起き松神    壱岐郡石田町石田西触(にしふれ)
 壱岐郡石田町石田上大川に水神社がある。

 そのわきに大松がある。周り3メートルあまりで、その上を木連子葛(いたびかずら)がまいている。

大川橋浄水場(水神社跡) 98/10/25 撮影
水神社跡・現在は大川橋浄水場になっており、
石の祠(ほこら)が祭ってあります

 ある年大嵐ためにこの松が倒れた。ところが翌日は自然に起きあがっていた。土地の人はこれを起き松神といっている。

 遠方の山の上から見ていた人があるが、川の中から小童が大勢出てきて引き起こしたということである。

 上大川60メートル、下大川50メートル、その中に橋がある。

<西海の伝説 山口麻太郎編著 第一法規出版 昭和49年9月発行より>

【 壱岐の河童 七話 目次に戻る 】    



長崎県の河童伝説  長崎坂づくし   対州馬