足の指の間が痒くなる心意気

2002年9月27日(金) 「禁煙、破れたり

 営業に出て、昼飯を食おう、と一人で入ったファミレス。ちょうど午休み時で店内はごった返している。

「いらっしゃいませ〜っ、デ●ーズへようこそぉ〜!」
「お一人様ですかぁ?」
「禁煙席と喫煙席、どちらがヨロシイデスかぁ?」
「…申し訳ございません、ただいま喫煙席しか空きがございません」
「よろしいですか? ではご案内いたしますコチラへどうぞー」

 と、いうわけで通された喫煙席。
 右の席にはカップル。二人でタバコ吸ってる。ぶわ〜っ、と煙が目の前を流れていく。まあ、しゃあないか…喫煙席だし。
 左の席には母親と小さな子ども。ヤンママ風のオカンも、これまたガバガバと煙草をふかす。3月以来、断続的ではあるが、ほぼ禁煙中のワタクシにはこの状況はさすがにツライ。

 ランチをオーダーして本を読みながら料理を待つ間も、左右から間断なく続く煙幕攻撃。ツライツライツライ。聞けば禁煙中の者が、もし煙草を吸いたい衝動に駆られても、1,2分こらえることが出来れば、その波は過ぎ去っていく、と言う。それを信じてこらえる。しかし、煙幕の誘惑はすき間なく続く。衝動の切れ間がない…

 ごめんなさい。ワタクシ、負けました。
 本を伏せ、自動販売機へ小銭を持って…ついに買ってしまった。久しぶりに手にするラッキーストライク。赤い丸で囲まれたロゴも「いよっ! 久しぶり!」ってほほえみ返してくれる。パッケージを破って一本抜き出す。店員さんをわざわざ呼び止めマッチをもらう。喫煙者って人種は煙草を吸うためには、それくらいの労苦は屁とも思わないのが不思議。

 一本を口にくわえ、紙マッチを器用に擦り火をつける。

 ウマ…くない。

 ウマクないを通り越してむしろマズイ。よくこんなもの、15年間も吸い続けてきたモノだ。あああマズイマズイ。と言いながら気がつけば料理が運ばれてくるまでに灰皿には数本の吸い殻が並ぶ。そして食後にまた数本。やっぱりマズイ。…よく考えてみたら、昔からウマイと思って吸ったことなどあったのだろうか?

 もう二度と吸うまい、と本気で思う。思うのだがしかし、この封を切った一箱。貧乏性のワタクシは、きっとこの一箱をすべて灰に返るまではしばし喫煙者に舞い戻ってしまうのだろう。
 最も重大な問題は、この箱が空になったとき、次を買わずにおれるか、ということなのだが。その時に買うのはタバコではなく「おやつ昆布」でありますように。

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片言隻句

もうこれで 最後の一本 また一本

気づいたときには 次の一箱
アキラさま

さあもう一本 まだまだ一本
まうまうさま


あぁ にひゃくはちじゅうえん 
握り締め 今日も自販機の前で 誘惑に負ける
なぁこさま


くわえ上手は いかせ上手
からぶすさま


ただ灰にして 何も残らず  3太郎
下の句日々ハゲシク募集中です

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