足の指の間が痒くなる心意気

2002年3月13日(水) 「かき峰」

彼女の卒業祝いと就職祝いとホワイトデーとを兼ねてデートである。

もちろんちんちんにはおリボンを結んで、それにふさわしいご馳走を食べに行った。

大阪北部の池田市にある「かき峰」。

その名の通り牡蠣料理一本で営業している店である。

阪急宝塚線池田駅を降りると目の前にある4,5階建ての大きなビル。

このビル一軒丸ごと「かき峰」なのだ。

カキ料理一本であるから、営業は10月半ば〜3月一杯まで。

それ以外の半年強は一切営業せず、建物のメンテナンスに費やすとか。

もうこの場所で営業して長いそうだが、畳からも壁からも、

新しい香りが漂うのはその営業方針の賜物であろう。


さて、肝心の料理である。

今日はメニューを開きながらお読みいただきたい。

内容はコース4品で4,650円。メニューはコレだけである。


いくつもある座敷の一つに通され、ビールを注文し待つことしばし。

まずは酢ガキが登場。大根おろしと生姜おろしが乗った小粒のカキ。

毎朝広島から直送されてくるという新鮮なカキ。

もう、ウマイウマイ。一気に食べてしまった。

カキには生姜が合うのだ。瞠目のお味。


食べている間に仲居さんが土手鍋の支度をしてくれている。

鍋の中にはダシの海の中に、こんもりと白味噌の山。

この味噌の山を崩しながら煮込んでいく。

なんだかんだ言ってもカキが一番うまく食えるのはこの土手鍋であろう。

アツアツのカキをぽいっと口に放り込み、はふはふ言いながら噛む。

じゅわっと口中に沁み出すカキのエキス。

ウマイ。

やはりカキは冬の食材。

冬の料理で食うに限る。


続いてはカキフライ

コレがないと納まらない向きは多かろう。

サクサクした衣に包まれたジューシーなカキ。

アツアツを口に放り込み、乱暴に噛んだ後、ビールで一気に流し込む。

この贅沢!

写真はすでに2,3個つまんだ後なのだが

2人前で充分なボリューム。

すでにこの時点で相当腹は膨らんでいる。


さあ、締めだ。

ここの名物、カキごはん

お釜に入ってやってきました。

蓋を開ける。

カキの豊かな香りが湯気と一緒に立ち上る。

軽く茶碗によそって、海苔、紅生姜、わさびを載せ、特製のダシをかけまわし

お茶漬けのようにしていただく。

もう、腹は相当に一杯だがこれなら入っていく。

カキのうまみがご飯に沁み込んでいてもう、本当にウマイ。

彼女も僕もふうふう言いながら、4品を平らげた。

さすがにカキごはんは全部は食べられず、

折り詰めにしてもらってお持ち帰りにしたが。


このお土産までついて、料理一人前4,650円。

高いか?安いか?

それはぜひ、ご自分の舌で確かめて欲しい。

私見だが一冬に一度は訪れておきたいお店であると思う。


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片言隻句

カキ食えば 冬の寒さが 恋しかる

恋しかるかる ウレシかるかる
まうまうさま

春よまだ待て 鍋を食うまで  3太郎
下の句日々ハゲシク募集中です

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