コラム

社員の化学日記 −第92話 「重曹」−

最近いろんなところで「重曹」って言葉を見たり聞いたりすることが多い。自分の中ではあまり良いイメージや響きを持ってなかった。 でも,ネット等調べてみると,生活の身近なところで重曹が多く使われていることを知った。

「重曹」は炭酸水素ナトリウムという塩の一種。非常に安全で,水に溶くと弱アルカリを保ち続ける性質をもつ。 このことを利用して,人体レベルでは点滴や胃薬などに使われる。 暮らしの上では,重曹のもつ汚れの研磨,中和,悪臭の消臭といった作用が広く役立つ。 また,水をやわらかくする軟水作用があるので,入浴や洗濯の水に重曹を使うと効果的である。 もとはイーストを使わず早く作れるパンのふくらし粉(ベーキングソーダ)として普及した。 酸や熱を加えると二酸化炭素のガスを発生する。 重曹に粉末の酸を組み合わせて味を改良したベーキングパウダーは食品加工の分野で広く使われている。 なお,重曹には主に薬用(局方重曹),食用(食品添加物),工業用(掃除用)の3つのグレードがある。

今までは,掃除の時に使ったことはあったが,食用や特に薬用のイメージは持っていなかったので新しい発見です。

揚げ物料理に重曹を混ぜている一流料亭やレストランもあるらしい。 昔一人暮らししてた時に,自炊でから揚げや天ぷらを作ったことがあったが上手く揚げられず残念だったことを思い出した。 その時に「重曹」のことを知っていたら美味しく作れたかもと・・・。 他にもお好み焼きやホットケーキ,湯豆腐などの鍋にも重曹を入れることでふんわり感やとろっと感が出せるみたいなので,今度作るときは是非「重曹」を使ってみようと思った今日この頃でした。

【IXA(ペンネーム)】

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