足の指の間が痒くなる心意気
2003年6月26日(木)「もう、隠せない」 |
わんこのお腹がどんどん出てきた。それは彼女お腹の中で、ボク達二人の子どもがすくすくと育っていることの証拠なのだから、正直、ボクとしては大変嬉しい。しかし、わんこのショックはやはり隠せないようすだ。 家に帰ると、妻はいの一番に『お腹の出具合を指摘されたリスト』を「今日会社で誰それに言われた。あの人にも言われた」と、指折り数えながら物語ってくれた。その間にも、妻とボクの目の前に並んだ夕食の皿は片っ端から片づいていく。あらかた食べ終わって手を合せる。と……。 「え? 3太郎さん、もう食べへんの?」 「うん。もう、充分食べたから」 「もっと食べてよぉ」 「もう腹いっぱい。でもわんこと同じだけは食べたで?」 「えーっ。ワタシ、3太郎さんが帰ってくる前におにぎり一個とポテトチップと、とろろ昆布のおつゆ飲んだのに」 「うわ」 「だから3太郎さん、もっと食べて」 「なんでやねん」 「おんなじだけ食べてくれへんと、安心でけへん」 「何の安心やねん」 「食べ過ぎてない、って言う安心感」 いや、そもそもボクも結構食べるのに、そのボクを標準点に置くのは間違ってる。そらぁお腹を指摘されるのもやむを得ないか、と。 しかも今のわんこは一日ほぼ四食。ボクを越え、K点を超え、つわりさえも食べることで克服してしまう彼女のお腹は、どんどんどんどん成長していくのだ。 さぞかし、でかい赤ん坊が……と思うことにしよう。 |