第10回 話し合い (H16.8.20)

10-2 A型から何を改善したんですか?

【参加者】 サービス本部    フィールドサービス課長
       空調生産本部    品質管理部の技術の方
       お客様相談窓口   グループリーダー
                          奥野

. . 前回の宿題3点と、最後に出ましたお話を含めて
4点。
今回、回答させてもらいます。
お、最後に出た4点目。やっと正面を向いて話し合う気になったんですね。
.
まず、前回の質問の答えを品質管理部の技術の方が説明してくれるようです。
. . 1点目は2000年のA型発売以降、湿度コントロールにどういう改善をしてきたのかという事でした。

A型では冷房側の熱交換器(冷却コイル)より、再熱側の熱交換器(さらら除湿用コイル)の方が小さすぎ、冷房のほうが若干強めに働いて、早くサーモOFFが働いてしまった。

一応カタログでお部屋の
温度を下げずに湿度を取るという事を前面にうたっているので、もう少し改善しなければいけないと思いまして、C型(02年)からと思いますが、再熱熱交換器の面積をもう少し大きくしました。
ファンを動かしているとでしょ? これが一つと、サーモOFF中にファンを止めるとこれは湿度バックをするという事を、ご指摘の通り私どもも解っておりました。
. . ごめんなさい。それは解っていたんですが、以前サーモOFF中にファンを止める製品を出した時、お客様から、やっぱり風がないと快適ではないとご指摘がありまして、一旦はサーモOFF中にファンを止めるという仕様にしました。

が、今回みたいなお話もございまして、最近マイコンでいろいろ出来るようになりましたので、リモコン側で
湿度を優先に考えているお客さんには、ファンを止めるように選定できる事を制御に盛り込みました。
それはE型(04年)からでしょ。
しかも、
湿度を優先に考えているって、湿度をコントロール出来る製品を買う客が湿度を優先に考えない事ってありますか?
そんな人いるの?

そもそも
湿度を優先に考えていない客は、湿度をコントロール出来るこの高いエアコンを買いますか?
湿度コントロールのないエアコンを買うでしょ。
湿度をコントロールしたい客が買うエアコンなのに、そういう言い訳は駄目でしょ。
.
. . 三点目に、E型からいつでもさらら機能といいまして、除湿冷房モードは基本的には冷房運転です。
それと再熱除湿運転を組み合わせまして、自動で組み合わせる運転をしています。

ですが、交互に運転が切り替ると若干風の動きが変動するので、それが嫌だと言うお客様のためにこれもリモコンで選定できます。
. . 細かいところは試験の段階で、微妙なところはチューニングしています。
大きなところはこの3点です。
おいおい、ほぼE型の変更点しか見当たらんぞ。
.
結局、(1)の@とAの説明は再熱除湿(さらら除湿モード)の改善を説明しているんですよね。 Aは再熱除湿と除湿冷房の両方です。
D型(03年)でもサーモOFF中にファンを止めるという事は出来るんですか? ですから、E型からです。
ですからって・・・。A型発売以降の改善点を聞いているんでしょ?
自信たっぷりにE型の改善点と言われても。
でしたら、@だけがD型までの変更点ですよね。僕から見たらD型までは、湿度を制御出来ない事に対しての改善は何もやっていないに等しい。 そうですね、@だけは適用されています。
は?@はさらら除湿モードでの改善でしょ。
.
問題に成っているのは除湿冷房モードでの湿度を制御できない事でしょ? そこだけに限って言えばAとBになります。
AとBのリモコンで室内ファンの停止選択といつでもさららは、E型からの制御でしょ。
結局A型(00年)からD型(03年)までの5年間は再熱熱交換器の面積をUPしただけ。
それもC型(02年)から。
.
でしょ、D型(03年)以前に限っては無策ですね。 流れではそうなんですが、それは私どもの方でも懸念事項としてありましたんで、ソフト(サーモOFF時にファン停止+ソフト微調整)としては作っておいて、お客さんで湿度がどんどん上がるといった声があがった場合は、お客さんの声に応じて対応しているんですけども。
ソフト調整という対応策(完全な解決には程遠い)がありながら製品には反映せずに、客からの苦情待ちをしていたって事か!

