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ちょっとした栄養学A<レンコン・里芋> 感染症と抗菌薬

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高血圧は、それ自体が恐ろしい病気ではありません。しかし、治療をしないで放っておくとしばしば、狭心症・心筋梗塞・腎障害などの危険な合併症が起こります。
したがって医師による適格な治療が必要です。
 現在たくさんの優秀な血圧降下剤が開発されています。医師は検査成績にもとづいて、その人に適した薬剤を選択し治療を行います。
高血圧の治療は長期にわたりますので、副作用が生じないようにたえず注意し、いつも安定した血圧が得られるように調節されなければなりません。
そのためには、処方された薬剤を規則正しく服用し、定期的に病院を受診して血圧およびその他の検査を受けることが大切です。

最低血圧 最高血圧
高血圧 95以上 160以上
境界域高血圧 90〜95 140〜160
正常血圧 〜90 〜140
食事療法

塩は1日7g!
★正しい食塩制限を行いましょう。
1日7gの食塩摂取量が目標をなります。
漬物・塩蔵類・調味料・加工食品に含まれる食塩に注意しましょう。

カロリー・糖分控えめに!
★肥満を防ぐための工夫をしましょう。
肥満の人は高血圧の割合が高くなります。また心臓への負担を増やしますので、低カロリー・低脂肪の食事、糖分の摂取量を減らすようにして、肥満を防止しましょう。
★アルコールはほどほどに。
慢性・長期の多量飲酒は高血圧の原因となり、降圧剤の効果に影響をおよぼします。
★食物繊維を積極的にとりましょう。
果物や海藻に含まれる水溶性の食物繊維は、ナトリウムを包み込み排泄する作用があります。

バランスが大事
★バランスのよい栄養が基本です。
タンパク質やビタミン・ミネラル類の不足が高血圧の一因になるともいわれるように、 バランスよく栄養を取り、健康的に体重を減らしたり維持したりすることがポイントです。
日常生活での注意点
★規則正しい生活を行い、睡眠を十分にとり、適度の運動を心がけましょう。
★適度の飲酒、喫煙は避け、精神的・肉体的ストレスを避け、心身をリラックスさせましょう。
★適度の温度差は大敵。熱い湯の長風呂も注意しましょう。

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緑茶は、タンニンをはじめ、カフェインやビタミンC、ほかにもビタミンA・B1・B2・P等もわずかに含んでいます。タンニンが醗酵中にできるカテキンは、抗菌作用が注目されています。タンニンには、抗ガン作用、脂肪の代謝を促進する作用、下痢を抑える作用等があります。又、カフェインは、疲れた時の体力回復剤の役目をしてくれます。
新茶のおいしい季節に、緑茶や粉茶を利用して、健康増進と若返りを試みてみましょう。
 

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薬膳でよく使われる野菜には、「レンコン」や「長芋」などがあります。
昔から体に良いとされている野菜をうまく毎日の食事に取り入れるのも、健康な食生活のための知恵ですね。
レンコンは、食物繊維や豊富なビタミンCを含み、体調を整えてくれる野菜。
長芋は、消化酵素を含むため、胃腸にやさしいうえ低カロリー。
薬膳では滋養強壮に良く体を温める野菜とされています。
里芋は、良質のタンパク質や消化を助ける成分を含みます。これにビタミンB1・B2が多く、必須アミノ酸のバランスの良い豚肉を合わせると、疲労を回復させ元気がつきますよ。

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感染症とは、
@細菌やウイルスなどの有害な病原微生物が体内に侵入し、
A本来存在しない部位に付着して増殖し、
B炎症性の症状を起こす病気の

総称です。
 主な症状に発赤、腫れ、発熱、疼痛、感染臓器の機能障害などがあります。
しかし、病原微生物は私たちの周りに存在していますが、常に感染症を発症するわけではありません。
病原微生物の毒性が強い場合や体の抵抗力が低下している場合に発症します。
感染症にかかりやすくなる条件には、過労や老化などによう体力の低下、季節変化、すでに病気にかかっていたり、薬の種類によっても影響される場合があります。
 細菌感染症の治療には抗菌薬を用います。不適切な抗菌薬を投与すると、感染症が重症化し、治療が大変難しくなるため、適切な選択が大変重要です。
現在は多くの種類の抗菌薬があり、また飲み薬だけでなく、重症の場合には注射薬、中耳炎には、点耳薬、皮膚の感染にはぬり薬、目には点眼薬があります。
抗菌薬を正しく用いるということは、感染症にかかlった時の最も有効的な治療法も一つと言えます。
 抗菌薬の中には、一緒に飲む薬や食べ物の種類によっては副作用が出やすくなったり、効き目が弱くなったりすることもあります。他に薬を服用していたり、水以外で服用する時は、医師や薬剤師に相談してください。また、症状が現れないところで感染症の兆候が残っていること もあります。
 薬の服用中、気になる症状が現れたり、改善しない場合はすぐに医師や薬剤師に相談する。
これが感染症を治す一番の近道かもしれませんね!

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