2008年
 
 
かわらばん2008年夏号のメニュー
ハーブの話 AEDとは? 認知症は
理解すると怖くない!

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マービー

ラカントS

 パルスィート

1/ 12

パルスィート

ゼロ

大量摂取でお腹がゆるくなる?

なることがある

なりにくい

なることがある

なりにくい

砂糖との甘さ比較(同量使用したら)

同等

同等

1.2gが砂糖5g

同じ甘さ

3gが砂糖9g

同じ甘さ

重量換算

不要

不要

必要(約1/4に)

必要(約1/3に)

カロリー

(砂糖と同じ甘さで)

1/2

ゼロ

1/12

ゼロ

原料

トウモロコシでんぷんが原料の還元麦芽糖(マルチトース)

トウモロコシ由来のブドウ糖を発酵させたエリスリトールに羅漢果エキスを加えて調整

粉末還元麦芽糖水飴、エリスリトール、食物繊維、アスパルテーム・L−フェニルアラニン化合物、アセスルファムK

エリスリトール、アスパルテーム・L−フェニルアラニン化合物、アセスルファムK


ハーブの話


ハーブとは、香草、薬草の意味で、一般的には地中海沿岸や西南アジアなどに生育する芳香のある草花のことをいいます。昔、ハーブは緑の草をさす言葉でした。やがてその草の中に薬の力を発揮する不思議な草があることがわかり、他の草(grass)と区別してハーブ(herb)と呼ぶようになりました。
ハーブは古代エジプトのミイラづくりに使われ、医学の父ヒポクラテスがギリシャ時代に研究したという、古い歴史を持ちます。現代でも香辛料として肉料理やスープなどに、また香料としてポプリや香粧料に用いられるなど様々な利用がされています。
 


●薬としてのハーブ

欧米では、現代でも健康飲料や感冒薬としてハーブティーが愛飲されています。また、ハーブの芳香を用いた治療がアロマテラピー(香気療法)です。欧米でハーブとしてよく知られているものの中には漢方薬として用いられているものもあります。
 

♪ハーブの楽しみ方

1)お茶として(バーブティー)

新鮮なハーブを粗く刻み、1人分小さじ3杯程度を目安にポットに入れ、熱湯を注いで4〜5分蒸らし茶こしでこす。ドライハーブの場合は、手で揉んで香りを立ててから1人分小さじ1杯を目安に。ハチミツやレモンを添えてもよい。気分が落ち着くカモミール、食欲を増進させるレモンバームなど1種類をストレートで味わうのもよいし、何種類かブレンドすると新たな香りや効果が生まれる。体調や気分に合わせてゆったりと付き合うのがハーブティーの楽しみ方。

2)お風呂で(ハーブバス)
木綿の袋にお気に入りのハーブを入れて湯に浮かべる。湯は少しぬるめにしてゆったりとつかる。気分に合わせてハーブを選ぶ。数種類ブレンドしてもよい。

 温まりたい時

  ラベンダー・バジル・タイム・ベイリーフ・レモングラスなど

 リラックスしたい時
  カモミール・セージュ・ユーカリなど


3)香りを楽しむ

ハーブは香料やポプリ作りに利用される。ハーブやポプリを小さな布袋に詰めて香りを楽しむ。匂い袋や衣類の虫除けとして利用できる。

4)香りを閉じ込める(ハーブオイル、ハーブビネガー)

乾燥ハーブと並ぶハーブの保存法。オイルやビネガーを入れる保存瓶はあらかじめ熱湯消毒してから乾かし、ハーブも完全に水気をとっておく。

◆ハーブオイルの作り方
ハーブが完全に浸かるまでオリーブオイルを注ぎ、1日1回瓶を振りながら暖かい所に2週間置く。
オイルに風味がつけば冷暗所に保存。

◆ハーブビネガーの作り方
ハーブが完全に浸かるまで酢を注ぎ、密封して2〜3週間置く。
 

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AED AEDとは?

