今年の「高クイ」について語る!’03Ver.

 

 HP作成から気づけば4年。当時書いたコラムには「高クイ存続間違いなし!」なんてノーテンキなことが。
あれから4年、司会者も代わりシステムも変わりました。それで一番変わったのが、

代表選考において各都道府県代表制から地域ブロック制になったこと

ふ ・ ざ ・ け ・ る ・ な !

しかも予選会場が大幅減少で、「沖縄地区」とか「北陸地区」とか「中国四国地区」が無くなってる

ふ ・ ざ ・ け ・ る ・ な !

しかも各地域放送局(読売テレビとか中京テレビとか)を締め出して日テレで全て仕切ってた。

ふ ・(以下略)

 

ということで、実際に生で見てきた先入観を取り除くことができずにOAを迎えた高校生クイズを語ります。
 

オープニング
『第3代』と言う字幕をしっかり入れないと立場が無いと推測されるラルフ鈴木、そして両論の
メーン司会者爆笑問題の二人が登場。そして大田の一言ニューヨークへ行くぞー!って微妙に
『ニューヨークへ行きたいかー!』と違うし。高校生の反応も微妙。第16回ウルトラが1992年(平成4年)。
今の高校3年生がたしか1985年(昭和60年)生まれ、そりゃ微妙だわ。

 関東(「東京」でしたっけ?)大会第1問の出題シーンが出てきて、
『大リーグでメジャー第1号を打った松井秀喜が、ダイヤモンド1週に要した歩数は、偉大なるNYヤンキースの
先輩ベーブルースの持つ「年間最多本塁打記録数」を上回る。○か×か?』
というもの。○が1万人余り、×が7千人ほど。正解は○。60本対61歩でした。勘もいいところ。

 で、問題の各地区予選会のクイズの模様が登場。とりあえずラインナップ。(『』付きが番組テロップで出た名前)
・『2tトラック引き早押しクイズ』(関東地区、九州地区パワー部門)
・プール滑り込みクイズ(大阪地区ガッツ部門)←私立高槻高校が進出
・『千本ノックばらまきクイズ』(関東地区??部門)神奈川県立横浜緑ヶ丘高校
・ぴょンぴょん飛んで穴にはめるクイズ(九州地区パワー部門)
・『わかった人は足上げてクイズ』(関西地区バランス部門)
・『サバイバルダンスクイズ』(関東地区大阪地区ガッツ部門)

あの万歩計クイズ、ちゃんと名前があったのね。なんだ、途中経過をすっ飛ばせば高クイらしかったじゃないか。

第1ステージ

 場所は横浜。「ウェルカムパーティーにようこそ!」というコンセプトだったんですけど。このあたりまでは
これまでの高クイと変わらない感じ。
 それで行われたのが第1ラウンド「早押し問題」、「ボード問題」に第2ラウンド「ペーパークイズ」の合計点で
上位20チームに絞るというもの。

 つか、この時点で早押しとか端折ってるしねぇ。ま、この時点なら致し方ないのかな。
爆笑問題が小ネタを言った直後に聞こえる笑い声も後入れだし。後入れしなきゃいけない
タレントを高クイで使うなよ。他のバラエティで使えって。

通過チームも普通に上から発表。この形式だと上位にどこが入るかある程度推測つくし、ペーパーを
答えられなかったチーム(=知恵の輪を解けなかったチーム)は自動的に敗退というのも推測つくから
「名物・どんでん返し」は使えなかっただろうし、やむを得ないのかなぁ。ここで東大寺など有力どころが
敗退。「知力コースで抜けた」という扱いにはなっていたけど、彼らはまだ1年生だったし生で見た感想も
『それほど強さが・・・』というのが正直なところ。最近各所のオープン大会に行ったりTSなどの放送で
強い高校生を何度も見て『目が肥えてる』というのもあったのかもしれませんが。まあ今年は
知力ほとんど無視の予選をしてるわけで。

敗者復活戦(残り10→1)

