ディプロマティック版出力プログラム


処理対象書類:原稿(origin);マクロ定義(macros);脚注(notes)

 原稿:二つのタブの後に、写本の各行、改行が入力されていなければなりません。
 一つ目のタブの前には、半角数字で書かれたフォリオ番号を//で挾みます。数字を入力せず、フォリオの変わり目に//だけを入れても構いません。フォリ オ番号は自動的に入力することもできます。フォリオの数え方は、連番、1 r, 1 v ...方式と1 a, 1 b, 1 c, 1 d...方式の三通りです。
 二つ目のタブの前には、半角数字で書かれた詩節番号を//を挟みます。数字を入力せず、詩節の変わり目に//だけを入れても構いません。詩節番号は自動 的に入力できます。詩節の数え方は連番のみです。
 行番号は連番である限り、自動的に入力できます。改行だけの行も一行として数える点に注意してください。
 要するに原稿の書式は以下のようになります(=>はタブを、=]は改行を表しています)。

/1 r/   =>/1/=>本文=]
        =>   =>本文=]
        =>   =>本文=]

 プログラムを実行する前に、原稿は必ずコピーを作り、コピーの書類名をoriginとてからし、プログラムと同じフォルダ内に入れなければなりません。
本文内ではタブは絶対に使用しないでください。詳細はこちら

 マクロ定義:一つの略語の定義ごとに、改行してください。
  プログラムを実行する前に、マクロ定義は必ずコピーを作りコピーの書類名をmacrosとしてから、プログラムと同じフォ ルダ内に入れてください詳細はこちら

 脚注:原稿で脚注を付けたい行に対応する行に脚注内容を書き込みます。たとえば、第三行目に脚注を入れたい場合、脚注書類の第三行目に脚 注内容を書いてください。
 プログラムは、原稿書類の行と脚注書類の行を対応させて脚注を原稿に流し込みます。したがって、脚注本文内では改行は使えません。改行したい場合には、 \\を改行する場所に入力します。タブも使用できません。タブは\hspace{10mm}などと長さで指定します。複雑な書式の脚注を作りたい場合に は、LaTeXの解説書などを参照してください。 詳細はこちら

プログラムの使い方


 原稿、マクロ定義、脚注の、それぞれのコピーをとり、プログラムと同じフォルダの中に入れます。原稿のコピーはorigin、マクロ定義のコピーは macros、脚注のコピーはnoteという名前に、名称変更します。
 プログラムをダブルクリックして、起動します。するとウィンドウが現れ、次の質問が出ます。

Bonjour, c'est Edit_Dip_LaTeX.pl.
        produit par
      Ogurisu Hitoshi
     professeur adjoint
  à l'université de Wakayama

STEP1-a:Saisissez le title du texte
Utilisez \\ au lieu du chariot.
Chanson de Roland\\Version d'Oxford
Le title est :Chanson de Roland\\Version d'Oxford
Pas d'accord:saisissez 1 et chariot
D'accord: saisissez le chariot:

 STEP1-aでは、校訂対象テキストの題名を入力するように求められます。青文字はユーザーが入力する文字列です。改行は入力終了をプログラムに知ら せる合図となります。したがって、題名を二行にしたい場合には、上のように、\\を使います(欧文文字を入力するには、TeXの表記法を使います)。入力 を終え、return(enter)キーを押すと、入力の再確認が行われます。間違いに気づいた場合には、1を入力し、returnキーを押してくださ い。間違いがない場合には、return(enter)キーを押します。すると、STEP1-bが表示されます。

STEP1-b:Saisissez le(s) nom(s) de l'(des) éditeur(s) ?
Utilisez \\ au lieu du chariot.
Ogurisu Hitoshi\\professeur adjoint\\\^^ {a} l'universit\'{e} de Wakayama
Le(s) nom(s) est/sont :Ogurisu Hitoshi\\professeur adjoint\\\^^ {a} l'universit\'{e} de Wakayama
Pas d'accord:saisissez 1 et chariot
D'accord: saisissez le chariot:

 STEP1-bでは校訂者の名前を入力します。改行のかわりには、\\を使います(欧文文字を入力するには、TeXの表記法を使います)。入力を終え、 return(enter)キーを押すと、入力の再確認がSTEP1-aと同様のやりかたで行われます。

STEP1-c: Saisissez le nom du fichier qui sera confectionn・par Edit_Dip_LaTeX:
RolOxf
Le nom est :RolOxf
Pas d'accord:saisissez 1 et chariot
D'accord: saisissez le chariot:

