2008年
 
 
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今日は何の日? 古武術介護 知ってる?過活動膀胱

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マービー

ラカントS

 パルスィート

1/ 12

パルスィート

ゼロ

大量摂取でお腹がゆるくなる?

なることがある

なりにくい

なることがある

なりにくい

砂糖との甘さ比較(同量使用したら)

同等

同等

1.2gが砂糖5g

同じ甘さ

3gが砂糖9g

同じ甘さ

重量換算

不要

不要

必要(約1/4に)

必要(約1/3に)

カロリー

(砂糖と同じ甘さで)

1/2

ゼロ

1/12

ゼロ

原料

トウモロコシでんぷんが原料の還元麦芽糖(マルチトース)

トウモロコシ由来のブドウ糖を発酵させたエリスリトールに羅漢果エキスを加えて調整

粉末還元麦芽糖水飴、エリスリトール、食物繊維、アスパルテーム・L−フェニルアラニン化合物、アセスルファムK

エリスリトール、アスパルテーム・L−フェニルアラニン化合物、アセスルファムK

今日は何の日?

歴史的な記念日、メーカーや協会、団体がアピールのため制定した記念日。様々な記念日があります。3月〜5月の体や健康に関する記念日を集めてみました。

3月3日 ひなまつり・耳の日
難聴と言語障害をもつ人の悩みを少しでも解決したいという、社会福祉への願いから始められたもので、日本耳鼻咽喉科学会の提案により、1956年に制定された。日本耳鼻咽喉科学会では毎年「耳の日」に都道府県ごとに、難聴で悩んでいる人の相談、また、一般の人が耳の病気や、健康な耳の大切さを知るための活動も行っている。

3月24日 世界結核デー
ドイツの細菌学者ロベルト・コッホが結核菌の発見を発表した日を世界保健機関(WHO)が世界結核デーと定め、世界各国に対策の強化を呼びかけている。

4月7日 世界保健デー
1948年に世界保険機関憲章により国連機関である世界保健機関(WHO)が設立され、翌年、記念日に制定された。「すべての人々が可能な最高の健康水準に到達すること」が目的。

4月18日 よい歯の日
日本歯科医師会が1993年に制定。「よ(4)い(1)歯(8)」の語呂合せ。もう1度改めて歯の健康について考えるいい機会では?6月4日は虫歯の日、6月4〜10日は歯の衛生週間、11月8日はいい歯の日。

5月5日 こどもの日・薬の日
推古天皇が鹿の角や薬草を採取する薬狩りを催したことから、この日を「薬日(くすりび)」としたという故事に由来する。5月5日の端午の節句には菖蒲湯に入る風習がある。薬草独特の強い香りが疫病や邪気をはらい、こどもの成長と健康をもたらすと考えられた。

5月8日 世界赤十字デー
1948年の第20回赤十字社連盟理事会で決定された。この日は国際赤十字の創始者アンリ・デュナンの誕生日。スイス人のデュナンは、フランス・サルディニア連合軍とオーストリア軍の間で行われたイタリア統一戦争の悲惨な戦いを目の当たりにして、赤十字の創設を決意する。そして1864年8月22日に、敵味方の区別なく、病人・けが人の治療にあたる中立と博愛の精神をうたったジュネーブ条約が調印された。

5月12日 看護の日
国民の看護及び看護職に対する理解を深めるとともにその社会評価を高めていくための記念日。1900年に厚生省(当時)により看護週間とともに制定された。これは国際看護師の日(ナイチンゲールの誕生日)が5月12日であることに由来する。これからの高齢社会を支えていくためには、看護の心、助け合いの心を私たち一人一人が分かち合うことが大切。

5月31日 世界禁煙デー
世界保健機関(WHO)が制定した禁煙を推進するための記念日。タバコが健康に悪影響を与えること、禁煙は癌、循環器病等の生活習慣病予防の上で重要であることはご存知の通り。日本ではこの日から6月6日までの1週間が禁煙週間となっている。

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古武術介護

「古武術」とは、西洋の文明が入ってくる以前に日本にあった武術で、現代人とは違った身体の使い方をしていたと言われています。古武術的な発想では、筋力をつけるのではなく効率的な身体の使い方、力の生み出し方を工夫する…それは重力だったり、身体の構造がもたらすものだったり          というのが大きな特徴です。そして、「古武術介護」とは、その原理を応用して、介護する人・される人双方に負担をかけない介護技法です。

