自分でショートスキーのお手入れをしますか?
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お手入れをまったくやらない方法も
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お手入れにかかる前に重要なことを確認しておきます。
本当に自分の板を自分でお手入れする気があるのかということです。まったく興味もなく面倒くさいだけの人はお金を出して専門店にお願いするか、なにもせずにサビサビのまま滑った方が良いと思います。
専門店でのチューンナップにはお金が必要ですが、せっかく大金を出して購入した板ですから、性能をフルに発揮させるため、または板を長い年月使うための維持費だと思えば決して高いものではありません。
スキーチューンナップをお店でできるところはネット検索でスキーチューンナップなどの単語で検索すれば山と出てきます。
多少の腕の差はあるでしょうが、どこともチューンを生業としている専門業者ですのでどこでやっても大差ないと思います。それでもたくさんありすぎて迷うという方は大手スキー専門店を選ぶと良いでしょう。
チューンナップのコースは、本格的にレースや競技会に出るというのでなければ、一番安い料金で十分でしょう。5000円から10000円ぐらいが相場だと思います。
それで滑走面のリペアと機械でのフラット仕上げ、かつベースワックスを塗ってくれるはずです。
チューンナップ ストーンフィニッシュ(モルドヴィアンブルー)
高浸透率サーモバック使用 ササハラ チューンナップコース
もう一つのサビサビのまま滑るという選択ですが、それはそれで有りだと思います。
スキー板は滑走面が酸化していても傾斜さえついていれば滑ることは滑ります。エッジも錆び付いてしまっていても角を立てればエッジさえ剥がれていなければ曲がります。エッジの錆も滑っているうちに雪に洗われて少しはきれいになります。
なんでも良いのであれば、本人がそれでも納得できるのであればそれで良いでしょう。
スキーに対する考え方や姿勢の問題というだけです。
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自分でやるからには自己責任です
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上手下手は関係なくスキーが大好きだという人には自分でチューンナップすることを勧めます。
私は自分の板を自分で「触る」ようになってから自分の道具に愛着を持つようになりスキー自体も一段と好きになりました。
とはいえ、ある程度のリスクはあるので、それなりの覚悟は必要です。素人がやるのですからなにが起こるかはわかりません。板を曲げてしまったり、作業中に手を切って怪我をする確率がないとは言えないのです。
「自分でやること」=「自分の責任」となるわけで、そのことについては誰も責任を取ってはくれません。自分で板を触ろうとするのであれば当然のこととして認識しておいてほしいことです。
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それでもやってみようという人に
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脅すようなことを言いましたが、ここではショートスキーのお手入れということでもっと気楽な感じをイメージしてください。
私のまわりには長い板は専門店にチューンナップに出す人はいますが、ショートスキーをお店にチューンナップに出す人はいません。自分でやっているか、まったくやらないかのどちらかです。
たしかにチューンナップショップのサイトなどではショートスキーもチューンナップできますと記載しているところもありますが、金額的には長い板と同額から7割程度にしているお店が多いようです。
特殊な板なので仕方ないのですが、短さの割には割高感があるように思います。
それ以前にショートスキーはそこまで繊細な感覚で滑るものではないと私は思っています。
気楽な気分で自分のショートスキーは自分で触ったら良いのでは?もっとおもちゃ感覚で扱っても良いのでは?
板のチューンナップと言われると取っつきにくいイメージはありますが、精度を追求しないのであればそれほど難しい作業ではありません。道具さえあればだれでもできると私は思います。
作業中の怪我には十分気を付けなければいけませんが、少々の失敗は取り返しがつきます。どうしようもならないと思った時点でもそうとうひどいことをやっていない限り専門店は助けてくれます。
私もこんな感じで最初はやりだして、今ではスキーの楽しみのひとつになっているので、本当にいろんな人にチャレンジしてほしいと願っています。
がんばりましょう!
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専門店も必要です
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ショートスキーも安いといえどそこそこの値はします。無謀なことは避けた方が利口です。
スキー板の状態が悪くもう手遅れかなと思われる時は場合によっては専門店での修理やチューンナップが必要かと思います。
ショートスキーが次のような状態の時はお店に頼むことも考えた方が良いでしょう。
(ケース1)
スキー板自体が曲がっているなどの変形やエッジが剥がれていたり大きく破損していたりする場合
修理もしくは買い換えが必要です。
修理は一般の人ではできません。
購入したお店を通じてスキーメーカーに依頼しましょう。
(ケース2)
滑走面側のエッジの錆び付きがひどい。滑走面自体に大きなへこみや傷があったり、酸化の状態があまりにひどい場合
滑走面のリペアや研磨などが考えられますが、滑走面全体を人手で削るのは、非常に高い技術が必要です。
よっぽど経験を積んだ人でも真っ直ぐ平らに削るのは至難の技です。
スキーショップのマシンで削ってもらう方が精度も高いし安全です。
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