コラム

社員の化学日記 −第71話 「無題」−

毎度のことながら,何を書けばいいのか思い浮かばず,結局こうしていつものとおり考える羽目になった。

机に向かっていても思い浮かばないので,原稿を書くためのヒントをもらいつつ,通勤電車の中でいろいろとネタ探しをしている。。

その際にいつも思うのは,ほとんどの人がを向いて携帯やスマートフォンなど機器をいじっている。

自分も携帯電話は持っているが,二つ折りの古いタイプ(こういうのをガラケーというのをこの間知った)でスマートフォンでもなければメールを送ったこともない。

使い方を一度聞いてもすぐに忘れてしまうので仕方ない。

それにしてもスマートフォンとかの普及率は物凄いものである。それらに消費される電力も半端なものではないだろう。

自分もそうだが,バッテリーが少なくなれば,通常は自宅の家庭用コンセントにアダプタをつないで充電する(当然であるが)。

これだけ普及して皆が充電すれば各家庭の使用電力量のうち,機器充電に消費される電力も結構な量になるのではと思ってしまう。

と,こんなことを考えていたら,ある新聞記事が目にとまった。

大学の研究で,炭化けい素という物質を用いた,2万ボルト電圧に耐えられる半導体が開発されたとのこと。

なぜ高電圧に耐えうる半導体が必要かというと,通常のけい素でできた半導体は,せいぜい6000ボルト程度。 でも6000ボルトの高電圧を家庭用(100〜200ボルト)に電圧する設備には約3倍の2万ボルトに耐える必要があるのだそうな。

通常は複数の半導体をつないで段階的に電圧を下げているらしいが,その際に電力のロスが生じる。 でも開発された半導体は複数個つなげる必要がないので,電力のロスを抑えて有効に利用できるとのこと。

なんだか難しくて自分にはよくわからんが,とにかく省エネの立場からよいことであるのは間違いないようだ。

【Y(ペンネーム)】

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