かわらばん2003年夏号のメニュー
健康知恵袋 森林浴5つの効果 小児への薬の飲ませ方

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健康知恵袋
  
 ヨーグルトの虫歯予防パワー

虫歯の原因になるミュータンス菌は酸に弱い性質を持っています。ヨーグルトのような酸性の食品を食べれば、このミュータンス菌をやっつけることができます。牛乳で下痢をしがちな人でもヨーグルトなら安心。それは乳糖が一部、乳酸菌に変わっており、さらに乳酸菌がつくった乳糖消化酵素をも含むので、お腹にやさしいのです。

美肌を守る骨付き鶏肉

みずみずしいお肌に欠かせないのがコラーゲン。鶏肉の骨や皮をコトコトじっくり煮ることで、コラーゲンをたっぷり摂ることができます。鶏肉の良質なタンパク質とともに煮汁ごといただくような料理、たとえば里芋や人参や椎茸などと一緒に煮込んだ「のっぺ汁」に、青ネギでビタミンCを補えば、美容効果抜群の一品になります。

肉料理のコツ
肉の脂肪分は、鶏肉・豚肉・牛肉の順に30℃〜40℃以上の間で溶け始め、60℃〜80℃で硬かったコラーゲンが水溶性のゼラチンに変わり、やわらかくなります。
つまり、肉の内部温度が70℃〜80℃になったところで、加熱を終了させることで、ジューシーなコラーゲンたっぷりの肉料理に仕上がるわけです。肉の性質を使って一度試してみてください。

チーズでアルコールを元気に分解!

 チーズの起源は、羊の胃袋に牛乳を保存していた大昔にさかのぼります。胃袋に残っていた酵素と反応して、発酵して白く固まっていたものがチーズでした。一切れのチーズで牛乳 1/2カップ強にあたるタンパク質を摂ることができます。タンパク質のアミノ酸組成も非常に良く、なかでもアルコールの分解を活発にすることで知られるメチオニンを含んでいるため、肝臓にやさしい酒の肴となります。

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森林浴の5つの効果

森の中で運動したり、静かに休息したりすると爽快な気分になりますね?
       実は森林浴には次のような効果があるのです。

効果1
森の中では空気中にマイナスイオンが多く、このマイナスイオンを多く含む空気は、副交感神経に作用して身体をリラックスさせ、脳波のα波が増えるなど人に快適感を与えます。

マイナスイオンの身体に与える影響
痛み→鎮痛 感覚→爽快
繊毛運動→活発 血圧→降下
粘液分泌→旺盛 脈拍→減少

効果2
鮮やかな広葉樹林の新緑や盛夏のころの緑が、私たちの目を癒します。

効果3
葉が風にそよぐ音や小鳥のさえずり、小川のせせらぎなどの心地よい音色は「1/fゆらぎ」と呼ばれる自然のハーモニーを奏でて、私たちにやすらぎと快適感を与えてくれます。

効果4
森の中では緑のフィルターにより太陽光線の80%が吸収されるため、真夏でもちょうど良い木漏れ日の中での日光浴を楽しむことができます。
効果5
清浄な空気や樹木の発散する芳香物質フィトンチッドが副交感神経を刺激して、精神安定、開放感、ストレスの解消などの安らぎを与えてくれます。

森林浴の上手なポイント
ポイント 理由
初夏から夏が旬 器の香り成分「テルペン」が多くなる
午前中がベスト 「テルペン」濃度が高い
晴れた風がない日がマル
山の中腹が最高

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小児への薬の飲ませ方のポイント

指やスプーンetcを使った薬の飲ませ方の工夫

「指」…散剤
(歯のはえていない新生児向け)
散剤を少量の水又はぬるま湯・シロップに溶かした後、ペースト状・だんご状に練ります。これを指先にのせ、味のわかりにくい頬の内側や上あごなどの奥の方に塗布します。その後すぐ、水やぬるま湯などを飲ませて流し込みます。
「哺乳瓶」…水剤・散剤 少量の水又はぬるま湯に溶かした散剤やシロップを、乳首に入れて吸引させ、乳首に薬が残らないように水やぬるま湯などを追加して飲ませます。
「スプーン」…水剤・散剤
  (離乳食を食べ始め、スプーンに慣れてきた乳幼児向け)
スプーンの上で散剤などを水又はぬるま湯に溶いて少しずつ与えます。その後すぐ、口直しに水やぬるま湯・ジュースなどを飲ませます。
最初に多めの水で溶いてしまうと、飲み終わる前に苦味がでたり、量が多くて飲み切れなかったりして薬を飲み残す原因になるので注意が必要です。
「スポイド」…水剤・散剤 気管にはいらないように気をつけて口のわきから頬の内側に少量ずつたらして飲ませます。
「その他」 オブラート・補助ゼリーに包みます。
少量の水などで練って凍らせ、シャーベットにします。(薬によって効き目が下がるものがありますので、薬剤師に相談してください。)

食品を使った服薬の工夫

  1. 砂糖や人工甘味料、シロップを加えます。
  2. 他の食品と混ぜます。(一回服用分ごと飲みきれる量)
  3. 薬を混ぜた食品を与える前後に、混ぜていない食品を少量与えると飲ませやすくなります。

年齢・発育からみた服薬の注意点

新生児期〜乳幼児期 気管にはいらないように、抱っこ又は上体を起こして与えます。
幼児期
(1〜5歳)
味覚や好き嫌いが多様化し、本人の意志が出てくるため、薬嫌いの子もでてきます。薬を他のものに混ぜずに水やぬるま湯で飲ませる習慣をつけさせます。嫌がる時は、「飲ませ方の工夫」を参考に飲ませ易いようにしたり味をかえてみたりして下さい。
学童期
(6〜12歳)
子供に服用を任せてしまうことによる飲み忘れやごまかし、用量のかん違い・誤飲などが問題となります。正しい服用を確認することが大切です。

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