足の指の間が痒くなる心意気
2002年8月30日(金) 「常連への道」 |
ある店の常連になるにはそれなりの投資と時間が必要である。コレと決めた店にはこまめに通い詰め、店のスタッフに印象づけるような行動をとるべく、涙ぐましい努力を繰り返す。 まずはこまめに通い詰めることが第一。そこから全てが始まる。しかし、それだけではそこから発展しない。店側から見れば「いつも来てくれるお客さん」ではあるが、それだけでは物足りなくはないか? やはり席に着くなり「いつものアレ」と言えば、すっと意中の品物が出るほどにならなければ“常連”のステータスを手中に収めたとは言えないだろう。 同じモノを毎回毎回オーダーする。時にはその気分でなくても、我欲をかなぐり捨てて、店側に己の印象を植え付けるため、同じモノをこれでもか、としつっこく頼み続ける。別名「ハムの人作戦」。最も平凡な手段でありながら、これが実は最も近道なのである。 次にある程度通い詰めたら、試しに違うモノをオーダーしてみよう。スタッフが「おや?」という顔をすればしめたモノ。うまくすればスタッフとの会話が楽しめるかも知れない。あなたの印象はこれでまた一段と強くなるであろう。名付けて「ハムの人ハズシ作戦」。 短期決戦を望むのならば、「その店で一番高価なモノをオーダーする」という非常に効果的な「お大尽豪遊作戦」も挙げられるが、よほど財力に自信がなければ避けた方が賢明である。もっともそこらへんの喫茶店であればせいぜいコーヒーにトーストをつけるくらいで済むだろう。もちろん効果も期待できないが。 他にも毎回違う異性を連れて行く、という荒技「カメレオン作戦」もあるが、店外でも金もかかるうえに、店のスタッフがとんでもない勘違いや爆弾発言(例:「彼女、髪型変えられました?」など)をしてしまう可能性も否定できず、これは素人にはお勧めできない。 「常連への王道」があるとするならば、やはり毎回しつっこく同じモノをオーダーする、ということに尽きる。 「マスター、いつものヤツね」 「丸刈りでよろしいな?」 ワタクシこと3太郎。本日をもって、めでたく近所の床屋の常連と認知されたことをここでご報告申し上げる。 |
片言隻句 席に着き 「いつもの」と言い 「は?」と言われ まだかかるのか 時間もお金も ラキさま それでもめげずに 「い〜つ〜も〜のっ!」と言う 3太郎 |