 ホテルを追い出されバスに連れられて?向かった先は横浜港ベイエリア。ここでは料理の出来を
競ってました。そういえば昔もそういうのをやってた気がするが置いておこう。作らせたのは「太巻き寿司」と
「アジのつみれ汁」。どうやら今回はペリーにこだわってるらしい。 横浜という会場がそういう企画を作らせて
いるのかなぁ。そういえばペリー来航150年だっけ?(←今ごろ気づいた)
 小林カツ代をゲストに持ってきたり、先ほどの知恵の輪協会の会長を呼ぶといい、いかにチープに
済ませるかが出てた感じがします。ま、魚の見分けとか難しいですね。人のことは笑えません。

 それで結果発表をあっさり終えて次のラウンドに。なんかあっさり。ま、下手にじらしてCM行くよりはマシだけど。

第2ステージその壱(21→12)

 場所は茨城県筑波郡伊奈町にある「ワープステーション江戸」。すごいな、今回は江戸時代ずくめ。
茨城県○○郡と聞こえた時点でチープに聞こえると書いてしまうのは問題発言でしょうか・・・?
『江戸開府400年切り捨て御免クイズ』と名づけられたクイズのルールとしては、
前日の成績順に1列に並び、先頭から順に江戸時代のクイズに挑戦する。限定12問で1問勝ち抜け。
ジャンルは3つに別れている。
・珍商売・・・江戸時代の行商人の姿や言葉からその商売を当てる
・珍品・・・江戸時代の物にちなんだ問題
・珍看板・・・看板から何の店かを当てる

出題者アシスタントとしては「がんす」とかいう安物若手芸人や新人女子アナなど合計5名も。金と場所と
使い道がなんか違う気もするが。新人アナ使うんだから問題読ませるかと思ったらそんなことしなかったし。
問題はまあ、こんなものかな。そういえば今、高校生は大学入試の選択科目の影響で世界史が必須では
なかったでしょうか?だとすると日本史を選択していない人にとっては辛かったのではないでしょうか?
江戸時代の言葉の駄洒落が多かったけど、江戸時代の言葉を知らなければ辛かったでしょうしねぇ。
・・・、また2問カットされてるし。まあいいけど。

ここまで問題とかカットしているのにテンポが上がらない高クイ。これまでならそれなりに見てきた両親も
今年は関心無さそうに他の作業してるし。カットしてもテンポが上がらずまったりしているように見えました。
これではカットの意味が無いと思います。単に時間調整だけ。このあともこういう場面ででてきますけど。

第2ステージその弐(12→8)

団体戦「ドンジャラ神輿クイズ」。神輿に模したものが早押し機代わり。回答権を取ったチームが一問多答に
答えていく。各チーム1個ずつ答えきれば1p。2p(3p?)先取した2組(8チーム)が勝ち抜け。
こういう風景は高クイらしい。一問多答に答えてる間もいい感じに撮れてたし。今になるとはっぴが
似合っていたという印象しかないですけど。

 

敗者復活戦(残り4→1)

鯉を捕まえるという、画になるのかどうか微妙で、動物介護団体から抗議殺到すると思われる
テレビ局にとってはメリットが少ないコーナー。私としてはアンチ動物愛護団体なんでこういう企画は
好きなんですけどね。ここもあっさり終了。なんか各ラウンド進むごとに書く分量が減ってる気はしますが
多分、思ったとおりです。

 

準々決勝(第3ステージ)「アトム誕生記念ロボットクイズ」(9→5)

『日本科学未来館』で行われたASIMOが登場。ASIMOの踊りは微妙だったけど、現実の
ロボットがここまで進歩しているとは。いやあ、いいモノを見させて頂きました・・・
って、この時点でもはやクイズ番組として見ていない管理人がいました(´Д⊂)
 

ここでやっと早押し機登場。ルールはロボットに関するクイズを出題し、5p先取で勝ち抜け。
ただ、ルールが「○×問題」になったり、「3択問題」になったり、「普通のボードクイズ」になったり、
挙句の果てにはホッケーとかやりだしてるし。
1つのラウンドでいくつものルールを駆使したクイズをすると雰囲気というか印象というかそういうものが
拡散されてしまって、全体として内容が薄く見えた(思えた)印象があります。
 

