かわらばん2000年 夏号のメニュー
日常生活と紫外線 セント・ジョーンズ・ワート 夏にはやっぱり麦茶 「お薬情報」の副作用について
「お薬手帳」は大切です  ホウ酸だんごの作り方 消毒用アルコールの活用

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日も長くなり、汗ばむ季節になってきましたが、皆さんいかかがお過ごしでしょうか?今回は、この季節、女性が気になる紫外線についてお話したいと思います。
紫外線はその波長の違いによって、A波、B波、C波に分けられています。A波はB波より波長が長く、肌の奥深く真皮まで届き、シワやたるみなど肌の老化を促す原因となります。逆に、B波はA波に比べて波長が短く、肌の表皮に強く作用して、赤く炎症を起こしたり、メラニン色素を増やしたりして、日焼けによるシミ・ソバカスの原因を作ります。C波は殺人光線とも言われ、オゾン層により遮断されて地上には届いていません。
では、化粧品などでよく目にするSPFやPAとは、なんでしょう?これはどちらも紫外線防御の程度を示すもので、SPFとはB波から、PAとはA波から肌を守り、日焼けの効果を示す指数です。例えば、SPF20と表示のある化粧品を使うと、何もつけていない時に比べ、20倍日焼けを遅らせることができます。
PAはPA+、PA++、PA+++の三段階に分けて表示されます。最近は美白ブームで、SPFもPAも強いものがでてきていますが、私たちが毎日浴びている生活紫外線を防御する目安は、SPF15程度、PA+以上で十分と言われているので、TPOに応じて使い分けてください。
 


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名前の由来は?
この薬草の名前の由来は、キリスト教圏において、使従ヨハネJohn)の誕生日と同じ頃に開花するため、St..Jhonの植物(wort)として親しまれているところからきているそうです。世界で一番広く使われている薬草で、ヨーロッパ、特にドイツでは大変な人気を呼んでいるそうです。

効果は?
では、この薬草は一体どのような効果があって、人気を呼んでいるのでしょうか?古くから利尿薬、リウマチ、痛風、傷に対する塗り薬などの民間薬に利用されてきました。また、ドイツの研究データによると、軽いうつ病(気分障害)を緩和すると発表されています。10%程の人が軽い食欲不振を感じる程度で、習慣性はないそうです。

どんな人でも、この薬草を服用してもいいの?
お薬は肝臓で代謝され、効果が低下します。セント・ジョーンズ・ワートは、肝薬物代謝酵素の働きを誘導するため、この酵素により代謝されるお薬は代謝が強まり、効果が減弱されてしまします
次のお薬を服用されている方は、注意が必要です。医師、薬剤師にご相談下さい。

エイズ治療薬
強心薬(ジゴキシン等)
免疫抑制剤
抗てんかん薬(テグレトール)
気管支拡張薬(テオドール等)
血液凝固防止薬(ワーファリン)
経口妊娠薬
抗不整脈薬(リスモダン等)

          

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実は江戸時代から飲まれていた!?
麦茶の歴史をひも解いてみると、江戸時代の終わりごろから庶民の間でよく飲まれていたとのこと。
炒った大麦を湯で煮出すだけで、蒸し暑く寝苦しい日本の夏に欠かせない、体にやさしい飲み物です。

麦茶の原料は2種類の大麦
大麦は穂のつきた方によって3種類ありますが、多く栽培されるのは二条大麦と六条大麦です。
二条大麦はビールやウイスキーの原料に、六条大麦は質のよいものだけが食用になります。
麦茶の味は、二条大麦と六条大麦のどちらを使うか、またこの2つをブレンドする割合でもかわります。

ビタミンとミネラルのパワー
大麦には、慢性疲労、頭痛、食欲不振などに効果が高いビタミンB1がたくさん含まれています。
ビタミンB1が不足すると、足がしびれたりむくむ病気、脚気になることは有名な話ですよね。
このほかにも皮膚の粘膜の健康を保つビタミンB2、イライラや憂うつな気分を緩和してくれるマグネシウム、骨や歯を丈夫にするカルシウムやリン、体のエネルギー代謝を助けるカリウムといったミネラルも豊富です。

腸を丈夫にする作用あり!
中国には日本のように麦茶を飲む習慣はありませんが、料の大麦は漢方薬として、よく使われます。
胃がもたれるとか、食欲がない時に処方されています。
ノンカロリー・ノンカフェインで体にやさしく、夏バテ防止におおいに期待あり!

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サンエイでお渡ししている「お薬情報」には、副作用の事について説明してあります。
最近これを読んで、必ずその症状が出ると恐怖心を持ち、お薬を飲みたくないとおっしゃる方がいます。
どんなお薬にも副作用は必ずあります。
ただ、個人個人の体質の違いなどによって、めったに出るわけではありません。処方されているお薬は、病気を治すために大切なものですので、医師の指示どおり服用して下さい。
万一、そのような症状に気づいた場合は、すぐに医師・薬剤師にご相談して下さい。


お薬手帳は、お薬の名前や飲む量、回数などの記録(薬暦)を残すための手帳です。
複数の病気や医院でお薬をもらわれている方は同じお薬が重なってないか、飲み合わせ等について確認ができます。
来局の際には、処方箋といっしょに受付けにお出し下さい。

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[ホウ散だんごの作り方]
効果抜群のゴキブリ退治だんごの作り方をお教えします。
材料は、ホウ酸250gに対し、小麦粉1カップ、砂糖大さじ2杯、玉ねぎ4分の1個、牛乳少々。
玉ねぎはすりおろし、牛乳以外の材料をすべてボウルに入れて混ぜ合わせます。
耳たぶくらいの柔らかさになるよう少しずつ牛乳を加えながら練ります。後は丸めて乾かすだけ。
卵のパックなどに1つずつ並べて入れ、境目をカットしてそのまま使えます。
ペット・子供が誤って食べないように気をつけて下さい。

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[消毒用アルコールの活用]
薬箱に眠っている古い消毒用アルコール(エタノール)はありませんか?けがの他にこんな使い方もあります。
スプレー容器にアルコールを入れて、トイレットペーパーにスプレーして拭き掃除を。
そのまま流せて便利。
また換気扇や冷蔵庫などの汚れ、においの気になる所の拭き掃除にも使えますし、風呂場などのカビの部分にスプレーして、しっかりこすり、拭きましょう。
カビの発生の防止にもなります。

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