DVD鑑賞記詳述版

詳述版

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1.マトリックス

まずは基本の(笑)、「マトリックス」。

映像がやっぱ斬新(当時はもとより、今でも十分そう思えるレベル)でえーねぇ(^^)。

それと、端々に見えるカッコよさがなんとも言えずいい。ビルに侵入するときのカバンの拾い方とか、ビルの窓の外にヘリが現れるシーン、ヘリがビルにぶつかったシーンでのガラスの割れ方、etc.

ただ、メインらしい格闘シーンがいまいち(^^;;。カンフーなんやけど、どーも、今ひとつ。カンフーもんは、やっぱ香港映画がえーねぇ。

その分、銃のシーンは、さすが本場でカッコいい。上でも書いたけど、ビルの侵入シーンはド派手で良かった。

ストーリーは、そんなものを語る映画ではないんで(笑)、こんなもんでしょ。見てて、はぁっ?てなるような電波なシナリオでもなかったし、十分及第点。

最後のシーンは、ドラゴンボールのスーパーサイヤ人を思い出してしまった(笑)。敵役のエージェント・スミスていうのが、えー味だしてて良かったかな(^^)。

魚評価・・・☆☆☆+カッコ良さでもう半分(★)

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2.X-MEN

アメコミ(アメリカンコミックス)が原作の「X-MEN」。

原作がSFアクションコミックらしく、そういうノリのストーリー。それなりにはテーマも深い(いわゆる超能力者の、その能力が故の悩みとか、それに対する人間の恐怖・嫌悪感とか、それに伴う差別とか。実際こういう状況になったら、差別問題は難しいと思う)けど、メインはやっぱり特殊効果満載のド派手なアクションシーン。

映像も綺麗で、摩天楼の夜景とか、最後に出てくるプラスチックの檻なんてのは無茶綺麗。ビデオで見てへんから比較はできひんけど、個人的には、DVDで良かったなぁと思えたシーン(^^)。音楽も、なかなか良かった。

ボーっと、何も考えずに見る分にはえー感じの映画。終わり方の雰囲気としては、次回作もありそうなんで、待っていよう。なんとなく、原作が読みたくなってしまった。

魚評価・・・☆☆☆

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3.交渉人

サスペンス+アクションの「交渉人」

ある凄腕の交渉人(警察官で、立てこもり犯の説得・交渉にあたる役目の人)が、無実の罪を着せられたために、人質をとって警察のビルに立てこもり、その疑いを晴らすために、もう一人の凄腕の交渉人を呼び寄せて、事件の核心に迫っていくというお話。

DVDの煽り文句から、二人の交渉人の神経戦の駆け引きにドキドキしながら、そーか、この発言には実は、こんな隠された意図があったのか、盲点やったぁ、などという知的な騙され≠期待してたら、そんなの、全然なかった(^^;;。

真犯人も、特にこれといったヒントも伏線もなく、最後に出てきて、あ、この人やったんていう程度(笑)。とりあえず、推理ものとして見ては肩すかしやと思う。その観点から見れば、やたら豪華な火曜サスペンス劇場ぐらい。

ただ、両主役の演技が素晴らしくて、ぐいぐいと引き込まれてしまうのは、さすが。上でぼろくそにけなしてるように見えるかもしれへんけど、推理ものやなくて、あくまでもサスペンス+アクションものとして見ると、一級品の作品やと思う。

魚評価・・・☆☆☆☆

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4.ザ・セル

サイコスリラーの「ザ・セル」

人の精神世界に潜り込んで、他人の精神治療をするお姉ちゃんの活躍を描いたお話(なんか、身も蓋もない解説や(^^;;)。

猟奇連続殺人の犯人の精神に入り込んで、その犯人が女性を監禁してる場所を探し出すというのが、一応メインのストーリー。基本的には、主人公のお姉ちゃんと猟奇殺人犯と、監禁されてる女性の居場所を追うFBI捜査官の3者が絡み合うと。

精神世界でのアクションがメインなんで、かなり非現実的な世界が繰り広げられるんやけど、「マトリックス」みたいなクールな世界観でなくて、幻想的な耽美な世界が広がってる。中に出てくる衣装がむっちゃ綺麗で、魚は気に入ったなぁ。

幻想的な世界を描いてるわりには、適時現実世界もシンクロさせて進んでいるんで、こういうタイプの映画にありがちな、わけのわかんらへん精神世界での展開が延々と続いてだれると言うこともなく、緊張感を維持して進んでて、それなりに見応えもある。

猟奇殺人犯の病んだ精神世界の背景もきちんと描いてあるので、ストーリーに重さ≠求める人も、それなりには楽しめるんとちゃうかな?

