カニについて

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いろいろなカニ
ずわい
がに
国内物は、山陰から北陸にかけての日本海で漁獲されます。ここで獲れた物は「ずわいがに」なのですが、山陰で獲れた物を「松葉蟹」、北陸で獲れた物は「越前蟹」と呼びます。(同じものです。)
1尾、1万円〜3万円くらいします。
輸入物はアラスカ・カナダ・ロシアで漁獲されており、カナダ産が高級品となっています。
「ずわいがに」といっても、その種類は大きく3種類に分けられています。
(別項「ずわいがにのいろいろ」参照)
紅ずわいがに 9月1日、「紅ずわいがに」の漁が解禁になりました。
「紅ずわいがに」は、姿形は「ずわいがに」とそっくりで、色が違います。生の時から、鮮やかな紅に近いオレンジ色をしています。
毛がに 北海道を代表するカニです。標準和名を「おおくりがに」と言います。甘みがあって美味しいです。
最近は漁獲量が減少し、ロシアからの輸入物が多いです。大きなサイズは非常に高値になっています。
これによく似たカニで、小型の「くりがに」もいます。陸奥湾などで漁獲されます。
一般の消費者が「くりがに」を見たら、「毛ガニ」と間違えるくらいそっくりです。
サイズが小さくて、安い「毛がに」は、「くりがに」だと思ったほうが良いでしょう。注意が必要です。
北海道では、「くりがに」を「毛がに」として売っているところはないと思いますが、内地では結構あるようです。
たらば
がに
「本たらば」と「油たらば」があります。鱈が住む場所にいるという事で「たらばがに」という名がついています。
「たらばがに」は、カニの名がついていますが、カニの仲間ではなく「やどかり」の仲間です。
ここ数年、ロシアからの搬入が多くなっており、価格もこなれてきています。
特に、今年の場合、「ずわいがに」の漁が奮わないため、業界の焦点は「たらばがに」に向かっています。
しかし、大衆的に普及させるためには、もう一段の値下がりが必要だと思われます。
「かに」の料理法は、「鍋物」が一番多いと思われますが、私見では、「たらばがに」は鍋には合わないと思っています。
どうして食べたら美味しいのか、食べ方の普及が大事な時期にきていると思っています。
花咲がに 「花咲がに」も、カニの仲間ではなく「やどかり」の仲間です。
昔、根室半島でたくさん漁獲されたため、根室半島の旧名(花咲半島)である「花咲」が名前についたと言われます。
漁獲量は多くなく、北海道でも「土産物」として高値で販売されています。
がざみ 通称「わたりがに」。市場では、形が菱形をしているので、「菱ガニ」とも言っています。
種類が色々あります。氷見や小浜では、青い色をして白い斑点のある「ガザミ」が多いです。
通常、カットして冷凍で売られているのは、中国からの輸入物です。よくあげると、カラもみんな食べられます。
脚は細いので、身はあまりありません。肩肉と味噌を食べます。近海物の小さなサイズの物は、半分に割ってみそ汁の具にします。
サワガニ 山の、綺麗な谷川に住んでいるカニで、市場には、生きたまま入ってきています。
唐揚げにして食べますが、寄生虫がいる可能性がありますので、良く火を通す必要があります。
たまに、お店にこのカニを送ると、子供さんのおもちゃになっているようですね(^_^;)

ずわいがにのいろいろ
(日本生協連水産部の資料より)
なまえ 漁期 漁場 サイズ
オピリオ 1月中旬〜6月中旬 ・アラスカ、ベーリング海沖
・樺太南西部
・沿海州沖
一肩
180-200g
オレンジ色 淡泊。
バルダイ 11月下旬〜2月上旬 ・アラスカ、ベーリング海沖
・東南アラスカ北部
・アラスカ、コディアック地区
・カムチャッカ半島東南部
・千島列島北部
一肩
300-400g
オレンジ系赤色 脂肪分が強い。
ハイブリッド
(中間種)
5月上旬〜9月上旬 ・ニューブランズウィック州北東部
・ガスペ半島沖
・ニューファウンドランド沖
一肩
190-220g
ピンク系
赤色
甘みが強い。

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