足の指の間が痒くなる心意気

2002年10月11日(金) 「プチ・テロルと渇水対策」

 おとつい昨日と一泊二日で琵琶湖に遊びに行ってきた。職場の先輩2人との、またしてもおっさん3人組。どうしてこうも「おっさん運」には恵まれているのだろう…

 幸いにも絶好の行楽日和。平日のため、浜には人っ子一人いないプライベートビーチ状態。職場の先輩の別荘(とは言っても掘っ立て小屋みたいなモノだが)に荷物を放り込み、ビールで景気をつけたあと、カヌーやヨットを担いでいそいそと浜へと向かう。

 久しぶりに見る琵琶湖は空の青を映し込んでまさにコバルトブルー。沖にはウィンドサーフィンが波を切って滑ってゆく。渇水で3,4mは後退していた波打ち際には、それでも琵琶湖特産の小鮎が跳ね、これまた琵琶湖特産の藻が無惨にも打ち上げられ、濃ゆく太い緑のラインを描いていた。コレはあまり美しくなかったが。

 早速カヌーを湖面に浮かべ意気揚々と漕ぎ出す。岸に近いところは風も穏やかでカヌー遊びにはもってこい。調子に乗ってスイスイとアッチコッチ漕ぎ回る。鴨や白鷺の群れを見つけてはカヌーでツッコンで蹴散らす。…公園のドバトどもに比べ敏感なようで20m位までしか接近させてくれない。連中はドバトより多少は賢いようだ。

 疲れては岸に上がりビールを飲み、また漕ぎ出す。また岸に上がりビールを。今度は少し沖合でパドルを休め風に吹かれ、しばしたゆたう。風が心地よい。揺れが気持ちいい。日差しがあたたかい。酔いが柔らかに頭の奥をしびれさす。久しぶりに充実した休日やなぁ。休みやから言うて、引きこもってばかりやったらアカン。うん。と、青い湖面に映る己の顔をのぞき込む…

    …ザッパーン!

 や、やってしまった。沈(チン=転覆)だ。慌てて身体を水面に押し上げようと足をばたつかせる。イテっ! 足が何かを蹴った。と、次の瞬間すっくと立ち上がっていた。遠浅で腰くらいまでの深さしかなかったのを忘れていた。湖底の石にぶつけたスネが痛む。しかし、これはこれで水の冷たさも気持ちいい。岸で先輩が笑ってるのが小さく見える。ちぇっ。…よーし。仕返しや。

 腰から下は水面下なのを幸いに、半パンのチャックをおろし、水中に放尿。あと1ヶ月ほどで先輩達を含め近畿2府1県の琵琶湖を水源としている住民達には、あまねくワタクシの尿が行き渡ることとなったのだ。ふはははは。気分はもう、テロリストなのである。見方を変えればわずか数百ミリリットルとは言え、渇水も回復させてきたことだし。あー、良いことしたあとはキモチイイなーっと。

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帰るとき 来たときよりも 美しく
心も軽く なお美しく  3太郎
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