ネックの加工
ヘッドの切り出し面をサンドペーパーやドレメルドラムサンダーを使用して
円滑な面を成形していきます。
その後、写真のようにトリマーでバインディングの溝を加工します。
深夜に響くけたたましい騒音・・・
ちなみに片手で作業したらとんでもないことになります。
必ず材を固定して両手で作業してください。
側板の刺さり込む溝とカッタウェイ側の貼りつけるのりしろを成形します。
刺さり込む溝はネックの仕込み角度を描いてのこぎりで溝切りします。
そこへスペーサーとしてスクレーパーを差し込み、またその際へのこぎりを入れます。
側板の端切れを差し込みながら適度な厚みまで溝を切り進めます。
カッタウェイ側も同様に仕込み角でのこぎりを入れ、側板の厚み分をのみで削りとります。
この際にヒールも成形します。
続いてネックの加工に取り掛かります。ほとんど苦手な作業の中で最も苦手な工程です。慎重に進めたいと思います。
いつもは2P木取りできるマホガニーの角材を購入して加工していましたが、今回はアイチ木材さんの1Pネックを使用します。
ヘッドの傾斜が既に加工されている・・・15°・・・素晴らしい。
苦手な作業が簡略化された気分ですが、その実ありがた迷惑な訳です。
への字の加工が楽しかったからです。あと手順が変わると頭がこんがらがるのです。馬鹿な訳です。
案の定、いろいろなところで沢山失敗してしまいました。(他人のせいにしてみました。)
リカバーは十分可能な範囲なのですが、こだわりのカタチが作れなくなっちゃった・・・(涙;
気を取り直してここから良いネックを作っていきたいと思います。
ネックの成形はいったん完了です。
トラスロッドは表板とネックを合体させた後に接着します。
ネックの加工は今まで通して何度作っても納得いく仕上がりにはなっていません。
今後の課題としてネックの精密な設計をしようと思います。
ちなみに、ペグの位置が考えていた位置よりヘッド側に寄ってしまい、
これを書いている今、私は半ば放心状態です。
ヒール部分の成形です。
本体と合体しちゃうとなかなか加工しにくい部分なので
この時点で気合いを入れて成形しました。
いつもはもっと薄く仕上げるのですが今回は存在感のあるヒールにしてみました。
ヒールキャップにもインレイを入れたいと考えています。
今回のインレイコンセプトはMIWAのMとネコです。
ボディ内部にインする側を成形しました。
エンドブロック同様、無駄に大きくするとギターが重くなっちゃいます。
ですので極力小さく加工しました。
でもまだ大きい方じゃないですかね・・・
ふんわりなめらかな曲線を意識して加工しました。
ネックの成形をします。
削っては握り測り、また削っては握り測りの繰り返しです。
ネックとヘッドのジョイント部分も切り出し刃を使い、大まかに成形します。
ちなみに片手で作業しちゃいけません。
ネック部分同様にバンドソーで切り落としていきます。
今回は角度があるのでヘッド下に台座の木材を当てて
ネック部分を浮かせた状態でカットしていきます。
ネックの余分な部分をバンドソーで切り落とします。
ガイドとなる描き線の糸1本分外側を切り落とします。
バンドソーで10Fより下側の余分な両側を切り落とします。
今回は14F(ボディ接続箇所)で57mmとしました。
そこからヒール部分の位置を描き、ネックとヒールのアール部分にドリルで穴を空けます。
ドリル穴から余分な部分をバンドソーでカットします。
南京カンナ、切り出し刃、ドレメル等をつかってヒールとネックの取り合いを整形します。
まず、トラスロッドの溝きり作業です。
通り芯を描き、トラスロッドの幅を描きます。
トリマーのストレートビットを使って溝をきります。
深さ約10mm程度ありますので深さを2度に分けて加工します。
はい、しっくりすっぽり収まりました。
ハワイアンコア材のバインディングをベンディングアイロンで曲げ曲げします。
曲がりのきついパーツから接着し、留め加工を作りながら全体を接着していきます。
ヘッド正面をサンディングし、側面はスクレイパーとサンドペーパーで綺麗に仕上げます。
そこそこ失敗しました・・・
はぁ・・・
はい!もう忘れてしまいました。
気にせず進めてまいります。
ヘッド部分にエボニーの単板を接着し、
その後ヘッドデザインを描いた紙を両面テープで貼り付けます。
このデザイン、なかなか決めることができなくて時間掛っちゃいました。