あらすじ |
無邪気で脳天気な教師、端島密(はしじま ひそか)。 そして、その密の「おまえ教師になれよ」というひとことで本当に教師になった、密の元生徒、まじめな“教科書女”星崎理都(ほしざき りと)。 このふたりが繰り広げる、不思議なラブストーリー。 ある日の放課後。密は理都にプロポーズした直後、川で溺れて流されていく少年・鳴神源五郎(なるかみ げんごろう)を発見。助けるために川へ飛び込み、そのまま一緒に流されていってしまう…。 2人とも死んだと思われたが、謎の僧・寅午(とらうま)によって、『密の魂』と『源五郎の肉体』が助けられていた。密は源五郎の体に転生し、鳴神源五郎として第2の人生を歩み、再び理都に恋をしようとする。 |
コメント |
よくも悪くも、非常に多くのことを勉強させてもらった作品です。 未だに、初めて会った人から「あ、それ知ってる」なんて言ってもらえたりします。(タイトルも作者名も覚えてないのに始めの方のストーリーを割と正確に覚えてる) ジャンプの中では、ちょっと毛色の変わった作品だったせいで印象に残ってるんでしょうか。 最初の企画は担当さんの方から出たものでした。 連載は無理と判断した前作『ふわふら』を大幅に作り替えて連載に持っていこう、というのがスタート。(あとかたもない(^_^; 幽体離脱とおまもりがその名残りではある) 担当さんの中では、主人公ふたりを転生させ続け、いろんなシチュエーションの中で出会いとすれ違いを繰り返させる…、という構想があったようで、早くは4〜5話で端島、理都ともに死亡という案も出てました(^_^; そんな危機を乗り越えつつ(笑)“転生術”へと突入していくわけですけど、このあたりはそれなりノッて描いてました。“転生術”は、ある意味最終回みたいなもんですから、終着地点が見えてる状態なので、割と迷いがなかったというか。 その反動というわけでもないですが、転生術以後は紆余曲折。一応の構想はあったものの、あまり思っていた方向には展開できませんでした。 転生術以降は“理都探し”というハードな目的に向かって端島の脳天気が、ますます影をひそめる可能性があったので、コメディ要員として割と早いうちにみかるを登場させる予定でキャラを用意してあったのに、後送りであまり活躍させられなかった(T_T) 自分としてはお気に入りのキャラだったので非常に残念。 反省点が多く、未だに客観的に読み返すことができません。(永久にそうかもしれない) |
作品の発表 について |
週刊少年ジャンプ H7年10号〜H8年19号まで連載。 単行本には本誌掲載分58話+描き下ろし1本(『本当の源五郎』5巻に収録)。 (……本編とは趣きが違うので上の数には加えてないが『がんばれ!るりるり』も、作者的には『密・リターンズ!』の一部としたい(^_^;) |
なおの オススメ度 |
前半部・・・★★★★★ 後半部・・・★★★☆☆ |
(更新日/1999年3月18日)
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