コラム

社員の化学日記 −第168話 「無題」−

最近、体調を崩したため、病院に行ったところ、尿検査やレンゲン撮影、血液検査等を行いました。

血液検査の結果を見た先生が、「異常な結果になっている。何か原因があってこのような結果になっているはずなので、別の病院で詳しく検査してもらった方が良い。」ということでその場で書いてくれた紹介状を持って、すぐに別の病院の救急外来行くことになりました。

その病院では、必要ならすぐに点滴を行えるようにルートの準備した後で、心電図の測定を行いました。 その時に、心停止が起きた場合にすぐ蘇生できるように準備しておきますと言われたので、そんなに悪い状態なのかと不安になりながら心電図の測定をしていましたが、しばらくして特に問題はないと言われてほっとしました。

そのあとは、初めてCTの測定を行って、ベッドに横たわって診断結果を待っていました。

金属類を外しておく必要があったような気がしていたので、時計等を外しておくべきか聞いたところ、外す必要はないとのことでした。 強力な磁場を発生させるMRIと勘違いしていた様です。

CTは寝台に横たわった状態で輪っかの中を通り抜けるときに、X線で撮影を行うものでした。

撮影したデータをコンピューターで処理することで、断面画像が得られるそうです。

診断結果は、特に大きな病気はないということでした。

その後、超音波を照射し、反射してきた音を受信して画像化する心臓のエコー検査をして、特に異常なしということでした。

日、体調不良の原因を特定するために、24時間心電図の測定と血液検査を行いました。

心電図では異常はなかったのですが、血液検査では、栄養失調になっていて、慢性の病気(腫瘍)が原因の可能性もあるとのことで、CT、食道・胃・十二指腸と大腸の内視鏡検査を行うことになりました。

内視鏡検査の時に、麻酔を使って寝ている間に検査を行うか聞かれましたが、自分の目でモニターの確認をしたかったので、麻酔なしで行いました。

検査が始まるまでの間に、馴染みのあるインジゴカルミンが置いてあるのを見つけました。インジゴカルミンは青色をしていて、散布することでコントラストを強調することで、凹凸がはっきりして診断が行いやすくなるそうです。

なぜ、インジゴカルミンに馴染みがあるかというと、酸化性の物質が含まれているか確認する試験で使うことがあるからです。 インジゴカルミンは、酸化性の物質が存在すると青色が消えて無色となります。

検査の結果は、CTでは異常なし、大腸も異常なしでしたが、胃と十二指腸に荒れと潰瘍が見つかりました。

但し、薬を使うほどではないということで、しっかり食事を摂るようにということでした。

体調も徐々に戻ってきているので、これからは、健康に気を付けていこうと思います。

【三津和次郎(ペンネーム)】

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