 

準決勝(5→3)

 そして最も受けが良かったと言われる準決勝。このクイズ自体に対して批判はしません。私も爆笑
してしまうこと数度。でもこの形式を準決勝でするのはどうなんでしょうか?一つ手前の準々決勝で
やっても良かったのではないでしょうか?準決勝でここまでおちゃらけてしまうのもどうかと思ったのが
その理由。お堅いものよりはバラエティ色の方を好む私なんですが。
(まあ最近のバラエティ番組はあらゆる意味で食傷気味でTVの観覧時間も減らしてますけどね。)
 せっかく全国5万人の中から絞られているのに、ここで下手な答えを数回言ってしまうだけで
『高クイ準決勝進出』が馬鹿にされてしまう。私、クイズ研出身でも高クイ参加者でもないけど、
そういう風に見られるのってちょっと悲しい、そんな気がします。ほとんどのチーム、よくやったと思います。

 あ、一芸で準決勝まで行けた茨城の女の子と二人、お前ら今ごろ泣くなよ。
ほとんど何もせずに彼のおかげで「マイスタ」行けたんだから・・・。

 まあ、準決勝になって今更こういう興味を引きそうなクイズをされてもねぇ・・・。
でも彼らをうらやましく俺。彼らは「マイスタ」に入れたのだ。一方8月某日、ある奴は「ゼロスタ」
しか入れなかったのだ。いや、「ゼロスタ」でも当人は入れて十分なんですよ。でも高クイで
できたての「マイスタに入れる」とは思わないじゃないですか・・・。

 

決勝

 決勝も汐留。そういえば8月のある日曜日、こんな人こんな人がいたっけなぁ。 ついでにこんな奴も。
「シオドメ横断ウルトラクイズ」の時はシオサイトの奥まったところでクイズしていたけど、彼らには
オーロラビジョンの目の前でクイズが出来る。いや、ふさわしい人たちがここにいるとされてるんです、きっと・・・。
そしてここでも編集・演出のまずさが。
先に結果がわかるようなナレーションはいらん!
なに考えてるんだ・・・。せっかくの「チャージ」栄光学園(神奈川県)の優勝が・・・。そんなナレがなくても
最後まで見続けていた視聴者は感動するっつうねん! 
それまでの内容が悪すぎてチャンネル変えられる可能性は否定しないが。

それでめでたく優勝して帰ってきた栄光学園の3人に対する最大のプレゼント、ロードオブメジャーの
生バンド、放送時間アレだけかいっ!事前にアレだけ宣伝してあれだけかYo!

 

総括

 4年前に比べて、総括すべき内容が薄くなっているのはもはや気のせいではありませんでした。
この程度の内容で何を語れと。高校生たちには罪は無い。あちこち見ていて今年はレベル低いとか
書くところは少なかったですね。これだけでも幸い。

 触れたいのは編集内容。今、民放全体として番組に金を掛けられない事情はわかる。だから
編集に走る気持ちは分かる。今の編集ありきのバラエティは嫌いだが、それが受けるのなら我慢しよう。
しかしこの番組の編集は最悪だった。カットしてもテンポが上がらない、展開・結果がみえみえのナレーション、
笑い声は後入れ・・・。高クイも『テレビ番組制作』という本分を忘れて『テレビ番組編集』に走ってしまって
いるのが悲しいです。
 

結果として、1芸入試が2校準決勝に、うち一チームが3位に入賞。
まあ予選から最後まで制作局の思惑通りにコトが運んだ、ってことで。

ただ視聴率的に思惑通りだったかどうかといえばそうでもなかったでしょ。強敵なしで12.5%。
裏番組のうち、2番組(テレ朝系「サムズアップ」とテレ東系「???」)が低視聴率による最終回です。
この相手でこの数字。正直来年あるか微妙です。これを自業自得といえないよ。高校生が不憫ですわ。
問答無用で3回(大学受験とか考えれば実質2回かも)しかチャンス無いのに。

 

 

 

・・・こんだけボロかすに言っても、来年以降も存続できることをかすかながら信じております。

 

以上、終わり。

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