足の指の間が痒くなる心意気

2002年8月12日(月) タイヤ」

 今の愛車に乗り続けてもう5年。その間追突されること2度、駐車違反1回、スピード違反1回、追い越し禁止1回。こすったりなんかは日常茶飯事。それでも先日めでたく走行距離10万キロを突破した。

 毎日毎日通勤のために片道約40qを愛車でぶっ飛ばしている。田舎町から都会を抜けて大田舎へ。暑い日も、雨の日も、風の日も、雪の日も。ガソリン代だけで月に約3万円。先日の車検はほぼ15万円だった。なんて事はないたかが国産のRVで、買ったそのままで使っている全くのノーマル仕様だけど、たまにくる税金や車検などの大きな出費は、「女よりも金を食う」という印象を感じさせる。

 5回目の税金を払い、2回目の車検を済ませ、これでもうしばらくはカネをかけることもあるまい、と思っていたら先日いつものガソリンスタンドでニイチャンにいきなり言われた。

「お客さん、タイヤつるつるでっせ」
「え? マジで?」
「ええ。ほら。見て下さい」

指を指されたタイヤを、車から降りてのぞき込む。すると、F1マシンのスリックタイヤのように溝のないつんつるてんのタイヤが4本。

「うわー。ホンマや。ようここまで使たなぁ」
「いまならキャンペーンしてますし、是非この機会に交換を…」
「アホ言いなはんな。朝やで。今から出勤に決まってるがな」
「では、帰りに寄って下さい、用意しときます」
「帰りはいつもちゃう道を通ってるねん。また来るわ。おおきに」
「そ、そうですかぁ…雨の日とか注意して下さいね、いつでもまた来て下さい」

 それにしても決して悪質な押しつけセールスなどではなく、実際にタイヤツルツルなのだが、モノを勧められると反射的に断ってしまうのはなぜだろう? これは関西人の特性なのかも知れない。

 F1のタイヤと違い普通の車のタイヤは溝があって始めて安全なのだ。雨の日のレースではF1だってタイヤを溝のあるモノに交換している。我々庶民が、雨だ、晴れだと言って出勤前にいちいちタイヤ交換している余裕などあるはずもない。とにかく見事に溝がない。溝もないが、カネもないぞ。

 仕方がない。今度の休みの日にはタイヤに溝でも刻むとするか。彫刻刀で。

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片言隻句

キミと車 どちらがカネを 喰うだろう?

食いすぎなのは 間違いなくキミ
かあくん


一番喰うのは 俺だけど
万屋KENさま


底なしのキミ 満タン知らず  3太郎
下の句日々ハゲシク募集中です

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