿モード)としての、湿度コントロールの根拠ね。 しかし再熱除湿は室温が設定値に下がっていなければ、湿度が設定値に下がってもさらに湿度を下げ続けるんですよ。 そこはコントロールと言えるのでしょうか? |
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. | . | 除湿冷房モードの方は再熱除湿ほど厳密に制御するようにはなっていません。 |
. | . | 室内機側のファンの回転数と周波数、基本的に室内の温度が下がってきますと、室外の圧縮機の周波数を下げて、能力を小さくします。 設定温度に近づくほど能力を下げて設定温度に安定させようとします。 温度はここで安定します。 湿度なんですが、能力を下げると湿度を取る能力も下がり、湿度が上がり気味になってきます。 そこで、室内機のファンの回転数をぐっと落としてやります。 冷房能力は若干下がるが、湿度を取る能力は上がります。 そういうコントロールをしながら、ここまで持っていこうとしているんですけども、何回も申しますが先に温度が設定に到達するとサーモOFFになります。除湿冷房モードは除湿の冷房とうたわさせて頂いていますが、冷媒の回路からいくと基本的には冷房運転で、室内機からは冷たい風が出ています。 ですからどうしても負荷が小さいときに、温度が下がってしまうというのは技術的な話として避けられない状態です。 |
それだけの制御をしいるのにも関わらず、湿度がコントロール出来ないのであれば、「湿度コントロールは、もう、エアコンの仕事。」と書けるだけの技術的な根拠にはならないですね。 という事で、C型(02年)では「湿度コントロールは、もう、エアコンの仕事」と書いては駄目なんです。 技術的に避けられないと判っているものを、客を騙してまで売りつけないで下さい。 |
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それは、判っていた話ですね。 | → | そうです。 それが判ってますから、ですから、カタログに書いています。 |
何回言わすの。どこに書いてるの? C型(02年)のカタログには、除湿冷房モードで湿度が制御出来ないという記述はどこにも書いていないんですって。 |
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技術的に避けられないと判っているのに、湿度をコントロール出来ますと書くのは誇大広告じゃないですか。 | → | ・・・。 |
詐欺と言われても仕方ないでしょ。 | ||
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技術的な根拠というのは解りました。 しかし、これでA・B型(00年・01年)で湿度が制御出来なかったのが、C型になって湿度が制御出来るようになっていたのなら「湿度コントロールは、もう、エアコンの仕事」と書くのは問題ないと思います。 ですが、全く制御出来ていないのに、致命的な欠陥があるこの機種に、湿度コントロールが出来ますと書くのはおかしいでしょ? |
→ | う〜ん、ま〜・・・。 |
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話は堂々巡りになるんで終了します。 | → | この回答書としてはC型の湿度コントロールの技術的な根拠として、ダイキンとして出さしてもらったんですけども。 |
ダイキンとしてね・・・。根拠が間違っている事は解りました。 | ||
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はい。 | ← | (3)はもうよろしいですね。 |
昼間にこの現象が起きないのは外気温度が高いからでしょ。 でも、現実に赤ちゃんが就寝する部屋では、外気温が31℃でも50%にはならずに60%に上がりますけどね。 →第12回で出てくる資料では、外気温度が30.5℃を下回ると湿度が制御出来ない事が判明しました。 |