中国台湾の現行コイン(3)
旧50元硬貨2種
台湾地区でかつて発行された2種類の50元硬貨を紹介します。日本の500円硬貨ではありませんが、どこでも最高額面硬貨というのは、やはり色々とも問題が発生するのでしょうか?10元以下の現行硬貨が81年以来30年も変わらず発行されているのに、50元硬貨は1992年の発行以来、10年で2回変更され、2002年になってやっと現行の50元硬貨に落ち着きました。 |
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小 型 50 元 硬 貨
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小型50元硬貨表面 | 小型50元硬貨裏面 | |
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現行50元硬貨 | 現行10元硬貨 | |
「小型50元硬貨」と言うのは筆者が便宜的に付けた名前ですが、えらく愛想のないデザインのコインです。下左の現行50元硬幣と比べると、かなり小さいことが分かります。それどころか、下右の10元硬貨と比べても小さく、この10元硬貨を削っての偽造事件があった(それで自販機などでは50元として通用した)せいで、発行は92・93年の2年のみで、96年にはバイメタルの50元硬貨が発行されます。なお、この硬貨が初めて西暦を併記しました。 |
バイメタル50元硬貨 |
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大きさは現行50元硬貨と変わりません。当時はやりのバイメタルで、表面の図案は「総統」府(旧日本の台湾総督府)です。1996年に発行されたこの硬貨が2002年以降、現行の50元硬貨に変わったいきさつは分かりません。 どちらにしろ、図案が「総統」府(旧日本の台湾総督府)から、大陸でも尊敬されている孫文像に変わった経緯には何か政治的な理由があったのでしょうか? ちなみに、孫文は号が中山であり、「孫中山」と呼ばれることが中国では一般的なようです。 なお、台湾地区の貨幣については、『台湾のお金のページ』が詳しく紹介しています。 |