 STEP1-cでの入力は、プログラムにより生成されるディプロマティック版用のLaTeX原稿の書類名となります。拡張子は絶対につけないでくださ い。拡張子という言葉の意味がわからない人は、書類名にピリオドを使ってはいけない、と考えてください。その他、WindowsやMacOSで書類名とし て利用できない記号類も使用できません(\/:,;*?"<>は入力しても消去されます)。また、書類名は15文字以内に制限され、それを越 える書類名は末尾がカットされます。

STEP2-a:Souhaitez-vous executer la numérotation automatique des folios ?
Non:saisissez 1 et chariot
Oui:saisissez chariot.

 フォリオ番号の自動入力を行わない時は1と改行を入力します。すると、STEP3の質問が現れます。自動入力する場合には、改行を押してください。する と、次の質問が現れます。

STEP2-b:Comment numéroter ?
[1] 1 r, 1 v,...: saisissez 1
[2] 1 a, 1 b, 1 c, 1 d...: saisissez 2
[3] 1, 2, 3: saisissez 3
Cancel: les autres.
1
 フォリオ番号のフォーマットを選びます。1 r, 1 v...という形式なら1と改行を入力します。1 a, 1 b, 1 c, 1d, ...といった形式なら、2と改行を入力します。1, 2, 3...という連番なら3と改行を入力します。他の入力は、全て、STEP2-aへの逆戻りを意味します。

Saisissez le premier nombre de la numérotation:
1
 フォリオ番号の開始番号を入力します。return(enter)キーを押しただけでも、開始値は1になります。0以下の開始番号を設定しないでくださ い。

STEP3-a: Souhaitez-vous exercer la numérotation automatique des paragraphes (ou strophes) ?
Non:saisissez 1 et chariot
Oui:saisissez chariot.

 段落番号もしくは詩節番号を自動入力したくない場合には1と改行を入力します。自動入力する場合には、改行を押してください。前者の場合、STEP4の 質問が現れます。後者の場合はまだ質問が続きます。

Saisissez le premier nombre de la numérotation:
1

 段落(詩節)番号の開始値を入力します。return(enter)キーを押しただけでも、開始値は1になります。0以下の開始番号を設定しないでくだ さい。

En chiffres romains ?
Non:saisissez 1 et chariot
Oui:saisissez chariot.

 段落(詩節)番号にローマ数字を使用しない場合には、1を入力しretunr(enter)キーを押します。ローマ数字を使用する場合には、 return(enter)キーを押すだけで構いません。

STEP4: Souhaitez-vous exercer la numérotation automatique des lignes (ou vers) ?
Non:saisissez 1 et chariot
Oui:saisissez chariot.

 行番号の自動入力を行わない時は1と改行を入力します。すると、STEP5の質問が現れます。自動入力する場合には、改行を押してください。すると、次 の質問が現れます。

STEP4-a:Comment numéroter ?
[1] 1, 2, 3...
[2] 4, 8, 12
[3] 5, 10, 15
Annuler: les autres.
3

 全ての行に番号をうつ場合には1と改行を入力します。四行おきの行番号をうつ場合には2と改行を入力します。五行おきの行番号の場合には3と改行を入力 します。他の全ての入力はSTEP4への逆戻りを意味します。

Saisissez le premier nombre de la numérotation:
1

 番号の開始値を入力します。return(enter)キーを押しただけでも、開始値は1になります。0以下の開始番号を設定しても構いません。

La numérotation recommence
[1] en début de chaque page ou colonne
[2] en début de chaque paragraphe (strophe)
[les autres] pas de recommencement

 行番号をフォリオのr°, v°がかわるごとに、1からカウントし直したい場合には、1と改行を入力します。行番号を段落や詩節の変わり目ごとに、1からカウントし直したい場合に は、2と改行を入力します。それ以外の場合には、retunr(enter)キーを押すだけで構いません。
 作業が終了したら次の表示が出ます。

La manipulation est achevée.

 LaTeX209のアイコンに、出力された書類をドラッグアンドドロップすると、LaTeX209が起動し、dvi書類を生成します。生成された書類を ダブルクリックすると、完成したディプロマティック版を閲覧したり印刷したりすることができます。印刷する場合にはA4版縦の用紙設定を行ってください。

 完成原稿PDF:あくまで、プログラムの使用結果を示すためのもので、学問的価値は保証しません。
            Windows版
            Macintosh版


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