2008年
 
 
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モイストヒーリング 脚のむくみ 帯状疱疹について

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マービー

ラカントS

 パルスィート

1/ 12

パルスィート

ゼロ

大量摂取でお腹がゆるくなる?

なることがある

なりにくい

なることがある

なりにくい

砂糖との甘さ比較(同量使用したら)

同等

同等

1.2gが砂糖5g

同じ甘さ

3gが砂糖9g

同じ甘さ

重量換算

不要

不要

必要(約1/4に)

必要(約1/3に)

カロリー

(砂糖と同じ甘さで)

1/2

ゼロ

1/12

ゼロ

原料

トウモロコシでんぷんが原料の還元麦芽糖(マルチトース)

トウモロコシ由来のブドウ糖を発酵させたエリスリトールに羅漢果エキスを加えて調整

粉末還元麦芽糖水飴、エリスリトール、食物繊維、アスパルテーム・L−フェニルアラニン化合物、アセスルファムK

エリスリトール、アスパルテーム・L−フェニルアラニン化合物、アセスルファムK



傷を乾かして治すのはもう時代遅れ?
傷口に潤いを保って治すモイストヒーリングのススメ
今まで転んでけがをしたときってどうしてましたか?消毒して乾かしてかさぶたに…。そんな傷ケアが今大きく進化しようとしています!!
 
乾かさない傷ケアは「モイストヒーリング」と呼ばれ、60年代から医療関係者の間で提唱され始めました。

それは「けがをしたときは傷口をよく洗い、乾かさず患部に潤いを閉じ込める」という今までとは真逆の方法。しかも約3倍早く傷を治すことができるとあって傷ケアの新常識となっています。

そしてこのモイストヒーリングに一役買っているのが、新型ばんそうこう。一時は生産が追いつかず、販売休止になるほど爆発的な売れ行きでした。
この登場により従来は病院でしか行えなかったモイストヒーリングが、家庭でも可能になりました。

しかし、通常のばんそうこうと一体どこが違うのか?

まず皮膚にしっかりフィットする特殊な素材で出来ていますから傷口が乾きにくく、傷口から出るジュクジュクした汁を閉じ込める役割があります。

このジュクジュクは今までは乾かしたり、ふき取られたりと重要視されていなかったのですが、むしろ天然の治療薬だったのです。
体液の一つで滲出液(シンシュツエキ)と呼ばれ、傷口に保てるほど皮膚の自然治癒力を高めてくれます。

傷口を新型ばんそうこうで覆うことにより、この滲出液が満たされモイストヒーリングに最適な環境を生むわけです。そして、皮膚に約5日間ピタッと貼り続けるだけで傷が治ってしまいます。さらに傷口を乾かす方法に比べて痛みも少なく、傷跡も残りにくいのです。

「本来体が持つ傷の力」を利用する発想はまさに自然治癒力を生かした最強のモイストヒーリングアイテムといえるでしょう。
勢いあまって転んでケガ。そんなときは乾かさないで、洗ってピタッと貼ってください。

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脚のむくみ

「夕方になると脚がむくんでだるい。」という人は多いです。“むくみ”とは、皮膚の一部が膨らんだ状態のことをいいます。体内の水分は細胞内、細胞間隙(細胞と細胞の間)、血管、リンパ管などを循環していますが、何らかの原因でバランスが崩れ細胞間隙の水分量が増えるとむくみが生じます。
むくみの多くは一過性のものですが、一晩十分に寝ても治まらず、長期間続く場合は病気が原因であると考えられます。そんな場合は、一度かかりつけ医や内科を受診しましょう。ここでは一晩寝ると治まる一過性のむくみについて紹介します。

 
「一過性のむくみ」はなぜおこるのか?
多くが健康な人に起こります。一日中歩き回った後や立ち仕事をした後などに脚のむくみが出るのはよくあることです。これは重力の影響で血液が下半身にたまるからです。他に次のような原因が考えられます。

