足の指の間が痒くなる心意気

2002年8月26日(月) 「結婚式のオカシナ風習」

 あちらこちらの結婚式会場を見に行くと、
「どのようなお式になさりたいのですか?」と必ず聞かれる。

どのような式、と言われても実はまだな〜んにも考えとらんのです、と正直に答える。実際そうなんだから仕方ない。
 すると、係の人によってはあからさまに
「え? もう8月ですよ! お式は年明けくらいなのでしょう?」
と非難の色をうっすら目に浮かべられながら、お説教されたりあきれられたり。そこでまあ、色んなアドバイスや様々な演出について話を伺うわけであるが、聞けば聞くほどケッタイなイベントが多い。

 なかでも初耳なのが「ガータートス」。花嫁が手にしたブーケを未婚の女性に投げ、受け取った女性が次に結婚すると言われる「ブーケトス」はもはや一般的であるが、「ガータートス」は知らなかった。
 説明によると新郎が新婦のドレスの裾に潜り込み(または新婦がたくし上げるドレスの裾から)、ガーターをはずし、後ろ向きに未婚男性に投げる、というもの。同じく受け取った男性が次に結婚できる、と言われているらしい。
 
 まだ湯気の立つ、ほかほかの脱がしたてのガーター…

 …あかんあかん。そんなモン投げたら自分で取りに行ってしまうがな。と思ったが、よくよく聞けば、すでに投げる専用のガーターを新婦の足首あたりに仕込んでおくそうな。スカートの中に潜り込むのがもうすでに演出、と言うわけである。
 しかし、恐らく酔っぱらってしまってるワタクシ。素直に潜り込んでガーターを取り出すだけで済むだろうか…? いーや。済むまい。恐らく我を忘れてナニをし出すかわかったもんじゃない。却下。却下だ。

 他にも「フィーディング(feeding)」というモノもある。一般的なケーキカットだけでなく、切ったケーキを互いに食べさせあうのだそうだ。
「目隠しをして食べさせあうと、盛り上がりますよ」と、係の人は言うのだが。

 どうせなら「二人羽織」したほうが盛り上がらないだろうか? 純白のウエディングドレスの上から、黒い紋付き羽織を身にまといお囃子のリズムに乗りながら背後に潜んだ新郎にケーキを顔になすりつけられる新婦。まさに絶好のシャッターチャンスである。よし、これ行こう、よしよし。へへへ。…しかし待てよ。「食べさせあう」のだからその後はコッチの番か…ナニされるか解ったモンじゃないな。これも却下。却下だ。

 他にも腕を「バロムクロス」(知らない人のほうが多いだろうが)のように交差させて乾杯のシャンパンを飲む「トースティング」だとか、新郎は新婦の母と、新婦は新郎の父と踊る「ファーストダンス」だとか。とにかく聞いたことのないイベントが目白押しである。

 係のお姉さんは「どれもロマンティックですよ」と熱く語ってくれるのだが、ご自分の結婚式で本当にソレができるのか? と小一時間問い詰めてみたくなってしまう。

 かくて、わんことワタクシの結婚式は、今のところどうなるか全く未定。たった一つだけ一致してることは「絶対にゴンドラにだけは乗るまいぞ」という一点のみである。

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片言隻句

ゴンドラで ウケを狙うも またをかし

ゴンドラ乗って バロムクロス
まうまうさま

10問正解 ハワイへ行こう  3太郎
下の句日々ハゲシク募集中です

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