かわらばん2010年夏号のメニュー
乳酸菌って何? ドリンク剤、どれを選ぶ? 疲れ目とは

<<前号へ         記事一覧へ           次号へ>>

 

マービー

ラカントS

 パルスィート

1/ 12

パルスィート

ゼロ

大量摂取でお腹がゆるくなる?

なることがある

なりにくい

なることがある

なりにくい

砂糖との甘さ比較(同量使用したら)

同等

同等

1.2gが砂糖5g

同じ甘さ

3gが砂糖9g

同じ甘さ

重量換算

不要

不要

必要(約1/4に)

必要(約1/3に)

カロリー

(砂糖と同じ甘さで)

1/2

ゼロ

1/12

ゼロ

原料

トウモロコシでんぷんが原料の還元麦芽糖(マルチトース)

トウモロコシ由来のブドウ糖を発酵させたエリスリトールに羅漢果エキスを加えて調整

粉末還元麦芽糖水飴、エリスリトール、食物繊維、アスパルテーム・L−フェニルアラニン化合物、アセスルファムK

エリスリトール、アスパルテーム・L−フェニルアラニン化合物、アセスルファムK


乳酸菌って何?

善玉菌の代表!「乳酸菌」

人の腸内には、約100〜200種類、約100兆個の細菌が住みついています。この腸内細菌は、体にとって有用な働きをする「善玉菌」と有害をもたらす「悪玉菌」の大きく2つに分けられ、これらの菌がバランスよく存在している時は、健康が保たれます。

しかし、食習慣などが乱れると悪玉菌の勢力が強くなり、善玉菌が減ってしまい、様々な病気になってしまいます。善玉菌が優勢であるようなバランスを保っているのが健康な腸の状態といえるのです。この善玉菌の代表が乳酸菌なのです。

乳酸菌、どんな効果がある?

腸のぜん動運動を促し、腸内環境を整え便秘や下痢を予防します。
免疫機能を活発化し、風邪などの感染症を予防し、回復を早めます。
腸内環境がよくなり免疫細胞のバランスをとることで鼻炎や花粉症、アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状を改善します。
皮膚の代謝がよくなり、肌荒れや吹き出物を改善します。
腸管内でコレステロールを吸着、排出しコレステロール値の上昇を防ぎます。
発ガン性物質の産生を抑制したり、分解、除去するので、癌の予防に有効です。

乳酸菌は胃酸で死ぬ?
残念ながら、乳酸菌は胃酸の殺菌作用によって、99.9%が死んでしまいます。
最近では酸に強い乳酸菌も開発されていますが、それでも生きて腸に届くのはごく一部です。しかし、乳酸菌の死骸は腸に住む善玉菌の餌になり、善玉菌を増やします。また、悪玉菌の死骸を吸着し、善玉菌が住みやすく増えやすい環境にします。
だから、乳酸菌を毎日摂ることは、健康効果があると言えるでしょう。

どのくらい摂取すればいいの?
乳酸菌類は、ヨーグルトにして1日200〜300g、出来れば500g摂るのが望ましいとされています。種類にもよりますが、菌数にして100億〜200億個です。乳酸菌は食べるのを止めてしまうと徐々に元の悪環境に戻ってしまうので、毎日100gでも継続して食べる習慣をつける方がよいでしょう。
ただし、ドリンク剤やヨーグルト製品の中には多量の糖質を加えたものもあります。糖分の摂りすぎに注意しましょう。


2010年夏号トップへ>>>



 ドリンク剤、どれを選ぶ?

薬局やスーパー、コンビニなどで数多く見られるドリンク剤。
効能、効果は同じでも、値段や種類はさまざまです。
どれを選んだらよいのか、迷ったことはありませんか?

 1.ドリンク剤の内容成分(代表的なもの)

ビタミンの補給を目的としたビタミンB群

身体の新陳代謝を助けるタウリン(アミノエチルスルホン酸)

滋養強壮を目的とした生薬(ニンジン・ローヤルゼリー・イカリ草・カンゾウ・ムイアプアマ等)

無水カフェインやアルコール

ドリンク剤はこれらの成分を組み合わせて出来ています。

 2.ドリンク剤の選び方
ちょっとした疲れ

カフェインとアルコール、ビタミンの入ったシンプルなものがお勧め。

飲んですぐに元気になりたい時

短期的な効果を狙うならカフェインとアルコールが入ったもの。頭をスッキリさせるカフェインが眠気、だるさ、空腹感を取り去って一種の興奮剤の役割も。

疲れているけど、
もうひとがんばりしたい時

カフェイン・アルコール・ビタミン+生薬や鉄分、ローヤルゼリーなどが多く入ったものを。

風邪など発熱性消耗疾患

ビタミンC・Eやローヤルゼリー、解熱作用のある生薬ゴオウ、体を温めるショウガ配合のものを。安静と休養のためカフェインは含まないのがよい。

夏バテ

夏は暑さで、ビタミンB1が通常の3倍も消費され、体力低下に伴う疲労が起きやすくなる。従って、ビタミンB群や消化吸収をよくする健胃生薬、アミノ酸を含むものを。冷房で手足の冷えがある場合、ビタミンE、ニンジン、ローヤルゼリー入りが血流を良くする。

