DVD鑑賞記詳述版

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22.コープス・ブライド

ラブ・ロマンスアニメの「コープス・ブライド」

没落した貴族の娘と成金の息子。ともに親に厳しく育てられ、親に逆らえない二人は、親の思惑だけで結婚させられることになったが、出会った二人はその純真な心に互いに引かれ合う。そして、結婚式のリハーサルが上手く行かなかった新郎は、墓場で求婚の練習をすることに。ところが、そこで彼は死体の花嫁(コープス・ブライド)≠ノ誤って求婚してしまい…

ティム・バートン監督のクレイアニメ。ナイトメア・ビフォア・クリスマスと同じ形態のアニメで、ミュージカル仕立てなところもよく似ている。色々とアレンジされては流れるピアノの切ない旋律がとても綺麗。内容としてはベタな部類のラブ・ストーリーなんやけど、無駄のない展開と魅力溢れる主人公達の仕草や表現で飽きなく見せてくれる。

こういう予定調和の効いた展開を物足りなく思う人には意外性のなさが不満足かもしれへんけど、悪い意味で裏切られることのない展開は、魚的には好みやった。美しく強い(精神的にね)花嫁と、ちょっと頼りない新郎、そして健気な許嫁(いいなづけ)。みんなとってもいい人で、優しく、愛らしい。特に主役のコープス・ブライドのエミリーは、むっちゃ可愛い。ナイトメア…のサリーを思い出させるキャラクターなんやけど、ホンマに心が美しい。悪役も胡散臭くて、最後のニヤリとさせるオチの効いた台詞がなかなか良かった。

楽しさではナイトメア…の方が上やと思うけど、ストーリーではこっちの方が良かったなぁ。ティム・バートンらしい悪夢はかなりマイルドになってしまってたけど、まぁ、流れをぶった切って無理に詰め込むよりも、自然な流れに任せる方がこの作品に合って良かったと思う。

個人的には、今まで見た作品の中でベスト。つーことで、魚評価は最高とします。

魚評価・・・☆☆☆☆☆

21.チャーリーとチョコレート工場

苦味の利いたメルヘンの「チャーリーとチョコレート工場」

ウィリー・ウォンカの経営する不思議なチョコレート工場。そこに、世界中の子供達の中から選ばれた、たった5人の少年少女が招待される。招待状となるゴールデン・チケットは世界中に出荷されたチョコレートの中の5枚だけに入っており、親の財力で数多くのチョコの中から手に入れた子供達が多い中、貧しい少年チャーリーは数少ない幸運で手に入れる。そして、そんな彼らが招待されたチョコレート工場の中は…

ティム・バートンが監督し、ジョニー・デップが主役を演じるこの映画。ゴールデン・コンビの呼び声が高いのもよくわかる、相性の良さが随所に見えた素晴らしい映画やった。ティム・バートンというと、魚のイメージではその作品に悪夢≠ニいう言葉がつきもんなんやけど、今回のこの作品もそのメルヘンチックな題材とは裏腹に至る所でその悪夢≠ェ垣間(かいま)見えた。とはいえ、今回の映画については、その悪夢≠烽ルどよくマイルドで、小さな子供と一緒でも、あるいは小さな子供やったらむしろ余計に、楽しんで見られると思う。

冗長になりがちなエピソードをばっさりと切ってテンポ良く進め、小気味のいい(たまに微妙なんもあるけど(笑))ギャグをちりばめ、ともすると単純な道徳訓だけに終わってしまいそうなストーリーに少し歪みを与え、だけど最後は心温まるストーリーで締める。なんとも心憎い構成で、2時間ほどの時間ずっと引き込まれて見入った。

音楽もえーんやけど、映像の美しさも素晴らしくて、特にお菓子の草原が、とても鮮やかで綺麗やった。また、ウンパ・ルンパていう種族?が出てくるんやけど、彼らが最高(笑)。彼らのミュージカルは、それだけで一見の価値あり。ちなみに、ウンパ・ルンパを見て、せんだみつお≠思い浮かべたんは、魚だけやろうか?(−−?)

なにはともあれ、家族の暖かさを再確認させてくれる、えー映画やったと思う(^^)

魚評価・・・☆☆☆☆★

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