かわらばん1999年 夏号のメニュー
骨粗鬆症の食事療法 お薬の豆知識(吸入剤 アレルギーって何?
端午の節句 菖蒲お風呂 ニオイの消し方いろいろ

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 骨粗鬆症を予防し、骨がもろくなるのを防ぐためには、カルシウム、良質なタンパク質、ビタミンDなどを多く含んだ食事をとることが必要です。

カルシウム

 カルシウムは毎日一定の量が尿中に排泄されるので、必要量をとらないと骨の中のカルシウムは 自然に減ってしまいます。また、高齢になるとカルシウムは吸収されにくくなるため、1日850mg(牛乳1本、うるめいわし3尾分)以上はとりましょう。

良質のタンパク質

 卵、魚、肉、乳製品、大豆製品などの良質のタンパク質を、1日65g(卵1個、中アジ1匹、豆腐 3分の1丁、牛・豚肉の赤身60g、牛乳1本分)はとりましょう。

ビタミンD

 ビタミンDは魚類に多く含まれていて、カルシウムが腸から吸収されるのを促進する働きがあります。
 また、キノコなどにはビタミンDをつくるもとになる物質が含まれています。

リンのとり過ぎに注意!

 リンは、カルシウムと並んで骨を作りあげる大切な要素ですが、カルシウムと1対1の割合でとることが大切です。
 リンが多過すぎると、カルシウムが吸収されにくくなったり、排泄される量が多くなったりします。米飯にはリンが 多く含まれていますが、カルシウムは少ないので、主食が米飯ばかりだとリンが過多になり、カウシウムの吸収が うまくいかなくなります。これを防ぐために、少なくとも1日1食は、カルシウムの多いパンか麺類を食べましょう。

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吸入剤とは…

 喘息の治療や発作時によく用いられる薬です。

口から薬を吸い込むため、気管に直接作用し、全身的な作用が少なく、効果が早く現れます。

吸入剤を用いるときは、容器をよく振り、前かがみで息を吐いた後、ややあごを前に出してのどを開き、
軽く口にくわえて、ノズルを1回押して薬を噴霧します。5~6秒かけて腹式呼吸で深呼吸し、10秒は息を止めます。
2回目の吸入は30秒以上あけて下さい。吸入後は水でうがいして下さい。2種以上吸入する時は、10~15分位あけて下さい。

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まず、自分の体と異なる成分からなる物質(異物)が体内に入ってくると、この異物に反応する物質が体内で作られます。再び前と同じ異物が入ってくると、最初とは全く違った反応を示すようになります。
この異物を抗原、それに対して作られた物質を抗体といい、この反応を抗原抗体反応といいます。

抗原抗体反応が、身体にとって都合の良い方向に働く場合を免疫といいます。
例えば、予防接種は免疫の働きを利用した病気の予防法です。

これに対して、抗原抗体反応が都合の悪い方向に働く場合をアレルギーといいます。

1 鼻や目の粘膜に花粉が付着すると、水分を吸って中の抗原が逆に外に出て粘膜に侵入する。

2 侵入した抗原に抵抗しようとして、体内でIgE抗体が作られる。

3 IgE抗体は、アレルギー症状を起こすヒスタミンなどを含む肥満細胞にくっついて、粘膜に分布する。

4 再び同じ花粉の抗原が侵入してくると、IgE抗体が反応して、肥満細胞からヒスタミンやロイコトリエンなどが飛び出す。

5 ヒスタミンやロイコトリエンなどが神経や血管などを刺激して、さまざまなアレルギー症状を引き起こす。

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端午とは、本来は月の初めの牛の日のこと。牛の音が五に通じるところから、特に5月5日をさすようになりました。古来中国では5月はなぜか物忌みの月とされ、この日に野に出て薬草を摘んだり、菖蒲酒を飲んだりして、けがれを清める習慣がありました。

 日本でこの時期は、若いを女の子が、田植えの前に家にこもって身を清める「さつき忌み」の行事があり、この2つがあわさって端午の節句になりました。もともとは女の子の祭りだったのですが、武家社会となった鎌倉時代以降、この日につきものの菖蒲が尚武に通じることから、男の子のいる家では、立身出世を願って、よろい、かぶとや武者人形、鯉のぼりを飾るようになったのです。

 病気や災厄を追い払うために、菖蒲を浮かべたお風呂に入ったり、ちまきやかしわ餅を食べる習慣もあります。

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 菖蒲お風呂に浮かべてはいる菖蒲湯の習慣が始まったのは、鎌倉から室町時代にかけて。独特の心地よい香りがし、身体が温まります。薬効があるため、病気や災厄をはらう植物として端午の節句には欠かせないもの。この時期、花屋で菖蒲は手に入りますが、たまには広い銭湯でリラックスするのもいいものです。

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 活性炭などの固形物の内部にニオイを取り込む方法。
活性炭にはこまかい穴が多数あり、1g当たりの内部面積は700〜1200uもあります。冷蔵庫のニオイ取りなどがその代表。

ニオイを中和

 ニオイの分子に他の物質をプラスします。悪臭物質はその物質と混ざり合い、化学的に中和し、無臭に近い状態になります。

ニオイを分解

 ニオイの分子であるアンモニアや硫化水素などに化学物質をプラスして化学反応を起こす方法です。これによって悪臭の分子はニオイのない物質に変化します。

ニオイをマスキング

 強い香りで、嫌なニオイを抑え込んだり、和らげたり、質を変化させる方法。トイレの消臭剤によく使われ、キンモクセイ、ジャスミンなどの香りが定番。

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