精神・精神疲労

パソコンなどを使う仕事は、視神経を酷使するので、ビタミンB1,12、ガンマーオリザノール配合のものを。

激しいスポーツの後の肉体疲労に

分岐鎖アミノ酸BCAA・ビタミンB群・タウリン配合のものを。

3.服用の注意
用法・用量は必ず守って服用すること,1度に何本も飲むのはダメです。
カフェインの血中濃度が上がって、イライラや頭痛という副作用の元になります。また、砂糖が含まれるため、過剰に摂取すると糖分の取りすぎとなり、肥満や糖尿病の危険性が高まります。
カロリーコントロールしている人は、ドリンク剤のカロリーを考慮する必要があります。
4.薬との飲み合わせ
ドリンク剤に含まれるアルコールやカフェインが、薬の効きめに影響することがあるので注意が必要です。

風邪薬や気管支拡張剤・・・これらの薬の成分とカフェインとの相互作用で、頭痛を引き起こす事がある

睡眠薬や安定剤・血糖降下剤・・・アルコール入りドリンク剤とこれらの薬を一緒に飲むと、睡眠薬の効果が強く出たり、血糖のコントロールができなくなるなど、薬の効きが安定しない事がある。
ドリンク剤は不足消費している栄養を補うためのものです。食事の代わりに必要な栄養が補えるというものではありません。
また、いくら服用しても慢性的な疲労が取れない場合は医師の診察を受けることをお勧めします。


2010年夏号トップへ>>>


疲れ眼とは
人間は、情報の80%以上を目から得ていると言われています。目は、疲労しやすい器官であり、現代人はテレビやパソコンで、目を酷使する環境に取り囲まれています。
疲れ目は、毛様体筋(もうようたいきん)という筋肉組織の疲労によって生じます。「毛様体筋の伸縮によって、レンズの役目をする水晶体が、厚みを変化させて網膜に焦点を合わせる」というのが目のメカニズムです。近くを見続けると、毛様体筋の緊張状態が続き、目が疲れてしまうのです。
疲れ目は、視力の低下、目が重い、充血する、かすむ…といった症状の他に、頭痛、肩こり、吐気、腰痛、倦怠感など目以外の症状を引き起こす要因にもなります。

疲れ眼解消法いろいろ
冷パック
充血は目が炎症を起こした状態。冷やすのが効果的。氷水でしぼったタオルで目を覆います。水でしぼったタオルを冷蔵庫で冷やしておいてもよいですね。
温パック
ショボショボした疲れ目は、目の血行不良。熱めの湯でしぼったタオルで目を覆います。水でしぼったタオルを電子レンジで温めてもOK。
 
目の体操

★クルクル体操(パソコンを使った仕事をしている方)
@一度目をギュッと閉じて、パッと開ける
A頭を動かさずに黒目を右、左、上、下へ順に動かす
B@へ戻る 30分に一度は休憩をとり、2〜3回クルクル体操をしましょう。

★ギュッパ体操(老化予防に効果的)
@一度目をギュッと閉じてパッと開ける
A頭を動かさずに、黒目をグルーッと回す感じで八方を見る
Bこれを1〜2分繰り返す

★パチパチ体操(パソコン・携帯など一点凝視しやすい方)
@温パックで目を温め、血行をよくしておく
A好きな音楽をかける
B音楽に合わせて目をパチパチ開けたり閉じたりする
C1曲終わるまで繰り返す
D終わったら目を閉じて目を休ませる

★ピント合わせ体操(毛様体筋をリラックス)
@近くのものを10〜20秒見つめる
A次になるべく遠くのものを5分間ぼんやり眺める
Bこれを数回繰り返す

疲れ目によい食べ物

旬の野菜:緑黄色野菜の抗酸化ビタミンが目の細胞の老化を防ぎます。

新鮮な魚:魚に含まれるDHAやEPAは網膜の機能を高めます。

ブルーベリー、黒酢、ニンニクなども効果的です。

夜の散歩
瞳孔が開くことによって目の中の筋肉がきたえられるので、夜のウォーキングは目にもよいのです。
リラックス入浴
ゆったり入浴することで全身の血行がよくなり心も体もリラックスできます。お風呂の蒸気は目も潤してくれます。忙しい毎日でもゆっくり湯船につかることを心掛けましょう。


2010年夏号トップへ>>>