中国台湾の現行コイン(4)


一昔前の硬貨



 
1960年代から70年代に発行された台湾の硬貨4種です。

 
コインの写真をクリックすると、拡大画像が見られます。


旧 5 元 白 銅 貨

旧5元白銅貨(1970〜1980) 日本500円ニッケル黄銅貨
現行5元白銅貨(1981〜) 日本10円青銅貨

 けっこう大きなコインです。500円硬貨よりまた大きいくらいです。描かれているのは蒋介石。1970年から80年まで発行され、現行のものに替わりました。ちなみに、現行の5圓白銅貨(下段)は、デザインといい材質といい、この旧5圓白銅貨の縮小版のような感じがします。
 なお、現行5元硬貨は未使用貨の画像を使っているため、ピカピカ光りすぎて、分かりにくくなっていますが、よく見ると旧5圓白銅貨と違って裏面に算用数字の「5」が入っています。もっとも、それ以外はほぼ完全な縮小版のようです。



1 元 洋 銀 貨


 洋銀は洋白とも言います。白銅との違いは、銅とニッケルだけでなく、亜鉛も混ぜていることです。

 なお、上の旧5元白銅貨と下の5角黄銅貨・1角黄銅貨はデザインの共通性が見られるのに、この1元洋銀貨には見られません。ひとえに発行年代の違いで、この1元貨の発行が一番早く1960年(〜80年)に発行されています。
 発行も、「台湾銀行」となっています。なお、現行の台湾貨幣の発行は「中央銀行」となっており、一定の段階で、台湾で幣制の改革があったことを伺わせます。なお、私の所有する限りでは、1966年発行の台湾の記念硬貨には「中央銀行」の文字があります。



5角黄銅貨・1角アルミ貨


 これらの硬貨は1967年から74年まで発行されました。草花を根元から描いたデザインは、大陸部の現行コインを思い出させますが、これなどはやはり中国的なデザインなのでしょうか?





中国台湾の現行硬貨

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