裏板の加工

任意のサイズまでカンナとノミを使って加工します。
いつも図太いブレースにしていたのですが、
今回は高さがあって薄いブレース形状としました。

続いて裏板の加工に取り掛かります。
今回は2.2〜2.0mmくらいの厚みで製作しようと思います。
今までの製作では表板ばかりに気を取られていた事と、とにかく箱にしたい一心で木工精度を気にもせず作業していました。
今回は細かな部分まで今の自分で出来る限りの集中力と気力をもって仕上げていきたいと思います。

断面はこんな感じになりました。
坊主頭がトンガリ頭に。

この後、箱にする前にオリジナルのラベルを貼るのですが・・・
現在妻がデザイン中です。
かなりいい感じ。

バックのブレースを接着中です。
クランプの絶対数が足りないんです・・・
仕方なく2回に分けて接着しました。

ブレースのラインのバックジョイントを切りはがします。
音のビビりの原因にならないように丁寧に加工しました。

バックブレースの加工写真を飛ばしてしまいました;
おおよそR180で加工してあります。
加工ラインを鉛筆で描き、カンナで少しずつラインに沿うように削りだしました。

大まか均等に削れたら均しのオービダルサンダーの出番です。
120番、180番、320番と空研ぎペーパーの番手を上げながら仕上げていきます。
この作業は板の両面行います。
このサンディングできれいに面を仕上げます。

表板のときと同様にジグを使ってブックマッチジョイントしていきます。
きれいな木目なのでバックストリップ装飾は無しで突き合わせます。
ですのでブックマッチのジョイント部分の木目柄を確認しながらカンナをかけました。

厚みの調整ですが、ドラムサンダーなどという上流階級の方々が使用する
工具など私の身分で持てるはずもありませんので頭をひねりました。



そうだ!こうすればいいんだ!!



閃いた訳でもなく普通に気付いたやり方ですが、まずトリマーのストレートビットで約2.5mm程度の深さで丁寧に溝を掘ります。この際に気を付けることは常に水平を保つことです。部分的に深くビットが入った時点でゲームオーバーです。
要は丁寧に作業しましょうということですね。
凄まじいほどの削り屑が飛び散ります。
大掃除覚悟で作業します。

今回使用する材は「ゼブラウッド」です。樹種名はゼブラノ(Zebrano)といい
マメ科の広葉樹です。木質は重硬で目理は交錯し肌目は粗いです。
磨くと光沢が出てくる樹種でもあります。
というわけでカンナをかけるには不向きだと思います。
しかし、届いた時点での厚みは5mm。
約3mmも厚みを落とさなければなりません。
今思うと、昔はこの作業に苦労したのでLMIへサンディングをオプション依頼していました。そんなこと・・・忘れてました・・・
気合いを入れて厚み調整から始めたいと思います。

ネックの加工へ進む

次にスプルースのバックジョイントを接着します。
割れ止めの効能があります。が無駄に重いのは避けたい。
ですので接着後、極限まで薄く仕上げました。
バックの木目に対してジョイント材の木目が垂直になっています。
アミラド繊維の補強のようです。

Making Guitar MJ-Type TOPへ戻る

表板の加工〜ブレーシング編へ戻る

はい、裏板加工が完了しました。
次回はもう少し薄く、そして高さをもたせてみたいと思います。
比較的高めのタップトーンが得られています。
忘れないように脳裏に焼き付けておきます。
多分・・・忘れるでしょう。

スクレイピング終了です。
心なしか光沢が出ています。
こんなに綺麗になるもんなんだなぁ〜
結果、2.1〜2.3mm程度まで落とせました。

最後にスクレーパーで仕上げます。
今回は写真のとおりカッターの刃を使いました。
極太カッターです。
指にタコができました・・・;
若干の不陸もこれで綺麗に仕上げることができます。

続いてベルトサンダーの登場です。
こいつの切削能力は凄まじいの一言です。
つまり「削りすぎ注意!」ということですね。
トリマーで削った底面を目安に全体的にまんべんなく、そこはかとなく削ります。
いとおかしです。
この作業のコツは、常にベルトサンダーを上下左右に動かし続けることです。
一か所で回すと軸部分が削れすぎてくぼみができてしまいます。
その補正は大変なのでゆっくり落ち着いて作業します。