かわらばん2001年秋号のメニュー
糖分 胃痛・胃もたれに効くのはこれ! 柿の葉茶

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糖分とは食品中に成分として含まれる「糖質」の割合のことです。「糖分=甘い」というわけではなく、糖質は食材に含まれています。
糖質の働きとして、次のことがあげられます。
すべての糖質は、体内で最終的にブドウ糖に転換されエネルギー源となり、あまった分はグリコーゲンとなって体内に蓄えられます。脳、神経組織、赤血球などブドウ糖しかエネルギー源として利用できない組織があり、しかも脳はブドウ糖を貯蓄できないので、毎日最低100r程度の糖質が必要です。
食事によって摂取した糖質は、腸から吸収され、肝臓を介して血液中にブドウ糖として供給され血糖値が上がります。そして、ブドウ糖は膵臓から分泌されるインスリンというホルモンの働きで、筋肉組織内に送り込まれエネルギーとして活躍します。増えた血糖値は、エネルギー源として消費されるか、グリコーゲンに作り変えて肝臓に貯蓄されたり、脂肪として蓄積されます。
高血糖の場合、膵臓も疲労し、インスリンが必要なだけの働きを果たせなくなり細胞の方もエネルギーの原料がたまって「これ以上入りません」の状態になり、ブドウ糖の行き場のないまま血液中でさらに濃度を増し、尿中へとあふれでます。これが糖尿病です。
健康な人の血糖値は100mlに対し70〜140r位に保たれ、糖尿病の人は140r以上となり、170rを超えると尿に糖がでてきます。
糖質との上手な付き合い方として、糖質をとるときは、ビタミンB1(豚肉・パイナップル等に多く含まれる)を一緒にとることでより多くの糖質が消費され、疲れの原因の乳酸をたまりにくくします。
糖分の代謝を効果的にするには、ウォーキングのような有酸素運動がよく、最低でも20分以上持続することがポイントで、できるだけ毎日行うことが理想です。

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食欲の秋、夏バテ・食欲不振から開放されて、ついつい食べ過ぎたり胃がもたれてしまったなんてことはありませんか?胃が重苦しい、張った感じがする、黄水が上がるなどの症状がみられればあなたの胃はもたれています。多くは暴飲暴食、寝る直前に食べたことが原因でおこります。また、さつまいもや羊羹などでんぷん質の多いものを食べ過ぎても、消化不良を起こして胃がもたれることがあります。一時的なものなら心配はいりませんが、長時間に及ぶ場合は注意が必要です。胃炎や胃下垂、また胃がんの初期症状のこともあるので、しつこい場合は放置せず消化器内科に受診しましょう。
また、油っこい物の食べ過ぎで、胃がもたれてしまったという経験はないでしょうか?油は他の栄養素と比べて消化に時間がかかるため、胃がもたれたり胸やけするといった症状がしばしば現れます。しかし、油脂は三大栄養素のひとつであり、脂溶性ビタミンの吸収源であるなど必要不可欠なものでもあります。
最近話題になっている健康油の成分であるジアシルグリセロールは、通常の食用油(トリアシルグリセロール)と比べて、胃から排出されやすく、胃に負担がかかりにくいことが明らかになってきました。普段油を控えている方だけでなく、胃が弱っているときや胃の活動が弱い年配の方にはお勧めです。
また、胃が弱っているときは、とうがらしやこしょうなどの刺激物を避け、大根のような消化酵素を多く含む食材を食べると効果的です。大根に含まれるジアスターゼは、デンプン分解酵素が多く含まれているので食べ物の消化を助ける働きがあり、その成分はお薬にも用いられています。
 

 胃痛・胃もたれに効くツボ指圧をご紹介します。胃がもたれたときに試してみて下さい。

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成分
若葉にはビタミンCが多く含まれています。ビタミンCは感染症への抵抗力をつけ、 メラニンの生成を抑え、コラーゲンの生成に働いて血管壁を強くする働きがあります。
ヘタにはタンニン、糖質、脂質、ヘミセルロース、ウルソール酸が含まれています。
果実にはタンニン、糖質、ペクチン、ビタミンAが含まれています。
干し柿にはビタミンA、カリウム、リン、食物繊維が豊富に含まれており、食物繊維 は腸でのコレステロールの吸収を妨げ、胆汁酸を便として排泄します。
生柿にはタンニンが含まれ、動脈硬化を防いで血液の流れをよくし、ビタミンCの吸 収を助ける働きがありますが、食べ過ぎるとお腹をこわしたり、便秘になります。
葉に含まれるケンフェロールとクエルセチンは血圧上昇を抑える成分です。
 
作用
果実は便秘、酒酔いの予防、抗炎症、胃の粘膜強化作用があります。
葉は血圧降下、強壮作用があります。
干し柿は健胃、滋養強壮、血圧降下、コレステロール吸収阻害、鎮咳、鎮痰作用が あります。
ヘタは咳やシャックリを止める作用があります。
効能
痔・歯グキからの出血、凍傷、やけど、虫刺され、脳卒中、動脈硬化、心臓病、高 血圧、風邪の予防、肌荒れ、虚弱体質の人、ビタミンCの補充、壊血病に効果があります。
飲み方
1日量15〜20gに熱湯を注いで、15〜20分たってから飲みます。煎じるとなお効果があります。(飲みすぎるとお腹をこわしたり、便秘がちになるので注意して下さい。)

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