かわらばん1997年秋号のメニュー
今が旬の”サンマ” この秋「きのこ」に注目! 眼精疲労について
美しい肌を保つビタミンたち 健康食品と医薬品の違い

<<前号へ         記事一覧へ           次号へ>>

トップページへ>


味も栄養も値段も魅力的。万人が好む大衆魚。

《効能:動脈硬化予防・脳卒中予防・心臓病予防・貧血予防・骨や歯の強化》

タンパク質、脂質が豊富。脂質にはIPA(イコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)が大量に含まれ、これがコレステロールや血圧を下げて動脈硬化、脳卒中、心臓病、高血圧などを防いでくれます。その他に、ビタミンA、B群、D、E、ミネラルのカルシウムや鉄も比較的多く、貧血などに効果のあるビタミンB12も他の魚より多量に含まれています。


【”おすすめメニュー”はお手軽な塩焼き!】

塩焼きに大根おろしとすだち、レモンといった柑橘類を添えるとよいとされています。
理由は、大根には魚のこげで心配される発がん物質を抑える働きが、柑橘類には豊富なビタミンCで発がん物質の生成を抑える働きがあり、食味も含めてまさに絶妙の食べあわせです。
その他、蒲焼、味噌焼き、煮付け、たつた揚げ、フライ、ソテー、ムニエルなどにしても、とてもおいしくいただけます。

【新鮮なサンマの選び方】
太めで身がしまり、ピンとそり返っているものを。口先や尾の付け根が黄色いものは脂のり抜群です。

>>1997年 秋号メニューへ


カロリーがなく、色々なアミノ酸を含むきのこ類。きのこに含まれる多糖類には体の免疫機能を活性化する働きがあります。例えば、不老不死の薬草として有名なマンネンタケ(霊芝)は、血管の内側にたまったコレステロールを取り除き、血圧を低下させ、又、肝臓の働きを活発にし、血液の流れをよくし、心臓の負担を軽くします。
常用していればガンにもなりにくく、アトピー性皮膚炎にも効くと言われています。サルノコシカケも煎じて飲むと、制ガン作用や二日酔いの防止が期待できます。
身近なところでは、マイタケやエノキ、シイタケ、シメジにもガンを抑制する効果の他、アレルギー疾患や肝臓病、糖尿病、血管系の病気にも効果がありそうです。
きのこには緩下作用があり、便秘の方におすすめです。手はじめに、ビタミンB1・B2の豊富な干しシイタケ1個(中)をコッピ一杯の水に一晩浸けて毎朝その水を飲み、もどしたシイタケを料理に使って食べてみてください。血圧が下がりますよ。

>>1997年 秋号メニューへ



目の疲れがなかなかとれず、ものがぼやけて見えたり、目が熱い感じがする、涙が止まらない、といった症状を「眼精疲労」といい、目を休めてもなかなか治らないほど普通とは違う病的な症状であり、目の症状のほかに頭痛、肩こり、胃の不調や吐き気などの自覚症状がでる。
中には注意力がなくなる、イライラするなど一見目とは関係ないような症状も出る。
良く似た症状に眼疲労(疲れ目)があるが、こちらはほとんどの場合眠ったり、目を休めたりすれば治る。
また、眼疲労の原因は長時間目を使う仕事をしたり、テレビや映画を見た後など自分で原因に思い当たる場合が殆どだが、眼精疲労の場合には、目を酷使した覚えがなくても強い症状がおきるし、目の疲れとは別に何らかの原因が隠れている場合が多い。
しかし、実際には単なる目の疲れからくる眼疲労と病的な眼精疲労を症状から見分けるのは難しい。が、眼精疲労の特徴的な症状としては、眼の奥に痛みを感じたり、熱っぽさを感じたりすることが挙げられている。
眼精疲労の原因についてはっきり分らないことが多いが、眼のピントあわせがうまくできなくなると眼精疲労につながり易い。
ピントあわせがうまくいかなくなる原因としては、下記のようなものが考えられる。

