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♪ピアノについて

♪アップライトとグランドの違い。

鍵盤を下げて、奥にあるメカニックが動いて弦を叩き、発音します。
その中のメカニックのことをアクションといいます。(鍵盤も含めます。)

グランドもアップライトもアクションが同じようにアクションがありますが、
型が違うので、おのずと構造が違ってきます。
グランドの場合、弦が水平に張ってあるものをしたから叩くので、
叩く前の元の状態に戻るには、重力で自然にハンマー(弦を叩くフェルトのこと)がもとの位置に戻ります。
それに対して、アップライトは弦が垂直に張ってあるので、ハンマーが前後に動きます。
この場合、ハンマーがもとの位置に戻るにはスプリングなどの機械的な助けが必要なので、
重力で自然にもどるのに比べると人工的な助けを必要とします。
(動きに多少無理がかるといえるでしょう。)



もう一つの大きな違いはレペティションレバーという部品があるかないか、です。
グランドピアノだけについている部品です。
詳しい説明をすると専門的になりすぎるのでここでは省きますが、
この部品によっての速い連打(トレモロやトリルなど)や、
微妙なタッチの変化など、グランドピアノの優れた特徴はこの部品によるところがおおきいのです。



ペダルの構造も違います。
右のペダルは、機能としては同じものです(構造的には違います)。
残り2本のペダルに関しては、全く違うものです。

一番左のペダルは、通常、ソフトペダル(シフトペダルとも)といいます。
音色を変えるためのペダルです。
弱音が目的ではありません。

グランドピアノの場合、機能としては、アクション全体を右にずらし、
ハンマーが弦を叩く位置が変化することにより、音色が変わります。

アップライトの場合は、同じソフトペダルですが、
構造的には全く別のもので、グランドのソフトペダルの代用品といってもいいかもしれません。
ハンマー全体が前に移動して、弦を叩くまでの距離が短くなります。
それによって、同じ力で弾いても、弦を叩く力が弱まるので、音色が若干ソフトになります。

真ん中のペダルに関しては(ないものもあります)アップライトは単純な弱音装置ですが、
フェルトがハンマーと弦の間に降りてきて、フェルトの上から弦を叩くので、音が小さくなります。
全体の響きがなくなってしまうので、表情がほとんどなくなってしまいます。

それに対して、グランドの真ん中のペダルは、ソステヌートペダルといいます。
鍵盤を押した状態でペダルを踏むと、その音だけ、音を残すことができます。
(その音だけ、ダンパーペダルを踏んでいるのと同じ状態になります。)
最近のサイレント機能がついたピアノなどでは、真ん中や左のペダルが、違う機能の場合もあります。



他にも音色の違いなどもありますので、おいおい書き足していきたいと思っています。

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