介護をしていて「普段と違うからだの動かし方をしたので筋肉痛になった」という人がいるように、介護に腰痛や筋肉痛はつきものです。それを避けるために準備体操、整理体操が奨められています。介護技術が身体に負担を強いるものであることが前提となっているといえるでしょう。

一方、古武術介護では準備体操、整理体操を行いません。なぜなら、古武術介護は「身体に負担をかけない動き方」を追求するものだからです。身体の使い方の質的転換がうまく行えれば、身体を痛めずにすむだけでなく身体全体のバランスが整えられ、結果として腰痛や肩こりが緩和されるのではないかと考えられています

例えば、人を立ち上がらせる時、普通なら両足に力を入れて踏ん張る動きをしますが、古武術の場合、踏ん張るどころか両足裏を垂直に浮かすような動きをします。そうすると身体全体の伝わりが良くなるのです。また、腕や足といった個々の筋力を単独で使うのではなく、身体全身の筋力をうまく協調させて使うことも特徴です。

古武術介護のいいところは、介護する側だけでなく、される側も楽になることです。介護が必要な人の状態はひとりひとり異なるので、すべての人に使えるわけではありませんが、慣れるとかなり有効です。
近年、介護予防ということが盛んに言われるようになりましたが、仕事や家庭で介護を行う機会がない方でも、古武術介護を通して身体の使い方の質的変換を行い、自分自身の介護予防につなげていければよいのではないでしょうか。



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知ってる?過活動膀胱

どんな病気なの?
過活動膀胱の主な症状は、さし迫った尿意が急に起こりそれを我慢できなくなります(尿意切迫感)。この症状は例えば水に触れたり、水の流れる音を聞いただけでも起こることがあります。また、多くは昼間8回以上、夜間に起きてトイレに行く頻尿の症状を伴います。トイレに間に合わずオシッコをもらしてしまう(切迫性尿失禁)こともあります。さらにこの切迫性尿失禁に、おなかに力が入るとオシッコがもれてしまう(腹圧性尿失禁)症状があわさった混合性尿失禁が加わることもあります。
この症状は直接、生命にかかわることはありませんが、「外出先でのトイレが気になり出かけられなくなる、睡眠不足に陥る、家事や仕事に集中できない」など日常生活に影響してきます。また、恥ずかしいという理由で、なかなか病院に来ないのが現状です。

【自己診断チェック表】

□ 1.急に尿がしたくなって、我慢が難しいことがある

□ 2.尿をする回数が多い

□ 3.我慢ができずに尿をもらすことがある

上記の□1.にチェックがあれば、あなたは「過活動膀胱」かもしれません。そして□2、□3が加われば、更にその可能性が高まります。

原因はあるの?
排尿筋という膀胱をつくる筋肉が、尿が十分たまらないうちに、勝手に収縮する状態(排尿筋過活動)になるからです。
加齢による膀胱機能の変化など明らかな原因がないのに特発的に起こる場合が多いのです。また、脳卒中や交通事故によって脳や脊髄を損傷し、膀胱や尿道に通っている神経に不具合が生じた場合にも起こります。前立腺肥大症などによる下部尿路閉塞もその原因です。さらに、慢性膀胱炎などにより膀胱の知覚過敏状態と過活動膀胱との関連が注目されています。

どんな治療をするの?
治療には、生活習慣の改善(アルコール、カフェイン、水分の摂取制限)や、我慢を習慣づける行動訓練が効果的です。現在の排尿感覚を少しずつ長くしていき、我慢できる間隔をひろげていく習慣をつける治療です。膀胱を大きくしたり、オシッコの量を増加させることによって、なるべく長く尿を溜められるように慣らしていきます。この時、1日のオシッコの時間やその量を記録した排尿日誌を付けておくと、役立ちます。
また薬物療法では、膀胱の過度の収縮を抑える薬を服用します。この薬は、膀胱の筋肉がゆるんでたくさんの尿を溜められるように改善します。なお、副作用として口が渇く、尿が出にくくなる、便秘、発汗などがみられる場合があります。もし服用して気になる症状がでた場合は、担当医師に相談して下さい。

日本では、過活動膀胱が病気であることを知らない人が多くいるそうです。高齢化社会においてこの患者数は急増しています。その診断は自覚症状から簡単になされ、治療法も確立されていますので、症状のある方は我慢せず早めに泌尿器科を受診されることをおすすめします。
受診するにあたって、1日の排尿回数や尿もれの有無などを2日間ほどを記録しておくと、症状がわかり、診察時の問診や治療がスムーズになります。



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