目のピントあわせに余分な力がいる @左右の眼の視力が大きく違う。斜視など眼の位置に異常がある場合。
A眼鏡があわない。
目のピントあわせの調節機能の低下 B二日酔いや徹夜明け、風邪などで体力、気力が衰えているとき。
C老眼の初期の段階。
Dストレス。(眼のピント合わせには、自律神経の働きが係わっているがストレスがあると自律神経の働きが悪くなるため)

上に挙げた@、Aの場合は、きちんとあった眼鏡をすれば治る場合が多い。
眼の使いすぎで眼のピント合わせがうまくいかない場合は、眼の緊張をとる目薬をさして治療することができる。
しかし、こういうケースはむしろ少なく精神的なストレスの場合には、効果がない。
ビタミン剤を飲んだり、目薬をさしたりする治療法もある。この場合は薬の効き目以外にもそれを使うことで精神的な安心感、リラックスを得る効果が大きいのだとか・・・
眼精疲労の原因がはっきり分らないことが多いのでそのため治療も難しいが、充分な睡眠を取り、眼にも無理をさせないよう自分のペースで仕事をすることが何よりの予防と治療につながる。
また、目が疲れるからといって眼のことばかりを気にかけても眼精疲労は治らない。
心と体の健康状態やバランスをチェックすることが大切だ。
H8朝日新聞夕刊より

>>1997年 秋号メニューへ


肌には、心と体の健康状態がストレートにあらわれます。ですから、十分な睡眠と規則正しい生活を心がけることが一番です。それにあわせて肌も美しく保つには、いくつかのビタミンのよるチームワークが必要です。
ビタミンAは皮膚の表面の潤いを左右します。
ビタミンB群(B2、B6、ニコチン酸)は皮膚と粘膜のビタミンです。これらのビタミンが不足するとカサカサに乾燥した肌になったり、日光に当たる部分に赤い斑点状の炎症になることがあります。さらにお肌は、日焼けにより皮膚の中の無色のメラノーゲンが褐色のメラニンに変わりシミ、ソバカスになって残っていく可能性が出てきます。
ビタミンCは、メラニンの発生を抑える働きがありますが予防的効果しか期待できません。シミをとるのに効くのは、ビタミンCではなくむしろビタミンEです。
ビタミンEは、真皮の毛細血管を拡張させて血流をよくし、新陳代謝を高めて、細胞が早く入れ替わるようになるので、シミやソバカスをとるのに役立つと考えられています。さらに、ビタミンEは皮膚に適度の潤いと張りを与える効果もあります。
これらのビタミンは、肌に塗るよりも食べ物やビタミン製品から摂った方がはるかに効果があります。

>>1997年 秋号メニューへ


医薬品は疾病を予防、治療するために決められた時期に決められた量だけ服用し、治癒と共に服用を中止するものです。健康食品は健康を維持するため、味・香り等により食欲をそそられ、好きな量を食するものです。したがって、従来から食品として食されてきた物(例えばニンニク、梅)であっても、医薬品と間違えるような形状に整えたり、医薬品的な効能効果をうたったり、暗示したりするなど、消費者は疾病が治癒できるかのごとく過大な効果を期待し、正しい治療を受ける機会を失わせ、疾病を悪化させるなど保健衛生上の危害が生じることがあります。
次のような表示、表現の健康食品には注意しましょう。これはごくごく一部です。
★体に付いた脂肪が取れる★
・○○○の働きで体内の余分な脂肪を溶解し、体外へ排出する
・脂肪燃焼効果も大きい
・ただ飲むだけでどんどん脂肪を落とし短期間でバツグンの効果を発揮
★背がのびる★
・脚をグングンのばす
・のびの止まったと思われる人でものびます
・一日一粒飲むだけでグーンと脚がのび背が高くなる
★やせる★
・飲むだけでやせる
・食事制限なし
・運動は不要
★体質改善ができる★
・1回やせてしまえば体質が変わって、もう太る心配なし
・やせやすく、太りにくい体質になる
・減量しながら体質改善できるわけです

>>1997年 秋号メニューへ


トップページへ>