第41章 ロボット掃除機ルンバ(Roomba)

ロボット掃除機がちまたで話題になっている。予想以上にいい、と。
もしそうなら、掃除機革命だ。我が家も欲しい。
ところいざ買おうとすると障害がある。価格だ。ロボット掃除機といえば、最有力候補はルンバ(Roomba)だ。この手の草分けでもあり、性能には定評がある。しかし価格もそれなりに・・・いやそれ以上に・・・・・高か〜〜〜〜い。聞けば製造はchinaらしい。ならば激安のはず、販売元が米国、これがくせもの、暴利じゃー。 

以下の機体は”ルンバ 初号機”と中身が瓜二つ。

果たしてこれが価格に見合う価値(性能)があるのだろうか?・・・・・イミテーション(もどき)もルンバ(初号機〜400)と外見は多少違うが中身が互換性がありそうなのさえある(CleanBoo,Faltima030,HouseBeat etc)。性能はほぼ同じだろう、ならこれ(もどき)でもいいのではないか。  しかし本当かどうか、確かめるには現物を入手しなくては始まらない。
しかし、たかが掃除機ごときに十万円近い大金を叩くのは抵抗がある・・・・・。そこで奥の手、海外(米国)のサイトを覗く、ここで驚くべき実態が明らかとなった。なんとRoomba530・・日本国内相当品はルンバ537相当で、米国販売価格(定価)は300ドル、実売価格は250ドル。為替レート(78)円を当てはめると、なんと2万円を切る価格である。それが日本国内正規品では7〜8万円で堂々と売られている。なんと米国の300〜400パーセント。 これではかの農産物の関税並みだ
これを打破するには。個人輸入するしかない、・・・・そしてついに、生まれて初めて、個人輸入に手を出すことに。結果 なんの問題も無く・・オークションで・・しかも中古ルンバ530・・をgetできてしまったのだ。落札価格は145ドル(11K円)。  米国内運賃や手数料、日本国内運賃などで計7k円ほどフンだくられるが、結局、総額2万円ほど、これでも日本国内相場よりめっぽう安い。
3週間位で商品が到着、早速開封。不安があったが、意外や意外、ほぼ新品に近い完動品で、何の問題も無く使える。以後ほぼ毎日使用しているがこれといった不満も、故障もない。

次にもどきの入手だ。ルンバ530より高性能で安いのがいい。しかしマッピングできるものとなるとまずNeatoだが。残念なことに、国内には流通していない。もっと安く手軽なものをと、偶然、探し当てたのが”Iclebo”なるものだ。 これは韓国ユジン社のもの。仕様を見ると、バッテリーがリチウムイオンだし、スケジュール機能、自動充電もある。 しかも初値は50000円程もしたようだから相手にとって不足はあるまい。それが現在、なんとわずか12800円、新品だ。(なんでこんなに安いのか?)これでいてルンバの上を行くカメラマッピングにより最適掃除ルートを走行するときている。期待がもてそう。で購入。
テストの結果 先に結論を言うと。  やはりルンバ格段に格段にいい。理由は、ロボット掃除機の基本性能とは障害物に強く行き倒れが少ないこともちろん集塵能力もそこそこあること・・・テストしてみると同じ部屋(10mmカーペットあり)でルンバは完走するのに、icleboはカーペットを乗り越えられず息絶える。 集塵性能をみるのに、人口ゴミ(パンチ穴カス)を床(フローリング+カーペット)上にばらまいたテストではルンバは、1度の走行でほぼ完全に取りきってしまうが・・・、icleboは半分も取れない。など、やはり長い歴史を持つルンバにはとうていかなわないようだ。
その後CleanBoo Faltima030も手に入れたが、これらは集塵性能ではルンバと同等だが行き倒れ多すぎ。安心してつかえない、ルンバの圧勝。

ルンバ530はなぜ集塵能力と走行性がいいのだろうか

・・・両者ともブラシと真空も併用でゴミを集めるのだが、ルンバは回転ブラシが2個あり(ダブルブラシ方式)互いに逆方向に(内側に)回っているからゴミを指でつまむようにして効果的に集塵ボックスに運ぶのに対し、Icleboを始めとする韓国製(スマーボ、ココロボも韓国製)は回転ブラシが一個だからつまみあげることはできない、しかも揃って真空が弱いときているからごみはブラシと一緒に回っているだけで、一向に回収できない。これに気づいたメーカーは、対策としてゴム製のリップをちりとりのように付けている。回収効率を上げるにはこのリップと床とのギャップは0でなければならない。しかしそうするとちょっとした床の凹凸にこのリップが引っかり障害物に弱くなる。走行性を良くしようと床とのギャップを開けるとゴミは多くがスルーしてしまう結果、集塵能力を著しく低下することになる。

