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社会活動

● 大学行政
  
 大学のスタッフは、教育研究の他、学問共同体としての大学を自分たちの力で支えるために、さまざまな行政的な仕事を分担しています。私も毎年さまざまな行政的な仕事をやってきました。英語教室ではもっぱらカリキュラムの仕事を、大阪外国語大学では、教育研究評議会の評議員や財務室の室員を務めてきました。現在は、言語文化研究科言語社会専攻の副専攻長という役を務めています。

司馬遼太郎記念学術講演会

 大阪外国語大学では、卒業生の作家司馬遼太郎氏の業績をしのぶ学術講演会を、産経新聞社との共催、司馬遼太郎記念財団の後援で司馬氏がなくなってから毎年開催してきました。この講演会の立ち上げにかかわったことが縁で、以後は講演会の事務局として講師の依頼や講演会の運営などのお世話をしてきました。今まで講師にきていただいた方には、ドナルド・キーン、河合隼雄、五木寛之、山折哲雄といった先生方がいらっしゃいます。大阪大学との統合後も、大阪大学として引き続きこの講演会を開催しております。
 講演会の準備でさまざまな講師の先生にお会いしましたが、その中では、ドナルド・キーン先生の東京のアパートをたずねたとき、日本人以上に美しい日本語で、近著の明治天皇の伝記について語っていらっしゃったこと、また河合隼雄先生を京都国立博物館の文化庁長官の執務室にたずねたとき、源氏物語の話にからんで、にこにこと笑いながら、相手の心を覗くような鋭い視線で「連立政権も密通みたいなもんでしょ。」とおっしゃったことが印象に残っています。
これまでの講演会の内容は、『日本文化へのまなざし』と題してして河出書房新社から出版されています。
2010年の講演会については以下のページを御覧ください
司馬遼太郎記念講演会(2010年)


●大阪大学言語社会学会

 大阪外国語大学では、博士課程を設置するのにあわせて、大学院言語社会研究科での学術研究を振興するため、学内学会として、大阪外国語大学言語社会学会を創設しました。学会誌としてEX ORIENTEを発行するほか、単行本として、言語社会研究叢書をこれまでに3巻発行しています。この学内学会の理事として、編集などの実務に携わってきました。大阪大学との再編統合の後も、大阪外国語大学の伝統を引きついで、言語を基底とする世界の文化の研究を振興するための活動を,続けています。大阪大学言語社会学会では、事務局として、学会誌の編集などを担当しています。
大阪大学言語社会学会については、HPを御覧ください。
大阪大学言語社会学会HP


国際協力事業団(JICA)招聘研修員講師

国際協力事業団は、毎年たくさんの研修生を世界中から招聘しています。そうした研修生が最初に受ける日本についてのブリーフィング講義の講師として、戦後の日本の政治と行政についての講義を英語で担当しています。国際協力事業団が日本の大学での学位をとるために招聘している留学生のためのブリーフィングも担当しています。全く日本についての知識をもたない研修員もいれば、日本を専門にしている学生もおり、時には英語が必ずしも流暢でない参加者もいるため、講義自体はなかなか大変ですが、予期しないさまざまな質問がでるので、なかなか興味深い経験です。