足の指の間が痒くなる心意気
2002年8月13日(火) 「試着室の高い壁」 |
コチラの方に教えて頂いた女性下着専門店「Peach John」京都店へわんこと一緒に行ってきた。情報によると「試着室に男も一緒に入れる」ということらしい。わんこは純粋に下着を選びに。ワタクシはもちろん試着室に潜入せんがために。念のため申し上げておくが、ワタクシが試着するのではない。あくまでも、わんこの下着選択および試着の手伝いに行くのである。あくまでも。 着いたお店には当然だが、女性用のインナーが所狭しと並んでいる。入り口脇にはショッキングピンクのソファーが。男と言うモノは何故かこの、「ショッキングピンク」が苦手なのだ。入り口に至るまでにすでに心の中で2歩も3歩も引いてしまう。わんこに引きずられるようにして店内へ店内へ。色とりどり満艦飾の下着に囲まれ、もう、どうにかなってしまいそう。幸いなことに他には客は居ない。今のウチにわんこの下着を。 「あ。これ。これこれ!」 「おー。横ヒモ」 「頼むから、これ。これ。これ」 「はいはい。これね。ほかは?」 「え〜と、えとえと。こ、これ。これ。これ!」 「うわー。Tバック。フンドシやん」 「うんうん。フンドシフンドシ」 「これは…ちょっとねぇ」 「じゃ、ひ、ヒモヒモ。こ、これだけでも。な?な?」 どうも急性語彙欠乏症候群に陥ってしまったようなので、外へ息継ぎに。 たっぷりと外の空気を取り込み、再び突入。…ちょうどわんこが店員に試着室へ案内されるところ。ついに来ましたこの瞬間。高鳴る胸を押さえつつ、わんこのあとに続いてさりげなく、さりげな〜く潜入を試みる。入ったら最後、雷が鳴っても出てくるもんか。目標、最低2時間。さあ、夢の秘境、下着売り場の試着室まであと一歩…! 「あの〜、お客様。申し訳ございません、男性の方はちょっと…」 「へ?あの。あれ?このお店では…?」 「ええ。申し訳ございません。アチラのソファーで腰掛けてお待ち下さい」 話がチガ〜ウ!…しかしごねたってどうなるモノでもない。泣く泣くあきらめて「アチラのソファー」を見る、と。 「やっぱり…」 指されたのは入り口に鎮座ましますあのショッキングピンク。…うへへ〜。こんなんにむさい男が座ってたら、他のお客が気味悪がって寄ってけぇへんがな。しかもショッキングピンク。うへへ〜。 こういった店内にひとり待つのは繊細な神経を持つワタクシにはとても耐えられない。再び店外で息継ぎを。試着室には入れなかったモノの、あこがれの「横ヒモ」だけは確実にゲットできた。うしっ! ようやく試着を終えたわんこを連れて、食事もそこそこに我が家へ連れ込む。シャワーももどかしく早速わんこを着替えさせる。 ああ、夢にまで見た、ひもぱんつ。うひ。うひひひひ。思わず拝んでしまうくらいに神々しい。震える手でヒモに手をかける。…なんてさらりとしたほどき心地!…未だにその感触は手に残っている。 そして片方のヒモだけ解いてそのまま…。 返す返すも心残りは試着室。しかし。しか〜し。コレであきらめるワタクシではないのだ。次回は神戸店を攻めてみる予定。乞うご期待。 着てすぐ脱がされる下着。一見無駄なようだが、だからこそ下着には華があるのである。 とにかくヒモパン、最高っす。もう、病みつきっす。はい。 |
片言隻句 ヒモパンを ほどく手さえが うらやましい その手になって あちこちむふふ 朔月さま はらりと落ちる 絹音さやか 3太郎 |