BOX組み立て
今まで製作してきたパーツを一つの塊にしてしまいます。
ちゃんとできるかなぁ・・・何回もやってきたはずなのにすごく不安です。
先送りにして『2号機に着手しようか?』と小心者的妄想に浸りながらも気を引き締めて作業を進めます。
スクレイパーでさらに綺麗にならえます。
側板の大きな不陸もこれで解消しておきます。
しかしまぁ、良く削れます。
日本人ももっと広くこれ使えばいいのになぁ。
裏板を接着しています。
接着剤をムラなく塗り付けたらすぐさまスプールクランプで順次固定します。
これ、結構時間掛っちゃうんですよね。
エンドブロック周り他、スプールクランプで固定しづらい箇所はカムクランプで固定します。
ネックブロック部分のディテール・・・
まずまず思った通りに仕上がりました。
今後もう少し軽量化、そして美しい曲線を目指したいと思います。
続いて表板、側板の塗装です。
裏板と同じく少しずつ丁寧に塗り進めます。
特にサウンドホール周りは表側へ染み出さないように気をつけて。
丸2日間放置の後、クランプをはずしました。
お次は側板よりはみ出た表板、裏板の余分なエラをトリマーでならえます。
木目に逆らわないように、丁寧に作業しましょう。
パワーツールは大変便利ですが、使い方を誤ると今までの苦労が水の泡・・・
本当に恐ろしいですね。
ま、そんな事にはならず無事終了。
まずは裏板から。
丁寧に塗ってまいります。
ただし、カーフライニングとの接着面には塗りません。
接着不良を起こす原因となります。(何度も経験があります・・・)
染みわたるように広がりますので少量づつ筆に付け塗り進めます。
ちゃんと接合することができるか?
仮に固定してみます。
サウンドホールから内部を覗いてライニングと裏板の付きをチェックします。
いい感じです。多分。
裏板のアールに合わせてライニング、エンドブロック等に勾配をつけます。
かんな、サンディングペーパーなどで綺麗に擦り合わせていきます。
また、のみを使用してバックブレースの箇所を丁寧に切り欠きます。
側板と表板を接着するカーフライニングです。
表板側は一粒づつ接着していく、修行のようなこの作業を愛しています。
写真のように一粒づつ切断し、小口をペーパーややすりできれいに仕上げます。
エンドブロックの接着です。
スプールクランプで表板へ接着しながらカムクランプでモールドごとクランプ。
ここからサイドを接着していきます。
まずはヒールジョイント部分から。
隙間などがないか確認しながら最終調整します。
きっちり加工できたらタイトボンドで接着します。
スプールクランプは側板が表板へしっかり密着させる為に使用しています。
まずはワークボードに表板を芯墨(中心線)とネックジョイント位置を
きっちりと合わせて固定します。
私としてはお決まりの工程の内部塗装を行います。
趣旨としては防湿対策が主ですが、その他に色合いが気に入ってます。
私は内部塗装材にシェラックを使用しています。
ラッカーなどは室内で容易にできないのがそもそもの理由ですが、
やはりブラウンがかった色合いに魅力を感じます。
そして塗膜の薄さ。
無水エタノールを入れた瓶にシェラックフレークを入れ撹拌し、数日かけて溶解します。
ボディ本体を塗装する場合はタンポ擦りを行いますが、
内部塗装では筆塗りにて行います。
ネックを接着します。
今回、若干の仕込み角度を付けましたのでネックの下に角度に合わせて
スペーサーをはさみこんで浮かせて固定しました。
芯となるラインがずれるとギターとして使い物となりませんので
慎重にクランプしていきます。
はい!ようやく箱になりました。
まだまだ製作途中ですが笑みのこぼれる瞬間です。
この後はテールピース加工、そして表板、他全体的にサンディング作業をおこない、
その後にバインディング、パーフリングなどの装飾作業を行います。
塗装が完了しました。
裏板にシリアルナンバーとモデル名を書いた紙を貼りつけました。
これってなんて言うんだろ?
初めて作りました。
といっても自分では作れず、これは奥様作です。
大変気に入ってます。
裏板側のライニングを接着しています。
こちらは帯状のまま、クリップや洗濯バサミを利用して接着しています。
湾曲した形状の為、高さが著しく変わるポイントでライニングを切断、
数個に分けて接着を進めます。
接着しています。
ピンセットで一粒保持しては接着剤をしっかりつけて均等な間隔で並べます。
しっかり指で押さえ、はみ出たボンドを丁寧にふき取り、また隣へ・・・
楽しい作業ベスト5に入りますね、これ。
エンドブロックの加工です。
ご覧のようにダイエットさせました。
余分な材でカッタウェイの受け材などを作り、あとはベルトサンダーで粗成形。
最終サンドペーパーでカーブにぴったり合うように加工しました。
前回までかなり大きめにしていたのですが、これも重さの原因だったと思います。
かなりの薄さに仕上げました。
当然、開口を空け、ジャックを取り付けても問題ない強度はあります。多分。
カッタウェイ側の接着。
ヒールの切れ込みとサイドの小口がぴったり合うように擦り合わせています。
直線でずれなく接着できるようにブレースの端材などをあてがいクランプ。
冷静に書いていますが、実はニヤニヤ顔で作業していました(笑;