本文へジャンプ
外国語学部の魅力

 ●「言語と言語を基底とする世界の文化」を学ぶ

 大阪大学外国語学部は、大阪大学と大阪外国語大学との再編統合で生まれた旧帝国大学では唯一の外国語学部です。大阪外国語大学の80余年の伝統に裏打ちされた4年間一貫教育の専攻語教育と、総合大学としての幅広い教養教育を結び付け、質量ともに日本一の外国語学部の建設を目指しています。
 しばしば誤解されるように、外国語学部は決して単なる語学学校ではありません。もともと大阪外国語大学の学則には、「言語と言語を基底とする世界の文化の研究教授」が建学の目的として掲げられていました。つまり世界の言語を学び、高い言語運用能力を身につけ、それを駆使して世界の文化を学ぶ。これこそ、大阪大学外国語学部の目指しているものなのです。

● 高度な言語運用能力を武器に、世界の文化に斬り込む

 特に英語の場合には、このことが重要です。もちろん英語は今や世界の共通語といってもいい存在です。英語ができないと、国際的な仕事はできません。でも単に英語が「ぺらぺら」でも、中身が無ければ何にもなりません。映画マイ・フェア・レデイーのイライザは、上流階級のアクセントを学ぶとき、上流階級の淑女に必要な天気の会話だけを習いました。しかし私たちの場合には、イライザと違って、天気の話さえできればOK、というわけにはいきません。大阪大学外国語学部英語専攻語では、高い英語の運用能力を培って、それを武器に、英米の言語と文化に切り込むことを目指しています。高度な英語の運用能力とともに、英米の言語、文化について、専門的な知識を備えた真の国際人を育てることを目的としています。

 ●英米の歴史と文化

今やアメリカやイギリスについての情報は巷にあふれているようにみえます。しかしその一方、表面的な知識や一知半解の誤解がまかりとおっていることも少なくありません。言うまでもなく英米両国は現代世界を形成する上で決定的な役割を演じてきました。どのようにしてヨーロッパの辺境の小さな島であったイギリスが、人類史上最大の帝国となったのか?なぜイギリスの人々は大西洋をわたって新大陸に新しい国を作ったのか?どうして英米両国は、世界大戦を闘ったのか?こうした問題をとりあげただけでも、好むと好まざるにかかわらず、英米の歴史と文化を十分に理解しないで、現代世界を理解することが難しいということがお分かりになると思います。しかし英米の歴史は、決して単純なものではありません。その歴史は、逆説や断絶に満ち、一刀両断に単純に理解できるような代物ではありません。大阪大学外国語学部英語専攻では、高い語学運用能力を武器として、英米文化の深奥に切り込むことを目的としています。

●外国語学部の魅力

英語を勉強するのは、どんな大学でもできると思うかもしれません。しかし実は、外国語学部以外では、実用的な運用能力を本格的に育成するカリキュラムはくまれていません。大阪大学外国語学部英語専攻では、1年次に7コマ(1コマが1時間半)、2年次には5コマの実践的な英語運用能力を育成する厳しい授業があります。3年次に進級するためには、TOEIC,TOEFLなどの外部検定試験を受けて一定の成績を得ることが条件となります。普通の学部では、12年次は教養課程で、厳しい語学の授業を1,2年次に課すのは稀です。だから外国語学部は、日本の大学で例外的に勉強させる学部といわれてきたわけです。しかし語学の習熟だけが目的ではなく、こうして培われた語学力を武器にして、3−4年生では、英語の資料を読みこなして、英米の言語と文化を深く理解することに挑戦することになります。表面的な理解ではなく、本物の国際理解を推進するためには、まずその前提となるたくましい語学力が必要だというのが外国語学部の基本的なコンセプトなのです。




 
 
ホームページ タイトル