耽美≠トいうキーワードにピンと来る人なら、かなりお奨め。ただ、サイコスリラーといいつつも、「羊たちの沈黙」みたいなのを想像してたら、かなり違うんで、注意した方がいいかも。

魚評価・・・☆☆☆+衣装でもう半分(★)

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5.ワイルドワイルドウエスト

ナンセンスドタバタコメディの「ワイルドワイルドウエスト」

基本的には、西部劇のノリで暴れまくるコメディ。ただし、その時代のものとは思えないド派手なメカが満載。

個々のシーンは面白かったり、カッコ良かったりして楽しいんやけど、それをつなげる物語としてみると、ストーリーが最低(笑)。つーか、展開があまりにも強引すぎ。そのシーンを作りたいていうんはわかるんやけど、もう少し前後のつながりをきちんとしてつなげてくれへんと、どうしても苦笑のオンパレードになってしまう。

最初に書いたように、個々のシーンは一杯面白いシーンがあるんでもったいない。なんか、週刊誌の連載マンガで、毎号毎号、無理やり盛り上げてしまい、通して読むとわけのわからへんストーリーになってしまったていうような感じ。

全編に、色んなタイプのギャグ(動き、言葉、暗示など)が散りばめられてあるんやけど、ちょっと毒気が強すぎるかな?身障者や、黒人差別のブラックジョークが多かったような気がする。まぁ、魚みたいに、平気で笑える人はえーんやけど(笑)、そうでない人は、せっかくのコメディ映画なのに笑えないかも。

はちゃめちゃなメカを出してくる割には、衣装なんかの時代考証はかなり考えられてたみたいで、みんな雰囲気を壊さないレベルで、カッコ良かった。特に、敵役の博士の部下のお姉ちゃんたちが着てた衣装が色っぽくて良かった( ̄¬ ̄)ジュル。

まぁ、かなり見る人を選ぶ映画やろなぁ。シーンのつなぎのシナリオさえ良ければ、全体的なシナリオなんてむちゃくちゃでも構わへんのに、もったいない。

魚評価・・・☆+色っぽいお姉ちゃんたちで(笑)もう半分(★)

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6.トゥルーマンショー

シニカルコメディの「トゥルーマンショー」

主人公トゥルーマンの生活の一部始終は、実はテレビカメラを通じて全世界の人に放映されていて、トゥルーマンの周りの人々、奥さんも母親も親友も全て、その役を演じている役者であり、しかも、世界中でたった一人、トゥルーマンだけがその事実を知らない。しかし、ある日から彼は、漠然と自分の周りに違和感を覚え、真実に気づき出す・・・。

テーマ、なんていうのを探すのがいいのかどーかはわからへんにゃけど、それは、現在のテレビに対する強烈な風刺、皮肉、なんやと思う、単純に。最後のセリフの、テレビガイドを持ってきてくれていうのが、ちょうどぴったりとした締めの言葉で好きやねぇ、魚は(^^)。

他にも、深夜にトゥルーマンを探すときの整然とした群衆、アクシデントが起こったときの、周囲の人々のストップモーション、途中に不自然な会話で入り込むコマーシャル、などなど、要所要所で入ってくるシニカルなシーンが、ピリッと効いて実に粋。

計算されたシーンとシナリオが、その、計算が見えることによって面白く感じるという構成にしてあるのが上手いとこ。普通は、そんな計算が見えたら白けるんやけど、この作品の場合は、そのあざとさ≠竍けれん≠ェあるからこそ、より面白い。雰囲気としては、非常に洗練された電波少年ていう感じかな?

設定も、例えば、自分のいる世界は誰かの夢の中やとか、自分以外の人は全部ロボットかもしれないとかなんていうのは、結構古くからある考えなんやけど、周りの人が、全て役者で世界そのものがスタジオやていうのは、僕の知ってる限りでは、初めて。そこまで徹底した世界観を考えたのは、素直に感心。

そして、それをきっちりと生かしたシナリオを書き、主人公を始め、全ての役者がきっちりと演じきったのも素晴らしい。

先に書いた映画自体のラストやなくて、その中のトゥルーマンのラスト(わかりにくいかなぁ(^^;;。映画の中でテレビ放送されているトゥルーマンの話のラストね)も、ありがちといえばありがちなんやけど、やからこそ逆に王道を行く、期待通りの満足いくラスト。お魚大満足の1本(^^)。

魚評価・・・☆☆☆☆★

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7.60セカンズ

カーアクションの「60セカンズ」

弟が失敗した自動車泥棒の尻拭いを迫られる、元凄腕の自動車泥棒の兄。3日以内に50台のプレミアムカーを盗まなければ、弟の命はない。果たしてこの企ては成功するのか?

カーアクションは素直にすごい。派手に車も建物も壊しまくって、駆け抜ける様はいいねぇ(^^)。出てくる高級車も綺麗ていう言葉がぴったり。魚は、あんまり車に興味はないんやけど、これに出てくる車は綺麗やしカッコいいなぁ、て思った。

ただ、シナリオが一本調子かな。そのくせ、別にどうでもいいようなイベントも組み込んで、緊張感が余計に薄れたような気がする。

後、主人公の存在感がなんか、薄く感じたなぁ。反面、敵役が良かったけど。刑事役の二人と、相手組織のボスは、えー感じやったね。敵役の個性が強いから、余計に主人公の個性が弱く感じたんかな?