椅子を買ってきて、普通に使っていたのにも関わらず、椅子の足が折れたのでメーカーにクレームを言ったとしましょう。
家具メーカーは、
「この椅子の足は細すぎて、体重が重たい客が乗るとすぐに足が折れてしまう。それは解っていました。だから、もう少し足の太い椅子を用意しておいて、苦情がくれば対策済みの椅子と交換しようと思っています。ですからこの先も、細い足の椅子を継続して販売します。」

こういう理屈は通りませんよね。でも、ダイキンのやっている事はこういう事ではないですか?
.
それが気に食わないと言ってるんですよ。
湿度
が制御出来ないという事を放っておいて、個別で対応するんだったら、全部のユーザーに対応しないといけなくなりますよ。

そうでしょ、夜の外気温が低い場合や、断熱性の高い家に引っ越した場合、必ず
湿度が制御出来ないんですから。
ですから、そこはE型(04年)になって、やっとリモコンでファンを止めるなどお客さんの好みに応じれるようになったんですが。
逆にD型(03年)でファンを止めてしまったら、ファンを回せと言うお客さんがございます。

どちらが多いかと考えた時に、やっぱりファンを回しておいて欲しいという声が圧倒的に多かったのでまずはそうさせて頂いて、両立が困難でしたので、ユーザーでそういう声が上がった場合は、我々が行って、ファンの回転数とか微妙なところをお客さんの状況をみて対応していたんですけども。
.
ファンを止めるのは大変不快ですよ。
ですが、
湿度50%で寝ている間に湿度がどんどん上がって、一晩中湿度が75%になるという方がもっともっと不快なんです。
まず、不快と不快を天秤に掛けるような事をしないで下さい。

除湿冷房モードで
湿度が上がった時に、自動的に再熱除湿に切り替える奥野家の特別仕様や、除湿終了時に暖房運転にして、室内機の中のコイルに付いた湿気(水)を外に出す機能を使ったり、いろいろ出来るでしょ。
うるる加湿で使うゼオライトを使って、室内の湿気を取る事も出来るでしょうし。

もちろん、私は除湿冷房モードで不快になることなく、快適なままで湿度が制御出来るようになる事を望んでいます。

室内ファンを回す、止めるをリモコンで選択を出来るようにする事が、そんなに難しい事なんでしょうか?
除湿冷房側と再熱除湿側を自動で切り替える事が、そんなに難しい事なんでしょうか?

最近マイコンでいろいろ出来るようになったって言ってましたが、マイコンの制約が理由で5年もの間改善出来なかったんですか??
そんな事も出来ないんですか?技術のダイキンさん。
でも、結局はE型になるまで、ファンを止める事やいつでもさららすら、搭載しなかったんでしょ。

放置していたという事になりますよね。

まあ、製品としては放置していましたけども、懸念事項はありますから、個別対応していました。

でも、それはユーザーから苦情が出てから動く話でしょ。 うーん、いや、ですからそこは技術の壁がありましたんで・・・。
いや、技術の壁って・・・。
出来ない事(エアコンでの部屋の
湿度制御)を出来ますとカタログに書いて、実際は出来ませんでした。
それで
湿度がどんどん上がると言ってきた客には個別対応しましょうっていうのは、間違ってると思います。
→. ・・・。
この理屈が解らないかな〜?
湿度
のコントロールが売りの製品なのだから、それが出来ないと解って技術的にクリア出来ないのなら、B型(01年)にモデルチェンジをした際に、潔くリモコンから設定湿度を無くしてしまうとか、カタログから湿度コントロールの文言を削除するとか、なぜ出来なかったの?