娘の結婚式で披露したい！
いつか夫や仲間とセッションを！
…と言った夢をかなえようと、中高年の方のピアノ教室通いがブームになってきています。
レッスンは「まずリラックスしてから始めましょう！」とアドバイスします。
「ピアノに向かうとまるで修業するかのように固くなってしまう人が多いのですが、体が硬くなると弾けなくなりますので、まずは楽しんでもらうことが大切です」
「ピアノを弾きたい中高年は多いのに、なぜかピアノ教室って最初は敷居が高いようです（笑）」
以下のケースは教えてもらった事例ですが…
ある男性の場合、当時勤めていた会社の経営が悪化した折に「人生は仕事だけじゃない」と思い始めておられました。
そこで「心の空白を埋めるように」自宅でピアノの練習に励まれました。
結局会社は自主廃業したため、別の会社に再就職して身辺が落ち着いた頃から教室に通い始めて「シェルブールの雨傘」と「ある愛の詩」の２曲を楽譜なしで弾けるようになりました。
その昔、お気に入りの映画音楽だったそうです。
彼の現在の目標は、娘の結婚式で「愛の賛歌」を演奏することだとか…
「お陰で音感も鋭くなり、思いがけずカラオケがうまくなりましたよ！」と笑っておられました。
夫婦で通ってくる団塊カップルもおられるそうです。
ある奥様の場合、一人娘が結婚を機に置いていったピアノに挑み、「コントラバスを演奏する夫とコラボしたい」と言う夢を叶えるつもりです。
「疲れていてもピアノを弾くと気分転換出来て元気が出る」と話す方もおられるそうです。
ある方は「我々の世代はビートルズから音楽の影響を受けたけど、当時はレコードも高く、ピアノも高価で手が出なかった。年をとって余裕が生まれた時に、身近な楽器に熱中しやすい傾向があるのかも？」
また、「ピアノは最もポピュラーな楽器であり、今はサイレントピアノがあったり、レンタルもできるので、若い頃にあこがれた音色に挑んでみたいと思う」とのこと。