ルンバはこのリップが必要ないうえ、ブラシそのものも上下に可動となっていて障害物に非常に強いにもかかわらず集塵性能がたかい。

故障

 ロボット掃除機は故障が多いと思われる。しかし当方のルンバ(3台保有)経験ではここ数年致命的な故障は一度もなかった。しかし若干の不具合はある。

故障1)クリフセンサーの異常

 スイッチonでガーガリガリという雑音がスピーカから出る、本当の故障のようだ。修理依頼するしかないのか?(幸い最近では非正規品でもメンテしてくれるところが現れた)、問い合わせてみたが、こんな症状は経験したことがないとのこと(嘘だろ?)。センサー取替になると、10k円、基盤取替えだと、30k円以上覚悟してくださいとのこと。困り果てていたので、よっぽど頼もうかとおもったが、オークションを見るとセンサー単体も売っている、ということはよくある故障に違いない。で落札、(5K円)、取替え、一発で直った。其後2年以上再発はない。   

故障2)バンパーセンサー異常

中古(大古?)のルンバ577がオークションで50k!!。運よく落札。しばらく問題無く使え、よい買い物をした、と喜んでいたのも束の間、おなじみ?ルンバダンスでエラー9。”バンパーを叩け”、とアナウンス。よくある故障らしい。不思議なことに、たった1発、軽く叩くと正常になる。ごみ、ほこりが原因かと思い。センサーを外し、(汚れてない)、掃除した、しかし程なく再発、ハズレ。バンパーの裏側をよく見ると、リターンスプリング(平バネ)のあたった痕がくっきり、長年の使用により、バンパーが食われた(掘れた)のだろう、これに引っかかりバンパーがうまく返らないのかも、サンダーで滑らかにし、ペーパーで仕上げ、結果、”当たり”。のようだ今のところ再発なし。

Neato(ニート)の導入

ルンバは良く出来ていてほぼ満足していたが、不満が全くないわけではない。1つは;自動充電に失敗し、行き倒れることが結構あること。観察していると、充電スタンドまでは来ているのだが、最後の位置決めで僅か数ミリずれ、接続できず、失敗、何度もやりなおしたあげく行き倒れになるようだ。、また狭いところにハマり込んで動けなくなって行き倒れることもある。多室(6畳x6)を一度に掃除ができないのも不満だ。

これができるロボット掃除機は?Neato(ニート)がそれらしいことはわかっていた。しかし当時国内販売はなく諦めていたのだが、このほど、日本でも販売されることになったようだ。が高価すぎて手が出ない。ところがヒョンなことからこの度格安でNeato BOTVACがゲットできた。


結果;(ルンバ530〜537と比較して)

優れた点;掃除時間が短くて済む(ルンバの1/3くらい)充電スタンドに確実に帰り確実に充電でき失敗がない、電池が長持ち(1充電で長く働く)、一度に広い範囲が掃除できる上、多部屋が一度に掃除できる。行き倒れが少ない。など

同等;ごみの回収率、コーナーのごみ回収率、障害物の乗り越え、ひも、衣類などの巻き込みなどは同等。

劣る点価格がやや高い以外特に劣るところは見当たらない。全体的な完成度はルンバと同等以上。性格は、ルンバはやんちゃ、Neatoはクソ真面目、だろうか。

Neatoロボット掃除機の故障
このほどNeatoが不調になりエラー警報を吐き充電できなくなった。表示は”ダストボックスを開き、スイッチをオンにしてください”だ。早速確かめるが、スイッチはオンになっており、どうしょうもない。仕方なく、一度オフにしてから、オンにもどしたところ、このエラーは解消、再び充電、掃除もできるようになった。がこうすると現在の日付を忘れてしまうので、スケジュール機能が使えなくなる。しかも次の充電の際またも”ダストボックスを開き、スイッチをオンにしてください”が出て充電してくれない。 ほとほと困って、取説にはないし高価だが思い切ってバッテリを新品に交換した。ところ、正常に動くようになり、エラーは出なくなった。取説にある対応策ではどうしても解消しなかったのだ。不親切(不完全)な取説だ

今度はサイドブラシが回らなくなった。
糸くずでも絡まっているのだろうと、点検、軽く手で回せるところをみると、そうではない。こうなれば分解しかない。幸いUtubeに手順を発見(感謝)。原因はブラシ軸の丸ベルトの切断。わづか2年で経年劣化、ぼろぼろ。China 品質の面目躍如。入手できないので輪ゴムで代用。


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