最近いろいろな食品でピロリ菌を減らす効果があると話題になっています。 その例として、ココア・ヨーグルト・ブロッコリーの新芽・蜂蜜の一種マヌカハニー・カテキン・モズクなどがあります。 また、梅肉エキスにも強力なピロリ菌殺菌効果があることが、発見されました。 平成17年10月滋賀県立大学の研究が学会発表されたもので、60%の保菌者に有効だったということです。 食品としてはかなり効果が高いということで注目されています。2005.10.5(水)〜8(土)第13回日本消化器関連学会週間(DDW-Japan 2005 KOBE)が神戸の3会場
にて開催されました。
各種発表の中、ポスターセッションで社会保険滋賀病院内科の中島滋美氏による「梅肉エキスが
ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)への抗菌作用を示すことが、ヒトでの研究で確かめられた」
という報告がされました。
1.試験方法:
ピロリ菌陽性患者22人に、約130mLの1%梅肉エキスを1日2回(朝食前と就寝前)12週間服用
してもらい、飲用前と2、4、12週間後に尿素呼気試験を行って、抗菌効果を判定した。
※尿素呼気試験では、2.5%以下が正常値。
※初回の尿素呼気試験の数値が低かった2人は判定対象から除いた。
2.試験結果:
12人(60%)の被験者が、2週間後の測定で、尿素呼気試験の数値が10%以上、低下した。
このうち3人は、正常値に近い3%以下まで数値が低下した。
飲用前の数値が10%以上だった患者13人についてみると、2週間後と4週間後の数値は有意に
低下していた(p<0.05)。
この結果から、
「初回の尿素呼気試験の数値が高いピロリ菌陽性患者に対し、梅肉エキスが代替医療の一つとして
利用できる可能性があるのではないか」と報告しています。
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