ショートスキーのお手入れに必要な道具たち

専門的なスキーショップがやってくれるフルチューンナップでは専門的な機械なども使うようですが、自分で行うチューンナップに最低限必要と思われる用具とはどんなものでしょう
チューンナップ用具もスキーショップに行けば様々なものが売っています。中にはかなり高額で専門的なものもあります。用具を購入する前にまずチューンナップを自分がどこまでやりたいのか(やることが可能なのか)について考えなければなりません
スキー板ではエッジと滑走面のチューンナップ、メンテナンスを行うことになります。
私の経験やスキーショップで実際チューンナップをやっている人からの忠告などから、自分でやるチューンナップはサイドエッジの研磨と滑走面の清掃、ワックスに限ったほうが良いようです。修理、ビベリングやストラクチャーなどの滑走面側の処理などについては専門的な機械が必要であったり作業が高度で繊細であるため専門店に任せるのが安全でしょう。
私が考える「自分でやるチューンナップ」として必要な用具は下記に記載しますが、一気にすべてを揃える必要はまったくないと思います。徐々にコレクションを増やしていくように自分の小遣いの中から買える時に買える物を選びながら増やしていけばよいでしょう。逆にここで紹介する用具については徐々に買いそろえた私が現在使っている用具というだけで、まだまだ足りない用具もたくさんあります。ほしいものはまだたくさんありますが、現時点で板のチューンナップをする時にさほど困ることはないので「これくらいあれば一応格好はつくのでは?」というレベルと考えて下さい
私のように南国に住んでいるとスキーショップが近隣にはないので、スキーショップのWebサイトは貴重な存在です。チューンナップ用品についてもほとんどのものはネット上で揃えることができます。送料の問題があるのでどこかお気に入りのお店を探しておいてある程度まとめて買うのが得策でしょう。

スキー用のチューンナップ用品であれば大体のものは揃うサイトです。参考にしてみてください。
チューンナップ用品(PRO SKI WEBSHOP)
>チューンナップ用品(スキー用品専門大阪タナベスポーツ)

自分でやるショートスキーチューンナップ用具

チューンナップテーブル(バイス台)

チューンナップをするための作業台です。ワックスをかけるだけであればコンテナやブロックを積み重ねた簡易的な台でも十分だと思いますが、エッジの研磨なども行うのであればバイスを固定するためそれなりにしっかりした台が必要です。スキー用のチューンナップテーブルは非常に高額なので、私はホームセンターの安売りで1000円以内で手に入れた簡単な日曜大工用の作業台を使っています。

バイス

スキー板をチューンナップするために、バイス台に付けスキー板を固定する万力のような器具です。


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                                               GALLIUM スキー専用 バイス

スキーストッパー

チューンナップの作業中にスキーの流れ止めが邪魔になるので、その流れ止めを上がった状態でとめておくものです。
ショートスキーの場合は流れ止めがなくリーシュのものが多いのであまり必要ないかもしれません。長い板をさわる時は私は太めのゴムを使っています。

リムーバー

滑走面などのごみや古いワックスを取り除く溶剤です。板の表面側やブーツの汚れなどもこの溶剤を染みこませた布で拭いてあげるときれいになります。

                                                TOKO ジェルリムーバー200

ファイル(ヤスリ)

エッジを研磨する道具です。目の粗さや素材などでいろいろな種類がありますが、スチール製のもので粗めと細かめのもの2種類ぐらいは必要と思います。


                                            VIALA FILE 粗目、細目 2本セット

ガイド

ヤスリを取り付けてサイドエッジを削るために使うものです。滑走面と直角にヤスリをエッジにあてて削りやすくするものです。


                                              ローラー付きガイドファイル-1°

オイルストーン

エッジの最終仕上げのバリ取りなどに使う油砥石です。包丁を研ぐ砥石の小さいものと考えれば良いと思います。


                                             コンビオイルストーン - (TJS04)

アイロン

熱を利用して滑走面にワックスを染み込ませる器具です。
基本的には家庭用の電気式アイロンと同じです。以前は私も家庭用のアイロンのお古を妻からもらって使用していましたが、数年前にスキー用のアイロンを購入しました。最初から無理をして購求する必要はないと思いますが、温度が高すぎると滑走面を痛めたり、低すぎるとワックスが溶けにくかったりするのでその点スキー用はやはり良いとは思います。


                                                ワックスアイロン - (T-7183)
                                 温度調節機能付きGALLIUM ワクシングアイロン S
                                              HOLMENKOL スマートワクサー

ワックス

スキーの滑走面に塗って滑走性を高めるものです。温度や雪質など、または滑走性によりいろいろな種類があり、その値段もピンキリです。業務用のようなお手頃のものもあるかと思えば、これを塗ったら一体どれだけ滑るんだろうと思うほど高額なものもあります。はじめは一番安いものを買ったら良いと思います。慣れてきたらより滑走性が優れるものを試してみたり、雪温や雪質にあったものを選ぶようにしていけばよいでしょう。


                                                    SWIX WAX (ワックス)
                                                  ホルメンコール ワックス
                                                       マツモト ワックス
                                                      ササハラ ワックス

スクレイパー

ワックスを剥がすために使うプラスチックの定規の様なものです。


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ブラシ

スクレイパーでは剥がしきれない滑走面の細かい溝に染みこんだワックスを掻き出すために使います。使用頻度の高い真鍮ブラシやナイロンブラシと馬毛ブラシなどがあれば、通常のブラッシングは万全です。


                                                HOLMENKOLブラシ3点セット
                                                            SWIXブラシ
                                                      HOLMENKOLブラシ

ワクシングペーパー

ホットワクシングの時にアイロンと滑走面の間に挟んでアイロンの加熱部が、直接滑走面に触れないようにするものです。ワクシングペーパーを使うことにより滑走面が熱で痛む危険性がなくなります。


                                      SWIX(スウィックス) ファイバーレーンプロ T0153

ファイバーテックス

ブラッシング後の仕上げに使用します。

                             【GALLIUMチューンナップ用品】ファイバーテックス[粗](3枚入)
                             【GALLIUMチューンナップ用品】ファイバーテックス[細](3枚入)

トイレットペーパー

水気や汚れなどを拭き取るのに使います。私はキッチンペーパーを使うことが多いです。


延長コード

ワクシングの時にアイロンを自由に使えるよう延長コードはあった方が良いと思います。


ゴミ箱、ちり取り

チューンナップをすると剥がしたワックスのかす、ワクシングペーパー、汚れや水分を拭き取ったトイレットペーパー、お菓子の袋やジュースの缶など様々なゴミが発生します。

軍手

慣れてくるとエッジの削れ具合を指で確かめたりするので素手でやる人も多いようですが、きっちり削ったエッジは刃物と同じようによく切れます。私も大丈夫だろうと思い素手でやることが多いので気を付けないといけないと思っています。農作業用のものでも良いと思いますが、薄手のピッチリしたタイプで滑りにくい素材のものがあればベストです。


エプロン

服を汚したくない人はエプロンをつけてやります。スキーショップの人がエプロンをつけて作業をするシーンをよく見ます。私は汚れてもよい服装に着替えてからやるのでエプロンは付けません。


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