登場人物について


端島初期スケッチ

端島密

『密・リターンズ!』って、かなり土壇場になって決定したタイトルなのです。
その前の、ほぼ決定しかかっていたタイトルが
『GET BACK!』。
さらにその前の、いちばん最初につけていた仮のタイトルが
『FROM H』。
(↑死んでしまった“H”という男から、生きているヒロインへのメッセージ…みたいなテーマの話になるよなー
と当初思ったのです(^_^;)
だからイニシャルが“H”ということで名前を考えました。

…って、ありゃ?
つーことはタイトル決めたときには主人公の名前も決まってたことになるから、これは順序がおかしいぞ??
うーん…タイトルと主人公の名前、同時ぐらいに決めたんだったかも…ちょっと記憶あいまいです(^_^;;;;;

元ネタ(?)は『前島密』。えーと、確か郵便局を開設した人でしたっけ?(^_^;
男性の名前で“密”ってのがやたらと印象的で覚えていたようです。

画像は初期キャラスケッチ。源五郎バージョンですね。
ネームは、キャラデザイン未定のまま進行したので、これが描かれたのはネーム完成後。名前も既に決定しています。
いちばん最初に描かれたキャラ表では身長は理都より上でしたが、
「年令も立場も身長も、全部を徹底して逆転させちゃえ」ということで、
低い源五郎の完成。

端島バージョンに関しては、1巻にチラッと書きましたね。
山岡史郎がモデルです。(^_^;


理都初期スケッチ

星崎理都

ヒロインが“大人の女性”ってことで、さてどうしたもんかなーと考えこんでしまいました。
で、「なるべく“女の子”っぽい要素をつけてやろう」と思って考えた名前です。

『理都』って名前、なにやら少女漫画っぽくて、性格設定からすると絶対似合わない名前なんだけど、その合わなさ加減がすごく気に入ってコレに決めました。
(きっと理都本人は、“教科書女”だから
「少女漫画みたいな名前でイヤだわ。もっとフツーっぽい名前のほうがよかったのに…(-_-;」なんて思っていたかもなー。なーんて考えるとミョーに楽しくて(^_^))

名字は最初、頑なな性格に合わせて『岩戸』って考えたんですけど、担当さんに「かわいくない」と言われて考え直しました。確かに『岩戸理都』じゃあかわいくない(^_^;
なんで“星”崎かというと、端島が“星”になっちゃう話だから(^_^)

画像は初期キャラスケッチ。
理都の場合はネームよりこのスケッチが先。
この作品はヒロインのイメージが決まらないことにはまったく先に進めなかったので。
このあとも多少の変更はあるけど、なんの気なしに描いたこのアンモナイトとのツーショットで、理都のキャラはほぼ決定。

ただ、最初のキャラ表では理都は黒髪でした。
人の漫画ではまったく気にならないんですが、「日本人なんだから髪は黒だろ」という固定観念が自分の漫画の中ではまだ捨てきれなかったため、これまではたいてい髪はベタにしていたのです。
でも、黒髪の理都のデザインがあまりにもピンとこないものだったので、トーン髪に変更。自分的には成功。


レナ初期スケッチ

レナ

作品に登場させる前に用意してたスケッチでは、いわゆる『ヴァンパイア』だったんですが…。

打ち合わせで「次回はなるみを狙う幻獣の女の子を出そう」という流れになり、「人を自由に操る能力のある幻獣はいないか」と、担当さんと図鑑をめくりつつ数十分経過。
見つかったのが『セイレーン』でした。

もともと自分としては「ヴァンパイアって“幻獣”と言っていいのかなあ」と引っ掛かってもいたので、あっさりセイレーンに変えてしまいました。
両者とも翼を持っていたのがポイント高かったです。

ただ……
セイレーンという幻獣は、どの図鑑を見ても『顔は人間、胴体は鳥』という姿で紹介されているのです。「レナも、真の姿は鳥なんだろうか…」なんて思いながら描いてたんですが、結局あの姿で押し通しちゃいました
(けっこう強引(^_^;)

画像は初期キャラスケッチ。
連載前の休みに『ガンダムW』をビデオ屋で全巻借りて観たんですよ。で、なんか、ガンダムデスサイズヘルの凶悪なシルエットにほれてしまって「これだー」って描いたのが、この黒ずくめセーラー服のレナ。ゆえに鎌も持ってます(^_^;
髪型は、うろ覚えの『アイドル伝説えり子』が元になっています。


(更新日/1998年10月18日)