まぁ、全てにおいて平均点はクリア、アクション良好の佳作エンターテイメントていうところかな。見て、損はせーへんと思うよぉ(^^)。

魚評価・・・☆☆☆+カーアクションのカッコ良さでもう半星(★)

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8.ミッションインポッシブル

スパイアクションの「ミッションインポッシブル」

主人公の所属するスパイチームが、組織の裏切り者のため、主人公ともう一人の女性を残して全滅。しかも、組織は、主人公自身が裏切り者だと信じ、主人公は追われる身に。そんな中、主人公は自ら裏切り者を探し出そうと決意。裏切り者と接触していた武器商人と取引をするために、自ら組織の機密事項を盗み出そうとする。しかし、機密事項の保管場所は、世界一の警備を誇るCIA本部だった!!

意外だったのは、こういったアクションものにもかかわらず、シナリオがきっちりとしていたこと。途中まで、一体誰が敵で味方かわからない、サスペンス色の強いストーリーやった。ま、若干の展開の強引さは、映画やししゃあないやろね。

アクションシーンも、まずまず。冒頭の仲間が次々と殺されていくシーンも、見せ場のCIA本部に忍び込むシーンも、最後の列車上での格闘も、なかなか派手で面白かった。

実は、DVDを借りるつい数日前にテレビ放映してたんやけど、DVDで見たかったんで見るのを止めててん。そのかいあって、一気に最後まで熱中して見られて良かった(^^)。アクションもストーリーも兼ね備えた良作やったねぇ。

魚評価・・・☆☆☆★

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9.スナッチ

クライムアクションの「スナッチ」

ボクシング賭博と、無法者の放浪者たちと、盗品ダイヤの奪い合いという、三者三様の思惑を持った犯罪者たちを巡って巻き起こる騒動をブラックに描いた悲喜劇。

斬新なシーン展開(シーンシーンを一コマずつでなく、数コマずつ飛ばして、印象的なシーンだけを次々と見せていく)を要所要所で使い、通常はリンクしていないそれぞれの出演者たちを、それぞれの立場から撮った映像を順次見せることにより、ひとつの大きな枠組みでつながっていることを説明する(これがないと、何の話か途中で分からなくなる)ことにより、小気味のいいテンポで話が進んでいく。

シナリオはきっちりしてるし、見せ方も上手いと思うんやけど、ただ、中身が魚には合わへんかった(^^;;。ブラックジョークはえーんやけど、あまりにもブラック過ぎる。見てて、ちょっと気分が悪くなってしまった(グロ映像とかは別にないんやけどね)。

出演者、みんながみんなイカレてるていうのは、さすがにキツイなぁ(^^;;。誰か感情移入できる人がいいひんと、見てて辛い。とりあえず、人は選ぶ映画やと思う。センスが合えば、笑えて、カッコ良くて、楽しめる映画なんやろなぁ。

魚評価・・・☆☆★

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10.ナイトメアビフォアクリスマス

アニメーションミュージカルの「ナイトメアビフォアクリスマス」

ハロウィンの街に住んでいる、ハロウィンの王様、パンプキンヘッド。日々の生活に物足りなさを感じていた彼は、ある日偶然立ち寄ったクリスマスの街に魅了される。そして、彼は思った。次は、素晴らしいクリスマスの主人公になってやろうと。しかし・・・。

アニメといっても、絵ではなくて、人形を使って作られたアニメ。映像が実に綺麗。ミュージカル仕立てになっていて、選曲もいい。ハロウィンタウンのおどろおどろしい音楽、クリスマスタウンの華やいだ音楽、主人公たちの感情に合わせた、切ない音楽、楽しい音楽、etc.

シナリオも、ちょっとアクの強い童話調で、子供も大人も楽しめるちょうどいい感じ。キャラクターが、ハロウィンの登場人物のため、骸骨やモンスターなんかのちょっと気持ち悪い人形なんやけど、別にそんなに気持ち悪いわけでもなく、キモカワイイという感じ。主人公に恋心を寄せるつぎはぎ人形の女の娘なんかは、その性格も合わさって、とっても可愛く感じたなぁ。

とにかく、にぎやかで、綺麗で、カッコ良くて、楽しい映画。ほっと一息つきながら見るのにえー感じやねぇ(^^)。全体的な雰囲気としては、レアていうメーカーの作るテレビゲームの世界を思い浮かべたんやけど(ドンキーコングや、ヴァンジョーとカズーイなんかを作ってるメーカー)、わからはる人いるかな?

普段は、英語音声に日本語字幕で見るんやけど、これは、日本語音声で見た方が楽しいと思う。アニメやから、日本の声優さん(役者さんもいるけど)でも違和感ないし、画面の動きが早いから(笑)、字幕を追うとせわしないし。

女の人や子供には特にお奨めできる、良作やったと思うよぉ。

魚評価・・・☆☆☆☆★

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