足の指の間が痒くなる心意気
2002年8月27日(火) 「試着」 |
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逢うたびに結婚の会場探しのため、レストランに出かけては試食を繰り返すわんことワタクシ。一食あたり普通なら3,4万円にも達するであろう高級フランス料理を格安で食い散らかすデート。本日は趣向を変えてわんこのドレスの試着へ乗り込んだ。もちろんタダである。 店に入ると当然だがドレス、ドレス、ドレス…白一色の世界である。先日試食に行った会場の提携先、ということでふらりと見に来たので、予約を入れておらず、また閉店まで時間もなかったが、店側の好意でなんとか試着にこぎ着けた。本当はウェディングドレスの試着が望ましかったのだが、話の展開でカクテルドレスの試着になってしまった。まあ、お楽しみは先に取っておこう。 アドバイザーのお姉さんは、我が事のように喜びを共にしてくれる。どこの会場でもそうだったが、この手の職場ではその「共感」の姿勢がクライアントである我々を安心させ、信頼感を引き出させるのであろう。単純といえば単純な話だが、大切なことだ。見習わなければなるまい。 そういうわけでわんこは「魅惑の変身」を遂げるわけである。最初にわんこの選んだドレスを一見したところ、ワタクシには「電灯の傘」のように見えたのだが、これがなかなか。着てみると馬子にも衣装である。
バラの花まで持たされて、もう大喜びのわんこ。よく見ると尻尾を振っているのがお解りいただけると思う。本当は“お姫さま抱っこ”などしてみたかったのだが、さすがに試着ではそこまでは望むべくもない。 「いかがでしたか? とてもお似合いでしたよ」 「ハイ、気に入りました!」 満面の笑みで答えるわんこ。そうさ。わんこが幸せなら、ワタクシも幸せさ。手応えを感じたのかアドバイザーのお姉さんが言わでもがなのダメ押しの一言。 「一生に一度のことですし、我々としても精一杯のことをさせて頂きます!」 ………ごめんなさい。ワタクシ、二度目であります。 知ってか知らずか平然を装うわんこ。この強さには幾度となく今後助けられていくのだろう。そう思ってしみじみとわんこを見つめる。と、わんこ曰く。 「…お腹、空いた」 そうか。聞いてなかっただけやな。やっぱりな。 わんこには同じ試すのなら、やっぱり食いモンのほうがよかったようだが、このドレスの試着も、これから結婚を考える方にはオススメのデートコース。特に女性はお姫さま気分になれること請け合い。何と言ってもタダであるからして。 |
片言隻句 ドレスより 色気よりまず 食い気かな できれば新居は お菓子の家に 3太郎 |