足の指の間が痒くなる心意気

2002年8月11日(日) 「仕事とワタシとどっちが大事なの?〜日曜日の恋愛論

「仕事とワタシとどっちが大事なの?」

 人がこんな問いを発するとき、また受け取るとき。そのそれぞれの心にはどういう想いが渦巻いているのだろうか?

 何のために働くのか、と問われれば多くの人は「自分のため」と答えるのではないだろうか? しかし…本当にそれだけだろうか?

 もちろん、仕事はそれ単体だけでも充分面白いものだ。仕事はそれをこなしていくことで結果が出る。その結果が素晴らしければ素晴らしいほど、その達成感は無上の喜びとなり、その時ほど自己の実現を感じられるときはない、と言ってもいいだろう。ただ、大事なあの人や家族たちを幸せにするために働く、という目的がそこへ加味されることで、仕事に対する責任感は自ずと増し、ますます仕事というモノは色合いを深めていく。

 でも、時として、本当にこの人はワタシのことを大事に想ってくれているのだろうか、と言う不安。あまりにも仕事に打ち込みすぎてワタシのことなんか忘れてるんじゃないか、という漠然とした嫉妬。そんな不安と嫉妬の入り交じった感情が、ついこのような言葉をほとばしらせてしまうのだろう。いや実に、可愛いらしいじゃないか!

 対して、そんな言葉を投げかけられたとき、どう思ってしまうのだろう。信じてくれていないのか、と言う怒り、失望。そして深い深い哀しみ。家族のため、妻のため。こんなにもがんばっているのに、ちっとも判ってくれない。でも、少し立ち止まって考えてみて欲しい。ちょっとここまで急ぎ足に過ぎたんじゃないか? 周りを見てみよう。ほんの少し前まで二人三脚で、あなたのすぐ隣を歩いていたはずの、あなたの大事な人が少しずつ少しずつ遅れ始めてるんじゃないだろうか? もうちょっとだけ待ってあげて、手をさしのべて欲しい。

 仕事も恋も。結句「どちらも大事」なのである。大事なキミを幸せにするためには仕事がなければならないし、キミが居なければ仕事なんかしてたって面白くないのだ。大事な人を幸せにするために、そして自分も幸せになるために。今日もみんな、それぞれの場所でそれぞれに与えられた仕事を楽しんでいる。楽しんでいればいいな、と思う。



友がみな 我よりえらく見ゆる日よ 花を買ひきて 妻としたしむ
                           石川啄木


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片言隻句

キミがいて 仕事もあって 幸もある

今日も元気だ ご飯がうまい
まうまうさま


キミならずして 誰をともにせん  3太郎
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