水分や塩分の摂り過ぎで体内の水分量が増えた。
運動不足:筋力の低下で血液やリンパ液の流れが悪くなる。
睡眠不足、疲労、肥満など:心臓の血液を送り出す力が弱くなる。
偏食などで食事内容のバランスが悪い:栄養不足で血流が悪くなったり、自立神経の働きが悪くなる。
女性にむくみが多いのは、月経周期に伴ってホルモンバランスが変化することが関係している。
「一過性のむくみ」の予防・解消法
水分の取り方
あまり水分をとらないと身体が脱水症状になり血液やリンパ液の流れが悪くなります。一度に大量の水分をとるのではなく、こまめに少量の水分を補給することが大切。アルコールを大量に飲むと身体は水分を取り込もうとするのでむくみを起こします。
軽い運動
普段から歩幅を大きく姿勢よく歩く、近い距離なら歩く、階段を使うなどを心がけて脚の筋肉を鍛えましょう。デスクワークや立ち仕事の合間に、足首を回す、かかとの上げ下ろし、足指の曲げ伸ばし、ふくらはぎやつま先を伸ばす…などの運動をすることはむくみ予防に効果的です。
上手な睡眠をとろう
質のよい睡眠でホルモンバランスや、自律神経の働きがよくなり、むくみを解消します。寝る前にストレッチで筋肉の緊張をほぐしたり、ぬるめのお湯につかってリラックスするのもよいです。足枕などで足の高さを少し高くして寝るとむくみに効果があります。
食事にも気を配ろう
塩分は控えます。バランスに気をつけてビタミンやミネラルが不足しないようにします。
水分の代謝を活発にするためにビタミンB1、B2、B6それに合わせてビタミンCを摂ると相乗効果があります。
コレステロールや糖分を体外に排出する食物繊維や、塩分を体外に排出するカリウム、カルシウムなども取り入れましょう。
日常で出来る脚のむくみ予防
足にあった靴をはくこと、下半身を冷やさないことが大切です。足を締め付けるような靴や冷えは血行を悪くするため、むくみを強くしてしまいます。
また、家の中では素足で歩くこともよいでしょう。足の裏が適度に刺激され、血行がよくなります。
脚のむくみをとるマッサージ
リンパ液の流れを促すマッサージが、むくみを解消するのに効果的です。たまった水分を脚の付け根にあるリンパ節(リンパ管の合流地点、リンパ液から不要なものを除いてその先へ流す)に戻すように行ないます。
太腿、膝、すね、足首から脚の付け根にむかってゆっくり手の平でなでるように動かします。前、側面、後ろと行ないます。足の指、甲も同様にさすります。


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帯状疱疹について

帯状疱疹は、よく「ヘルペス」と呼ばれます。「ヘルペス」とは‘疱疹’という意味でウイルスによって皮膚に水疱が群がってできる病気の総称です。帯状疱疹はヘルペスの1つです。ヘルペスには他に単純ウイルスによって起こる「口唇ヘルペス」「性器ヘルペス」「ヘルペス性口内炎」などがあります。

原 因
帯状疱疹の原因は「水ぼうそう」のウイルスです。
水ぼうそうに感染後、症状が消えた後も、ウイルスは末梢神経を伝わって、神経の根元の「神経節」の細胞に潜んでいます。このウイルスは、普段は免疫の力で増殖を抑制されていますが、疲労や睡眠不足などで体力が落ちたとき、他に病気で免疫力が低下したときに、眠りから覚めて活動を開始し、増殖します。神経を伝って皮膚の表面に感染、発疹を引き起こします。
 
症 状
帯状疱疹の症状には「皮膚症状」「知覚症状」があります。

皮膚症状
軽い発熱や違和感の後、赤みを帯びた小さな水疱の群れが痛みを伴って現れ、体の左右どちらか一方の神経に沿って片側にだけ広がります。発疹の症状は、1週間から10日くらいがピークで、やがてつぶれ、全体に赤くただれたようになり、2〜3週間ほどたつとかさぶたができて治ります。
 
知覚症状
皮膚症状が現れる1週間ほど前からの‘ピリピリした痛み’や‘違和感’などです。この痛みは、発疹が現れるとともに強くなり、発疹が治まるとほぼ同時に治まります。
症状の出やすい部位は、胸や腹部、額やまぶたです。
 
帯状疱疹の治療
早期の受診と治療が大切です。治療のために仕事などは休んで安静にしましょう。帯状疱疹と診断されると、通常抗ウイルス薬や消炎鎮痛薬などが処方されます。抗ウイルス薬はウイルスの増殖を抑える薬で、すぐ服用を開始します。消炎鎮痛剤は痛みを取り除く薬です。

症状の強い場合、さらにステロイド薬や抗うつ薬が処方されることがあります。
重症の場合は入院して抗ウイルス薬などの点滴を受けることもあります。
年齢や重症度によって差はありますが、発症後3〜4週間で自然に治ります。
 
後遺症
帯状疱疹の後遺症の一つに「帯状疱疹後神経痛」があり、後遺症の中で最も多いものです。帯状疱疹を起こすウイルスが増殖するとき、神経が損傷を受け神経痛の症状が続くものです。損傷を受けた神経は修復しません。従って、神経の損傷を少なくするために早く治療を開始することが大事なのです。
この神経痛の痛みの感じ方は「焼けるような」「チクチク刺されるような」「電気が走るような」「締め付けられるような」など個人により様々です。睡眠時や何かに熱中しているときは痛みを感じないという特徴があります。
後遺症は高齢者ほど残りやすく、糖尿病の人は重症になりやすいので要注意です。
 
帯状疱疹後神経痛の治療
抗うつ薬や安定剤、消炎鎮痛剤、カプサイシン軟膏、消炎鎮痛軟膏、神経ブロックなどで痛みを和らげる治療になります。
ストレスや疲労が痛みを増すので睡眠を十分とり、リラックスしてすごしましょう。また、患部を冷やさないこと、夏でも冷房の風が直接当たらないように工夫しましょう。仕事や趣味に打ち込んで痛みを忘れるようにするのも良いでしょう。
 


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