袖取神    壱岐郡勝本町可須・芦辺町那賀郷国分
 壱岐郡勝本町可須(かす)のつうら川は、1200メートルあまり流れて海に入っている。

そこに高麗橋があって、その上でころぶと着物の袖を切って川中に投げ入れねばならぬ。もしそうしないと災難があるというのであ る。
 ここをとくに袖取川という。

国分の袖取川? 98/10/25 撮影
可須と国分の袖取川を探しましたが
今はその名前は忘れられてしまったようです

 芦辺町那賀郷国分にも袖取川がある。源はけくじから出て仏淵に入り、およそ520メートル。 この川の辺であやまって転んだら必ず袖をとって川伯(かっぱ)に上げねばならぬ。

 だから袖取神といい袖取川と呼ぶ。袖とき川というところもある。

<西海の伝説 山口麻太郎編著 第一法規出版 昭和49年9月発行より>

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