おまけ
〜その3〜
 
今回は当サイトでは初めてとりあげる、洋楽vs洋楽です。とりあげるのは初めてですが、決して珍しいことではないんですね。リアルに訴訟に発展する可能性が海外では大きいからか、邦楽VS邦楽程多くはないような気がします。

今回のネタは CASE 47 の小ネタ集、HOTEL CALIFORNIA編を見た T.T.M.さんからいただきました。 曰く、「HOTEL CALIFORNIA こそJETHRO TULLのパクリだ!WE USED TO KNOW を聴いて下さい。びっくりしますよ。」

JETHRO TULLと言うバンドは前から知っていましたが、ちゃんと聴いたことはありませんでした。確かグラミー賞のHARD ROCK部門かヘビメタ部門が設立された年に、初代として賞をとったはずです。その時、「どこがヘビー・メタル?」と思った記憶があります。後、近年では元DEEP PURPLERAINBOWリッチー師匠の癒し系バンド、BLACKMORE'S NIGHTのアルバムに当該曲作詞・作曲のIan Andersonがフルートで参加していました。
興味のあるバンドだったのが手伝って、すぐ検証作業に入りました。聴いてびっくり(笑)。何と言うか、ベースの入り具合がそっくりだ。これはもしかして、太田裕美の元ネタはSTONESじゃなくってJETHRO TULLにあるのかもしれません。いや、間違いない。渋いぜ筒美京平!STONESだって怪しいものです(ANGIE 発表年1973)。。。
 
被告 EAGLES [ HOTEL CALIFORNIA ] 1976
作詞
D.Felder/D.Henley/G.Frey.
作曲
D.Felder/D.Henley/G.Frey.
編曲
EAGLES
概要 まさか被告になるとは。
●収録アルバム
HOTEL CALIFORNIA
試聴可能サイト(捜索中)
原告 JETHRO TULL [ WE USED TO KNOW ] 1969
作詞
Ian Anderson
作曲
Ian Anderson
編曲
 
概要
一応プログレ?
●収録アルバム
Stand Up
 
さらに、間奏がやばいです。HOTEL CALIFORNIAでおなじみのフレーズが見え隠れしてませんか?しかもJETHRO TULLワウ、EAGLESはフェイザーと同系統のエフェクトをかけているし。ところで、このWE USED TO KNOWの間奏、ベースとドラムがカッコいいので、かなりの高揚感がありませんか?ホテカリもリズム隊が頑張れば至高の域に達したかも。
ちなみにコード進行を比較してみましょう。CASE 47との整合を考えてキーはホテカリに合わせました。

●WE USED TO KNOW
Bm→F#→A→E→G→D→C#7→F#7

●HOTEL CALIFORNIA
Bm→F#7→A→E→G→D→Em→F#7

はっきり言って1箇所違うだけです。
WE USED TO KNOWの間奏を聴いていると、HOTEL CALIFORNIAの別バージョンにさえ聴こえてしまいます。あっ!いけない、JETHRO TULLの方が先だった^_^;
 
WE USED TO KNOW 間奏 試聴可能サイト(捜索中)


 
長い年月まんまとだまされてきたものです。しかし、私の中でHOTEL CALIFORNIAの持つ輝きがこれで鈍くなったわけではないではありません。だってある意味原曲を超えてますから。
河口恭吾のぱくりと決して同列で語ってはいけないと思うんです。皆さんはどう思いますか?(2004.02.21)