「AED」という言葉を耳にしたことはありませんか?
このAED(自動体外式細動器)は、心室細動になった心臓に電気ショックを与え、正常なリズムに戻すための医療機器のことです。心室細動とは、心臓が痙攣し血液を流すポンプ機能を失った状態で致死性不整脈の一つです。2004年7月より医療従事者以外の一般市民でも使用できるようになり、病院や診療所、救急車、空港、駅、学校などに設置されています。

AEDは、操作方法を音声が教えてくれるため簡単に使用することができます。また、心臓の動き(心電図)を自動解析して電気ショックが必要な方にのみ電気ショックを流す仕組みになっているため、安心です。最近では一般市民の方が使用して救命した事例も増えてきています。


救助に際して救助者が守ること

救助者自身の安全を確保する。(周囲の状況を観察して二次事故を防止する。)
原則として薬品は使用しない。
あくまでも医師などに引き継ぐまでの救命手当・応急処置にとどめる。

救助にはよりよい協力者を・・・
手当てを全部一人で行うことは難しい。
傷病者に対して手当てを行う。(救命手当て・応急手当)
周囲の状況に対処する。
傷病者の救出
119当番通報、資材の確保、整理 etc…

⇒より早く、正確に対処する為にも協力者の存在が不可欠になります。

AEDは電源が入ると音声が流れ、操作の手順をランプ等で教えてくれますので、落ち着いて指示に従います。

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認知症は理解すると怖くない!!

厚生労働省の発表では、介護保険の要支援・要介護1〜5の認定者の約半数に軽重の差はあっても何らかの認知症の症状があるとの事です。また85歳以上のお年寄りの3〜4人に1人が認知症と言われています。認知症の症状は、物忘れや身体障害に止まらず、人格の崩壊に至る場合もあります。現在介護保険も身体介護中心から認知症の介護を重視して行っています。

 
 

物忘れと認知症の症状の違い
老化による物忘れ 認知症による物忘れ
症 状 名前や日付などとっさに思い出せない。 体験した全てを忘れる。
最近の出来事の記憶がない。
時間/居場所 意識がある。
理解できる。
時間や自分の居る場所がわからなくなる。
幻覚/妄想 無い。 幻覚や妄想を伴う場合がある。
人 格 変化無く維持される。 人格破壊を招く場合もある。
日常生活 支障なく生活できる。 日常生活を営むのが困難。



認知症は脳が病的に障害されておりその原因となる病気の多くは「アルツハイマー型認知症」と「脳血管性認知症です。
認知症症状のなかには、原因となる病気を適切に治療することで約1割は症状が軽くなるといわれています。


◎アルツハイマー型認知症
初期の症状は緩やかに始まり、物忘れ発症から高度の脳萎縮まで10年以上と徐々に進行します。記憶の低下にともなって高度の知能低下や人格の崩壊をおこし日常生活にも支障をきたすのが特徴です。

◎アルツハイマー型認知症の予防
薬物治療により更に進行を緩やかにさせます。疫学的研究から発症には遺伝的因子より環境的因子が大きく関わっていると考えられています。食習慣、生活習慣でアルツハイマー型認知症の予防ができるのかは今後の研究結果を待つことになります。

◎脳血管性認知症
脳の血管が詰まったり、破れて障害された場所によって、ある能力は低下しているが別の能力は比較的大丈夫というまだら状に低下し、記憶障害がひどくても人格や判断力は保たれていることが多いのが特徴です。発作がおこるたびに、段階的に認知症の症状が進行する事があります。

◎脳血管性認知症の予防
予防が大切。脳血管障害の原因疾患は、脳梗塞、血栓症、脳塞栓症脳出血、くも膜下出血です。これらの疾患は右図の生活習慣や疾患などが危険因子と考えられます。生活習慣の改善が脳血管性認知症の予防になります。

◎医者にかかるとき
症状をしっかり先生に伝えて下さい

@本当に「認知症」かどうか調べる(患者・家族を対象に問診が中心)

A原因となる病気は何か調べる(一般内科的診察・神経学的検査・血液・尿検査・CT・MRI検査など)神経額的検査・血液・尿検査・CT/MRIなど)

◎認知症の診療
ケアや心理療法、薬物治療、介護を3本の柱とし残っている身体的、精神的な機能をなるべく長く維持するといったことが目的となります。他の病気と同じように認知症も予防・早期発見・早期治療が大切です。地域の問題として支援センターや行政でも対応しています。悩まず気楽に相談してみましょう。


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