尾上松林内一定の場所に白幣を立て予め祭場を設く午後五時神職氏子惣代氏子等を率いて祭場に至り神饌を供し祭典を行う傅へ言ふ昔景行天皇戸此地に行幸あり。此村より多数の舟子出でて拜迎したる当時の遺風を存するものなりと同夜神輿二体(一体は本社より一体は末社大村神社より)氏子内頭人の家(頭家二軒)へ御幸し床上に二体の神輿を安置し祭式を行う頭屋に於いては門戸口に立ち臼を逆さに据えその上にて盛んに松明を燃やし神輿を待つ式終わりて神輿共家を発するや直にその立臼を立て直し米を搗き粥を煮て神輿が村内を一巡しもどられる前に本社殿の右側にある「都恋しき片枝の松」の前に供える。
現在は家の構造上、頭人の家に神輿を入れることができないので、適時神社の本殿にて神事のみを行っている。 |